カテゴリ: その他日本の音楽

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かつてはマッチと人気を二分しながらも、「俺はビッグ」発言で反感を買い、更には事務所独立のゴタゴタから芸能界を干されてしまい、その後の低迷ぶりは見ていて気の毒になるほどです。
まあ、彼に才能を感じるのはダンスくらいで、歌は一向に上手くならないしドラマの演技も同様、更には無駄に態度デカい…これじゃ自業自得と言われても仕方ありません。

でも…かつて彼に熱狂した女子たち…今は「女の人たち」か…、なぜもっと応援してあげないの?と言いたくなるのも事実です。
どんなに人気が落ちて会場の規模が縮小されても精力的にライブやってるし、逆に今こそ近くで見れるチャンスじゃない?
私もVOW WOW時代に大きな会場でやってた恭司さんが小さな会場で自ら物販でファンに接してくれるおかげで直接お話しする機会が増えたことを逆に喜んでるんですよ。

彼は歌手デビュー当時既に20歳近かったから、数あるおバカな歌を歌うのにも抵抗はあったと思います。でも、マッチなら引き受けないと思われるそういう仕事も引き受け、どんなに干されても叩かれても腐ることなく地道な活動を続けてる、それはもっと評価してもいいんじゃないでしょうか?

かつて熱狂してたのが「俺はビッグ」以来手のひら返しでアンチに回ってしまうってのは悲しいことです。覚醒剤や詐欺で捕まっても待たれてる連中もいるというのに…彼は彼で今も一生懸命なんだから、応援してあげましょうよ、ねえ?

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…で、肝心の中身なんだけど、和風の世界を描いた異色作であり意欲作…ではあるんだが、陰陽座みたいに徹底的に日本語オンリーではなく、横文字がところどころ出てくるのが惜しいんだな。水樹奈々でさえ、たまに作る和風な歌詞では横文字を完全に排してるというのに。

で、歌の方は相変わらずさすがに上手い。でも、宇多田ヒカルとの決定的な違いは、あれほどの才気を感じさせることもなく、何でも器用に歌いこなせるけど、それ以上のグッとくるものがない、かな?
あちらさんが10代をピークにその後はだんだん凡庸になってるのと比べて、高い水準を保ち続けてるのはいいんだけど、それ以上でも以下でもない…もうちょっと冒険が必要かな?って感じ。

まあ、曲はいいです。曲とアレンジ(同じ人)の勝利、ではあります。

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結局買ったんだけど…
ご本人が生きてる間に出さなかったのがわかるような気がする。
スーッと流れちゃうんだもん。
ロンバケみたいに心地良くありつつもしっかり心を打つもんじゃないしね。
いい曲ばかりなのに、何かが違うんだな。
例えば「熱き心に」なんか、小林旭の歌声だからこそガツンときたのに、ご本人が歌ったのがなんとゆるいこと…
井上陽水にしろ中島みゆきにしろ、たいていこういう場合は作者バージョンの方がいいはずなのにね。
どの曲もまごうことなき大瀧ワールドなのに、自分で歌うんじゃなくて提供する人のことを最優先に考えて作った曲ばかりだからじゃないか?
ここに収められたのは自分で聴いて一人悦に入るために作ったものばかりじゃないかな?多分…
力が半分も入ってないのがまるわかりだもん。
そういうのを集めて「奇跡の新作!」言われてもねえ…
予想はしてたけど、完全に拍子抜けです。

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最近私がエレファントカシマシにはまってるのはこっちでは書いてなかったな…ちょっと前の「ミュージックフェア」でそのカッコ良さにノックアウトされたのが発端だったんです。しょっぱなのセカオワにズッコケてどないしようかと思ってた矢先に、間のERIHIRO(要はSPEEDの歌担当×2)の歌唱力の高さで持ち直し、最後のエレカシの熱い歌と演奏で「これだよ、これこそがロックバンドの正しい姿なんだよ!」と感激して、それから彼らにはまり出したっちゅう話です。

一昨日は結構前のミニアルバムの在庫が梅田のタワレコマルビル店にあるってことで、西九条行く前に立ち寄ったんですね。で、目当てのその品(上)はあったんですが、それだけじゃなくて88年発表の1stと2ndも発見!2ndはともかく、1stはAmazonでも在庫僅少ってことでやや高い値が付けられてるんですよ。だから手が出なかったんだけど、こんなとこで発見出来るとは運命か?というわけで思い切って買っちゃいました(笑)。

