国籍もバラバラなら(恵比寿=日本、大黒天・毘沙門天・弁財天=インド、寿老人・福禄寿・布袋=中国)ご利益もバラバラな方々をどういう基準でこういう組み合わせにしたのか不明ですが、寿老人と福禄寿が元は同じ神様だからとひとまとめにして、空いたとこに吉祥天を入れて紅二点にしてた時期もあったそうなんですね。
でも定着しなかったのは…
同じ団体に毘沙門天・吉祥天という夫婦が一組いると、ひとり者の弁天様がやきもちを焼くから「それはあかんやろ~」と、元に戻されたんだとか?
「とんだとばっちりよね~」
・その名前が、サンスクリット語では男性名詞であるから。 ・経典の中で、釈迦如来が観音様に「善男子」と呼び掛けている。 ・菩薩とは、如来になるために修行中の身であり、如来は全て男性だし、女性は仏(如来)になれないから、必然的に男性である。 ・菩薩像の姿は、釈迦如来が王子だった頃の姿をモデルにしているから。等が挙げられ、また各種変化観音の中で、怒りの表情を見せる「馬頭観音」はとても女性的ではないし、そう考えたら「男性」なのかなあと思えたりする。
・その成り立ちに、ヒンドゥー教のシヴァ神妃であるパールバティの影響が見られる。 ・変化観音の内、准胝観音は「仏母」と呼ばれることもあり、女性であっても不思議はない。それに、菩薩の中でも「般若菩薩」は経典にはっきり「女性」と書かれてるし、金剛界曼荼羅の五智如来を取り巻く菩薩たちは「女性」とされている。
・地蔵菩薩:あの姿を「女性」とするのは無理がある。あ、瀬戸内寂聴がいるか・・・ ・虚空蔵菩薩:元来、地蔵菩薩とセットで考えられた菩薩であり、そうなれば自動的に「男性」だろうと思う。 ・弥勒菩薩:釈迦入滅56億7千万年後に如来となることが決まっており、となれば「男性」でしかないと思う。 ・文殊菩薩:釈迦入滅後に活躍したと言われる知恵者であり、「男性」と考えるのが自然。女性かな~と思うのは・・・
・普賢菩薩:女人往生を説き、その姿も女性的。取り巻きも女神ばかりだし。 ・勢至菩薩:観音菩薩と一緒に阿弥陀如来の脇侍であり、観音様が女性とすればこの方もそうだろう。造形も女性的だし。 ・日光・月光菩薩:薬師如来の脇侍だが、その姿は女性的。これは私が考えた強引な説だが、ある程度は納得して頂けるのではないか。しかし、文殊・普賢は男女で釈迦如来の脇侍をしてるのか?という疑問も出てくるが、一緒に考えられた日光・月光や、観音様の後に考えられたであろう勢至菩薩と違って、それぞれ別々に成立した菩薩を強引にセットにしたと思われるので、それはそれで仕方ないかなと。
6月は「June」、これはローマ神話の女神「ジュノー」から命名されたもので、ジュノーは結婚の守護神だから、その御利益にあやかろうとこの月に結婚する人が多い、というわけ。まあ、簡単に言えばそういうことなんだけど、もう少し余計なことを書いてみよう。
「ジュノー」は、ギリシア神話の「ヘラ」と同一視されている。ヘラとはゼウスの正妻で、嫉妬深くて、浮気者のゼウスが愛した女神や人間の女に厳罰を与えることで有名。