昨年末のライブを今頃レポします。皆さんご存知の通り、心身ともに疲れきってスランプが続いてたんだけど、完全復活には程遠いとは言え、かなりマシになってきたから今の内に書いておこうかなと。
実はこの前の週から体調が悪く、月曜にいきなり突発性ストレス熱で仕事を休んでしまい、にも関わらず3連休で2回のライブ、それが祟ったのか週明けに風邪をひいてまたもや1日休み、その翌日に性懲りも無くこのライブへ。無理せずに休養したら良かったのに?いやあ、既にチケット取ってたし、これは是が非でも観ておきたかったから強行したのよ。
会場はアメ村のBIGCAT。昔の彼らを知る身からすれば、このハコちょっと小さいんじゃない?と思った…そう、私が高校生の頃に彼らの人気は凄くって、野呂一生(Gt.)・向谷実(Key.)・櫻井哲夫(Ba.)・神保彰(Dr.)の4人による超絶技巧の演奏はいまだに伝説と言われている。それが90年代を迎えようとする頃にリズム隊が脱退、ベースにはベテランの鳴瀬喜博、ドラムは若手が何人も入れ替わるという状態になって音楽性も変わり(実際には黄金の4人衆末期から変わってきてたが)人気も低下傾向にあったが、ドラムに神保さんが(あくまでサポートとしてだけど)復帰したあたりから盛り返す。だが今世紀に入ってからバンド自体の活動を休止、メンバー個々の活動が活発になってバンドは解散か?と思ってたところにまさかの復活…但し向谷さんは脱退、代わりに入ったのはソロや数々のセッションで既にその名を知られていた大高清美という女性だった。それまでこのバンドのライブに行ったことが無いのに今になって行こうと思ったのは、彼女が入ったからというのがかなり大きいんだが(笑)。
ただ、これには期待と不安が複雑に入り組んだ思いがありましてねえ…シンセやピアノ中心だった向谷さんの後任がオルガン中心の大高さん?女性キーボード好きな私だけど、音の面では大きく変わることが予想されたので、まずはそのメンバーでのライブDVD、そして新作アルバムを購入して聴いてみた。確かに鍵盤の音色が変わっているのとベースのスタイルが前任と全く違うためにかつて聴き馴染んだ彼らの音とはほぼ別物だったが、昔から不変の部分と途中参加2人が変えた部分がうまくミックスされ、なかなか聴き応えのあるものになっていた。
これはライブも期待して良いのでは?と思って開演時間を迎えたが…結果とても良かった!
ただ、これには期待と不安が複雑に入り組んだ思いがありましてねえ…シンセやピアノ中心だった向谷さんの後任がオルガン中心の大高さん?女性キーボード好きな私だけど、音の面では大きく変わることが予想されたので、まずはそのメンバーでのライブDVD、そして新作アルバムを購入して聴いてみた。確かに鍵盤の音色が変わっているのとベースのスタイルが前任と全く違うためにかつて聴き馴染んだ彼らの音とはほぼ別物だったが、昔から不変の部分と途中参加2人が変えた部分がうまくミックスされ、なかなか聴き応えのあるものになっていた。
これはライブも期待して良いのでは?と思って開演時間を迎えたが…結果とても良かった!
まずは「LOOKING UP」からスタートするが、元はピアノだった主旋律がオルガンで奏でられ、いきなりぶったまげることになる。だが、これはこれで良い…その後「GALACTIC FUNK」「TAKE ME」「DOMINO LINE」という懐かしい名曲が続くが、どれもが全く違う感触でありながら新たな息吹を吹き込まれ、新バンドと考えれば実に素晴らしいものであった。
もう記憶も定かでないので、この辺で各メンバーについての感想をグダグダと。
野呂一生:昔はもっと丁寧で繊細な印象があったけど、思いのほか荒々しくパワフルな演奏。それでも超絶技巧は相変わらずで、全く衰えていないのが素晴らしかった。
神保彰:一昨年の紅白での舘ひろし「嵐を呼ぶ男」のバックでも凄腕の片鱗は見せていたが、初めて生で観るドラミングは「凄い」の一言。上半身はほとんど動いていないのに両腕の動きは尋常ではなく、その上に重量感・熱気とも感じさせるのだから恐れ入りました。
鳴瀬喜博:この人を観るのはもう3回目なんだが、さすが最年長でキャリアも最も長いだけに技術・迫力とも別格。ステージを降りて客席を一周してのベースソロも観応え・聴き応えともにバッチリ。
大高清美:とにかくどういう形であれ1度は生で観たいと思ってたこの人の演奏は本当に見事で、女性らしからぬ迫力と女性らしい繊細さを兼ね備え、その上に技術水準も非常に高いのだから大したもの。実は私、ライブ中の半分くらいは彼女をガン見でした(笑)。
…野呂さんと大高さんの漫才のような掛け合いMCも面白く、ナルチョさんのMCが爆笑なのはもういろんなところでお馴染みだが、こういうインストのバンドでこれだけ「話」が楽しめるというのはあんまし例が無いかも。
昔はもっとシャープな疾走感が売りだったように思うが、ナルチョさんが持ち込んだと思われる重量感に大高さんのオルガンがマッチし、ジャズっぽいイメージの強かったこのバンドがかなりロック寄りにシフトさせたように思う。
というわけで話は戻るが、新曲も挟みながら昔の曲も披露され、終盤の「DAZZLING」なんかもまるで別の曲になってたけど、本編最後の「朝焼け」で「ああ、やっぱりあのCASIOPEAだ」と思わせてくれた。
それからアンコールになるんだけど、すんまへん、もう覚えてません(苦笑)。
既に何度も観てるナルチョさんは別にして、他のメンバーがそれぞれどんな凄い演奏をしてくれるのか興味津々だったから1度に観れて美味しいだろうという期待はしてたけど、いやー期待以上の素晴らしさだった。
出来ればかつての「黄金の4人衆」の頃にも観ておきたかったけど、今の彼らもそれに劣らず素晴らしい。ほんま、行って良かった。おかげで年末年始の体調は更にガタガタだったけど、これだけ素晴らしいライブの代償としてはチョロいもんでしょう(笑)。
出来ればかつての「黄金の4人衆」の頃にも観ておきたかったけど、今の彼らもそれに劣らず素晴らしい。ほんま、行って良かった。おかげで年末年始の体調は更にガタガタだったけど、これだけ素晴らしいライブの代償としてはチョロいもんでしょう(笑)。