先月(勢いで)3枚買って、来月には新作が出るからそちらも買う予定にしてるし、あと2枚くらい欲しいと思ってるのもあるし、そうなりゃライブDVDも1巻くらいは欲しいところだなと、まるで去年の初め頃30年ぶりに清志郎熱が再燃したのに近いものが今来ています。「今宵の月のように」のシングルをリアルタイムで買った時には全然ここまではまらなかったのにね。やはり「ミュージックフェア」で熱いロック魂を感じさせてくれたからでしょうか?そうなれば噛ませ犬になってくれたセカオワにも感謝しなきゃいかんかもですね(笑)。

しかし、デビューが88年ですか…私は大学2年、時はバブル真っ只中じゃないっすか。当時流行ってた音楽について行けず、ハード&へヴィ系以外は高校時代以来の永ちゃん・達郎・まりや・陽水なんてあたりばかり聴いてたからバカにされてたもんだけど、エレカシって当時どうだったかな?名前聞いた記憶もないから大して話題にもなってなかったんちゃうかいな?だから仮に当時から聴いてたとしても「何それ?」言われてたに違いない(笑)。当時流行ったDX-7らしき音も聞こえずギターがメインの音だし、リバーブかけまくりの加工された音でもないから、逆に時代に流されてなくて今でも通用する、1本筋の通ったところを感じさせるんです。この辺を聴いた後で思うには、「今宵の月のように」はドラマ主題歌用に妥協して作ったものだったのかな~、と。

しかしほんま、全然メタルでもプログレでもない、どっちかと言えば一般向け?のロックバンドでここまで熱くなれたのは久しぶりです。ほんま、年明けのライブもますます行きたくなってきたぞなもし。

 
元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
 
私が実家を離れて一人暮らしを始めた頃、親父もこんな気持ちだったのかなあ?と思いながら聴いたら泣けてきます…


 ちょっと前のこの人みたいになってるわけじゃないけど、気分がかなり落ちてます。いろいろあって、頭のキャパを完全にオーバーしてます。

 ほんまに俺、大丈夫なんか?

 とりあえず、今の気分にはこの曲でしょう。

 早く立ち直れますように。

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① SCARBOROUGH FAIR/SIMON & GARFUNKEL
② BRASS IN POCKET/PRETENDERS
③ MOTHER NATURE'S SON/BEATLES
④ TIME AFTER TIME/CYNDI LAUPER
⑤ DESPERADO/EAGLES
⑥ SWEET HOME ALABAMA/LYNYRD SKYNYRD
⑦ TAKE ME HOME,COUNTRY ROAD/JOHN DENVER
⑧ YOU'VE GOT A FRIEND/CAROLE KING
⑨ I NEED TO BE IN LOVE/CARPENTERS
⑩ THE ROSE/BETTE MIDLER

⑪ BITTER FLAVOR ROAD


 さーて、ようやく手に入ったことだから書きます!の、鬼束ちひろ初の洋楽カバー・アルバム。

 発売前から収録曲は公表されていたんだけど、昨年末のライブで歌った④⑩が入ってるのは想定内だったとしても、割とベタというかヒネリの無い選曲に、逆に「あれっ?」と思わされた。彼女だったら、「誰の歌やねん、それ?」みたいなのとか、「何でこんな曲を持ってくるかね?」っていうのを想像してたんだが…特に近年の彼女を思えば余計に、ね。
 で、発売間もなくその感想もいろいろ読ませてもらったが、賛否両論だったなあ。思ったよりライトな感じだったとか胸をえぐる感じが無いとかいうのはまだいいとして、声が出てないとか、ひどいのになったら「もう終わったなあ」「聴くに堪えない」なんて声も…

 まあね、感じ方には個人差があるからいちいち気にしてたらキリが無いし、前作「剣と楓」も最初聴いた時は「何だか変わったなあ」と思ったもんだけど、ライブでピアノ1台をバックに歌ったのを聴いて心に染みた曲もあって、改めて聴き直せば「やっぱりいいアルバムだ」と思ったもんだから、とにかくゴチャゴチャ言わずに聴いてみよう!と早速聴いてみたが…

 いいんじゃないっすか?これ。

 確かに壮絶な曲とか哀感のある曲ってのはほとんど無く、割と明るめの曲が多いけど、やはり歌声の魅力は失われていないと思う。アレンジも奇抜だとか大胆に変えたとかいうものも無く、知ってる曲は原曲に忠実だったり、よく知らない曲もその持ち味を壊さないものだったりして、あんまり「冒険」はしていない。歌い方も丁寧だし。そう言ってしまえば、気軽なBGMとして聴けるのかと思われそうだが、聴いてて温かい気持ちになるというか、心洗われるような感じがしてきて、やっぱり最終的には聴き惚れてしまうんだな。冒険してないって書いたけど、①は全く伴奏なしの1人多重録音アカペラで、これがまたいい感じに仕上がっている。⑥とか⑦とかはいかにもアメリカンで、ちょっとイメージとは違う気がするけど、1stアルバムでもカントリー調の「We can go」なんてあったし、それを考えたら別に意外では無いのかも。
 でもやっぱり、彼女の魅力が最大限に生かされるのはバラードだよなあ…ってことで、⑧のキャロル・キングとか⑨のカーペンターズあたりが特に気に入ったのだった。そして本編ラストを締めくくる⑩はやっぱり感動するなあ…

 というわけで、あくまで「番外編」だから大絶賛!とはいかないけど、結局は本作もまた素晴らしいアルバムだと思えるのだった。

 そうは言っても…鬼束オリジナルの⑪はやっぱり入れない方が良かったと思うぞ。⑩で終わっておけば深い余韻に浸れて最高だっただろうに。

 そして余談だが、個人的にはやっぱりVOW WOWやテラ・ローザ、カルメン・マキなんかを歌ったカバー第2弾も出してほしいと思うのであった(しつこいって?)。

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 曲目は多過ぎるので省略します(笑)。

 私がこのブログでこの人を紹介するのは初めてじゃないかな?声優でありアニソン歌手である彼女は、NHKの紅白歌合戦にも3年連続出場し、世間一般での認知度も高まってきてるわけだけど、昨年12月には東京ドーム2DAYSを成功させ、改めてその人気の高さに驚いたわけ。
 実は私も、彼女の歌を初めて聴いたのはつい2年くらい前だった。それまでに、眞鍋かをりのブログで「顔が似ててよく間違えられる」というのをきっかけに御対面、ツーショット写真を見たことでその存在を知ったわけだけど、アニメ界では絶大な人気を誇っているとは、その時には全く知る由も無かった。
 それが、YouTubeで「深愛」を視聴して「お、いい曲やん。歌も上手いし」と気になり、その後「夢幻」も気に入ったことからそれらの入った近作アルバムを2枚購入、何となく気になる存在にはなってきていた。だが、ライブに足を運ぼうとはまだ思えず、去年のツアーの大阪公演だって、「知り合いのライブと被ってるし、まあいいか」と思って行かなかったくらいだった。
 だがしかし!そのツアーはどこも大入り満員、そしてドーム公演も大盛況だったと聞いて、やっぱりそんなに人気があるのはライブも良いんだろうなあと、かなりズレたことを考えていたのだった。

 でねえ、そんなら試しにライブDVDをどれか買って観てみようかと思ったわけだけど、新しいのは5枚組とかとんでもないボリュームだし、値段はともかくそんな長時間付き合えるのか?という不安があって手が出なかった。が、今回そのドーム公演がDVDになると知り、ならばそれを買おうと決めたわけ。
 ただ、両日は別売りでやっぱり1巻が5枚組、値段は7777円(「奈々」にちなんだ設定だと思うけど、それは古くからのファンの皆さんは御存知でしょ?)。それが2巻となったらかなりの出費になるんだけど、アマ○ンで買ったら定価より2000円くらい安くなると知り、じゃあ両方買ったら合計4000円浮くやん(だから先日「真幻魔大戦」がオークションで5000円という高値を付けられててもそんなに苦にならなかったわけ)というわけでそっちで予約、そして2日に届き、昨日まるまる1日と今朝に渡って全部観通した…というのがこれまでの流れ。

 さて、この2公演は「QUEEN」「KING」と両日のテーマが違い、要所要所は同じ曲が出てくるが、全体的にはおとなしめな曲と激しめな曲という選曲の振り分けがされている。
 で、それぞれに昨年の夏ツアー「LIVE JOURNEY 2011」のさいたまスーパーアリーナと仙台サンプラザホールでの映像がまるまる入っており、全てがMC等もノーカットで収録、しかも1公演が3時間オーバーと長いし、メイキング映像も入って1巻あたり8時間に及ぶ大ボリューム!それが2巻だと16時間だから、1日では終わらない。なので今朝までかかったというわけ。
 この値段でこのボリュームなら安いもんだけど、しかしサービス過剰やな、とも思ったりして。

 さて、今回全編観通した感想なんだけど…この長時間にも関わらず、ほとんど目を離せずにずっと観入っていた。まずその歌唱力が優れてるのは言うまでも無いんだけど、声にパワーがある(単に「パワフルな声」というのではない)というか、声だけでまず惹きつけられるのだ。そして歌いながらのダンスもなかなか観応えあるし、話も上手い。とにかくステージングが優れてるし、バックの演奏陣「CHERRY BOYS」もただのバックバンドに終わっておらず、主役と一体になって盛り上げている。そしてそのギターの1人は、何とあの、北島健二!昔からその高い技術でいろんなとこに引っ張りだこで、ここでも見事なギターを聴かせてくれてるが、主役の水樹がそれに負けていないのも凄い。なお、彼はドーム2日目の方にはなぜか不参加。まあ、いろいろ忙しい人だからスケジュール調整に苦労したんだろう。

 ステージセットも非常に凝ってるし、歌と演奏もさることながら観客の盛り上がりも凄く、ステージと客席の一体感が強く感じられる。ほとんどの観客がサイリウム(念のため、ペンライトの長いやつ)を振り回してるおかげで、これまた演出効果の一部になっているような気分すら味わえる。

 過剰サービスとも言える膨大な内容だけど、それでも最初から最後まで飽きずに観れたのは、やはり彼女の歌のパワーとステージングの見事さ、そして場内の一体感ゆえだろう。ほとんどは知らない曲だったというのに、いつの間にか時間が経っていたという感じ。

 これを観終わった後、その前から思ってた「この夏のライブは行くぞ~!」という思いが更に強くなった。チケット争奪戦は熾烈だろうけど、何とか取りたい、そしてこの凄いライブを一度は体験したいものである。

 なお、本DVDでは各公演のMCもノーカットなので、そこでの「重大発表」も全てそのまま収録されている。なので、QUEEN・埼玉編→KING・仙台編→QUEEN・ドーム編→KING・ドーム編という順番で観たらリアルな時間の経過に沿って楽しめるのではないかと思う。

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① 喝采
② 他人の関係
③ 終着駅
④ 赤い風船
⑤ 星影の小径
⑥ 逢いたくて 逢いたくて
⑦ 天使の誘惑
⑧ りんご追分
⑨ アカシアの雨がやむとき
⑩ 竹田の子守唄
⑪ 時代


DVD:

① 上を向いて歩こう
② 夜明けのうた
③ 思秋期
④ 東京の屋根の下
⑤ 愛燦燦


 昨日発売された(一昨日フラゲしたけど)、一青窈のカバー・アルバム!

 いくらBOW WOW・VOW WOWシリーズが続行中だからと言って、このアルバムに山本恭司or厚見玲衣の弾いた曲が入ってるわけではありません。ましてや人見元基とデュエットなんて、もっとあるわけない。これはあくまで、その流れとは別のところでの紹介です。

 さて、一青窈と言えば02年にシングル「もらい泣き」(よく「泣き寝入り」と間違えられるらしい)でデビュー、その年の暮れにアルバム「月天心」を発表、以来ほんま面白いくらいピッタリ2年ペースでアルバムを発表してきたんだけど、去年が空いたから今年は出るなと思ったらこのカバー・アルバム。ありゃ、純粋な新作は?と思ったら、しっかり今年出す予定で準備中らしい。だから本作はあくまで「番外編」というわけ。

 カバー・アルバムと言えば、結構前に福山雅治のがヒットしたし、徳永英明のシリーズもお馴染みになってる。最近では稲垣潤一、坂本冬美…枚挙にいとまがないわけだけど、私が持ってるのは案外少なくて、竹内まりやの洋楽カバー集とか、井上陽水や遊佐未森の昭和歌謡のカバー集みたいな、ちょっとひねくれたものばかり。まりやさんと陽水は元々好きな歌い手だからというのが大きいけど、遊佐さんの場合はそれまでその歌も全く聴いたことが無いのに、「檸檬」というアルバムの選曲が面白くて購入、そこから本人のオリジナルにも興味を持ったという、通常とは逆のパターンだったりする。
 で、遊佐さんの「檸檬」「スヰート檸檬」と陽水の「UNDER COVER」は昭和歌謡と言っても思いっ切り古い歌ばかりなのが気に入ってるわけで、福山・徳永あたりのは比較的新しめの曲ばかりだから私としては面白いと思わずに購入には至らず、それなら逆に自分がリアルタイムで全く知らない歌ばかりの方が新鮮で面白いんじゃないかと思ってね。

 そんなわけで今回の一青窈のアルバムは、選曲的には古いのが中心だけどそうでないのも混じってるし、他の人も歌ってきたようなのが多くて新鮮味はあんまり無いんだけど、アレンジがそれぞれ面白くて、なかなかに聴き応えあり。
 いきなりの①はピアノだけをバックに歌われるし、アップテンポの②はレトロなオルガンの音色が耳を惹く。まるでキノコホテルみたいなこのオルガン、誰が弾いてんの?と思ってクレジットを確認したら…小林武史だった。マジでマリアンヌ東雲が弾いてるかと思ってしまったよ。
 ③もピアノとストリングスのみ…こんな具合に、割とアコースティックで静かなアレンジの曲が多く、⑤に至ってはアカペラのみ。と言っても山下達郎みたいに全部1人で歌ってるわけではなく、もう1人の名前がクレジットされていた。
 原曲は可愛らしい曲だけどあの歌い方で陰影の感じられる④とかジャズっぽい⑥とかGS調の⑦とかのアレンジも面白いし、アコースティックなボサノバ風だけど迫力のある⑧、ドラマティックな⑨と、全編通して飽きさせない。赤い鳥も歌った伝説の放送禁止歌(と言っても、つボイノリオみたいな歌ではなく、事情は知ってる人ならわかるでしょ?)である⑩をアコースティックな演奏をバックに切々と歌った後は、中島みゆきの⑪。確かにラストにふさわしいかも知れないが、他の曲と比べたらちょっと新しめだし、何だか浮いてるように思える。そもそも徳永英明も歌ってるではないか。この曲だけはちょっと必然性が弱いような…
 
 さて、本作の初回盤にはDVDがおまけで付いていて、私はいつもそういうのが付いてても通常盤を買うことが多いんだが(値段の関係とか、別にどうでもいいメイキング映像はいらんとか、パッケージが大きくなるのが嫌とかいう理由で)、このDVDはなかなか良いと思う。
 一昨年と昨年のライブからの映像を集めたものなんだけど、①は元基さんや浪漫座別館のひなさん(この場合は「中之島花子」名義か)でもお馴染みの曲だけど、彼女のバージョンもまた独特の味があって良い。
 で、③④は私も奈良に観に行った一昨年のツアーからのものなんだけど、特に③があの歌声にマッチしてていいんだな。他の曲も聴き応えあるし、これは初回盤をゲットする価値は十分にあるよ。

 と言うわけで、来月発売予定の鬼束ちひろの洋楽カバー・アルバムも楽しみだけど、その前にこういう面白い作品に出会えてラッキー!なのであった。

 えー、何度この人の名前を書いても毎回「安達祐実」って間違えてくれる人がいるので(笑)、「同情するなら金をくれ!」じゃなくってこんな人なんだというのをしっかり観て頂きます。


 まあ知ってる人は知ってる通りの女性ギタリストなんだけど、清水興(ベース)、則竹裕之(ドラムス)、河野啓三(キーボード)からなる「クラブパンゲア」のメンバーも凄いし、その面子をバックに従えて弾く彼女の腕前もなかなかのもの。
 毎回、恭司さんとセットでしか観てなくて、初めて観た時は存在感で恭司さんに圧倒されてるように思ったけど、何度も共演を重ねていく度に自信がついたのか、互角とは言えないまでも堂々と張り合ってきてるように思う。

 というわけで、覚えて頂けましたかな?もう間違えないでね(爆)。
 

 実は私、中学の終わり~高校の初めくらいまで、中島みゆきの歌が好きだった。
 シングル「ひとり上手」「悪女」「あした天気になれ」「誘惑」「横恋慕」、アルバム「寒水魚」は自分で買って愛聴していたものだった。
 しかし、次のアルバム「予感」を買った時・・・何だかそれまでと違うのにショックを受け、それからだんだん心が離れ、聴かなくなってしまった。
 自分の好みがどんどんロックに傾倒していったのと同時に、彼女自身も「それまでのファンを突き放した作品を作ってみた」と発言しており、私同様に違和感を覚えて離れていった人も少なくなかったようだ。
 メッセージ性を強調したコンセプトアルバム・・・という敷居の高さより何より、「曲がつまらなくなった」と感じたのが、私の場合は大きかった。
 実際のところ、彼女はその後しばらく迷走していたらしい。当時最新の音を取り入れたり、彼女らしくない曲を作ったり・・・後に「空と君のあいだに」等で大ヒットを飛ばす頃には、迷いも消えてすっかり「我が道を行く」となったものだが、私の興味は他のところに行ったままで、再び彼女のアルバムを買ったりするまでには至っていない。今ならまた聴きたくなる時もあるが、今からアルバム集めるのは大変だしねえ・・・

 さて、彼女から興味を失うきっかけになってしまったアルバム「予感」、今では評価もかなり変わってると思われる。で、そのアルバムのラストに入っていたのがこの「ファイト!」なのだった。
 この曲はシングル「空と君のあいだに」のカップリング曲としても収録され、そのあたりから再び脚光を浴びたのではないかと思われるが、今では彼女の代表曲の一つにまでランクアップしてきたものだ。

 阪神淡路大震災の時にも、この歌で元気づけられた人は多いと聞く。だから今、この歌を東日本再震災の中で、自分や家族の命を守るため、被災者の命を救うために戦ってる全ての人に捧げます。

 「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの映画「ヤマトよ永遠に」で使われた曲です・・・って私は、このシリーズの映画版は観たことないし、TV版「新たなる旅立ち」が最後だったな。つまり、その次の映画に使われてたんだから覚えてるわけないんだけど・・・


 でも、彼女のシングル・コレクションで聴いて「凄いええ曲やん」と思って愛聴している。彼女の歌声の魅力がたっぷり味わえる名曲だと思う。
 この数年後、「聖母たちのララバイ」という代表曲が出て、「家路」「橋」といった「火曜サスペンス劇場」シリーズが人気を博したことですっかり埋もれてしまった気がするけど、私は彼女の歌の中でもかなり上位に来るくらい好きだな~。
 

 この人の歌ではあまり知られてない方だと思うけど、昔CMに使われてたのを聴いて「これは良い!」と思い、アルバムが出た時にすぐ買ったもんでした。

 歌詞をじっくり聴いてみて下さい。


 日本語の美しい響きを生かしたのがこの人の魅力なんだけど、それが凝縮された1曲と言えるでしょう。

 領土問題等で日本人としてのアイデンティティが問われる昨今ですが、現ブログになってから時事問題は避けてる私とは言え、やはり四季の風情を愛でる心、そして祖国を愛する心というのは大切にしたいと思います。



 

 昔むかし・・・


 こんなに格好良かったのに・・・


 何でこんなになっちゃったんだろう?歌声は相変わらずなのに・・・

 般若寺のコスモス観てきたのがもう2週間前。つい数日前みたいな気がしてたんだけど、その間に大風邪ひいたりクソ忙しくてブチ切れながら残業&土曜出勤とかあったんで、何だか時間の経つのが早く感じたんだね~。

 さて、この時期にコスモスと言えば、この歌です。


 私は山口百恵のより、こっちの作者バージョンの方が好きだな。
 百恵さんの偉大さは認めるけど、個人的にはそれほど好きでなかったように思う。彼女が活躍してた頃言うたら、私は小学生~中学生の頃だったな。

 小学生の時に好きだった女性アイドル・・・

 ピンクレディーはケイちゃん派だった。でも、それほど熱中してなかったし、当時私の好きだったのは岩崎宏美(歌が上手いから)や石川さゆり(多分、顔が私好みだったんだろう)だったから、ひねくれた小学生だったのかも。
 中学生になってからは、女性シンガーなら久保田早紀や八神純子が好きだったし、他はゴダイゴやクリスタル・キング、↑みたいなおっちゃんの歌ばかり聴いてたもんだ。
 
 アイドルの歌は飽きるのも早いからね~、長く聴けるもんの方がいいでしょ?って、当時から今と同じような感性の持ち主だったわけかも。

 さて、さだまさしが出たらついこの人たちの歌も聴きたくなる・・・というか、観たくなるのであった。



 なぜこの人たち?見りゃわかるでしょ(爆)。

 この人たちに共通してる特徴って、私はいまだにそうなる気配がないのが有難いというか何というか・・・
 うちの一族は、年取らないと薄くならない人ばかりだし、私も昔に比べれば少し減ったかな?という気はするけど、昔が尋常じゃない多さだったからそう感じるだけで、今でも同年代の人の平均的な量より少ないということはないと思う。

 大学時代の同期でいたからね~。学生時代から薄くて、卒業して数年後に反則技使って別人になった奴が。
 開き直って、真ん中の人みたいにする勇気はなかったか・・・

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