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ディープ・パープル ライブ・イン・ジャパン×3

パープルの「LIVE IN JAPAN」、3枚あります。
もっとマニアな方は、3日間の完全版も当然持ってるはずですが。
オリジナル、98リマスター、14リマスターなんですが、どちらもオリジナルではフェイドイン、フェイドアウトだった曲間の拍手がつなげられています。両者の音の違いはよくわかりません(笑)。でもそこまでするんなら、曲順も本来のスモーク→チャイルドの順にするべきじゃあ?
なお、98のにはアンコール3曲がボーナスディスクとして付いてます。14もアンコール全6曲の付いたバージョンがあるけど、本編は抜粋でアンコールは全部ってバランス悪いから1枚ものにしました。

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わがままリッチーに振り回されたため、おとなしい若者ばかりを起用。
トニー・アイオミ?あの人は押しが弱くて和を重んずるタイプだから実は一番やりやすかったのかも。

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基本ロニーと同じだが、一番反発されたジョン・サイクスとの組み合わせが一番結果を出せたから、いまだその幻影から抜け出せていない。ミッキー&バーニーとやるのが一番いいはずなのに。

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本人が気弱だからリッチー、マイケル、イングヴェイ等に振り回されまくり。本当は彼もおとなしい若者がほしいんだろうけど、そうなるといいものが出来ないというジレンマが。

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注文するのが遅くなったんで、発売日から3日遅れの今日やっと受け取った。すっかり話題に乗り遅れたぜ~。
今回のはかなりいいんでないかい?
相変わらずギンギン(死語)のギターの音は気に食わん(このバンドに関しては)けど、曲の出来が今世紀の復活後ではダントツじゃないか?
確かにサーペンスの頃の色は濃いけど、もっと前の雰囲気もあるのがいい!
皮肉にもダグがいなくなってから(いなくなったから?)こんないい作品が出来るとはね。
歌?期待してなかった分、「歌えてるやん」!
でもこの歌声にはやっぱり渋いギタリストが合うはずやねんけどなあ~。

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以前、1000円で入手した「NOW」が内容の素晴らしさもさることながらポール・ロジャースの衰えぬ歌声に魅せられ、この辺も行っちゃいました。半分は定価かそれをやや上回る金額でしたが、半分は安かったので結果的に今回も安上がりでした(笑)。

というわけで、ポールの歌声に浸ってる今日この頃です。
あ、フリーもバッド・カンパニーもオリジナル活動期に出したのは一通り持ってますので(ファームはさすがに持ってない)、90年代からこっちのものに限定ですが。

それにしても本当に惚れ惚れする歌声です。右下と同内容のDVDも買いましたが、並の歌い手なら画面もろくに見ずにBGMと化すところですが、引き寄せられるかのように注視してしまいましたね。

また、左下のライブアルバムでの「WISHING WELL」の演奏がなんだかゲイリー・ムーアのバージョンを下敷きにしたっぽく、ポールが「俺がオリジナルだ!」と言わんばかりに自分のスタイルで歌い切ってるのが面白かったです。

最新作の「THE ROYAL SESSIONS」の方もぼちぼちと…
でも、クイーンと一緒にやったのは手が出ないんです(^-^;
YouTubeあさってみたら、思いのほか違和感はないんですが…
クイーンにも思い入れは強いし、やはりフレディ以外の声では聴きたくないんですよね…

それでも、同年代のヴォーカリスト諸氏が加齢とともに声も出なくなってるというのに、いまだ美声を保ってるというのは驚愕です。
今更ながら、激安がきっかけとは言え、素晴らしい再発見を出来て本当に良かったと思います。

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おいっ!イアン・ギランのインタビューで、パープルの最初のシンガーを「ジョン・コレッタ」って書いてるけど(139頁参照)…
いくら「彼」が詐欺の片棒担いだからって、この間違いはひどいんじゃないか?

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ジョンがいればボン・ジョヴィなんだろうけど、リッチーが抜けてしまったようなもん、「バンド」と言いたくありません。
だって、ベースだけじゃなくてギターまでサポートになっちまったんだべ?ロックバンドがそれでいいのか?
しかも、演奏の要で歌も上手くて重要なコーラス要員だったのに…

初期4枚は本当にカッコよかったし、途中「?」と思った時期もあったものの「CRUSH」「BOUNCE」は生き返った感じで個人的には好きなんだけど、その後が続かずに近作3枚くらいは「出たからとにかく買っておくか」な感じでした。実際大したことなかったし。

でも踏ん切りもつきました。もう買いません。

デビュー当時はゴリゴリのメタルファンや、こともあろうにLAメタルのファンからも「女々しい」「中途半端」と言われながらも、その優れた楽曲としっかりした演奏に「良いバンドやんか」と応援し続け、ブレイクした時は本当に嬉しく思ったものです。
だからその後、そして今の煮え切らなさ、「十分儲けたしこんなもんでいいや」的な雰囲気が嫌なのです。
ライブも1回行ったし(もちろんリッチー在籍時)、もう過去の気に入った作品だけ聴いてればいいです。

さよなら、ボン・ジョヴィ…

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このバンドはこの2枚で決まり!です。
最初のだけだろう、とか、3枚目までは…とか、2・3枚目はあかんけど4枚目はいいぞ、とかいろんな意見がありますが…
1枚目(左)が素晴らしいのは誰もが認めるところです。で、2枚目(右)…ここからバラードが増えてつまんなくなったと言う方が多いですが、バラード2曲とポップな1曲以外はハードで、どの曲も「捨て曲なし!」と言い切れるくらい素晴らしい出来です。
次はバラード偏重及びキーボード多めでソフトになっちゃったので辛いところでした。その次は…曲はハードにしようと頑張ったけど、当時流行のキラキラシンセの導入が失敗でした。その次は「アランが元凶か。ならあいつを追い出せ」となってハードに戻る?と思ったら煮え切らない出来…で、一旦バンドは解散します。

90年代にオリジナルメンバーで再結成した時の2作はかなり良くて、私は好きです。アランがまた抜け、ジェフ・ワトソンも抜けた今世紀のアルバムは…前作(もうじき新作が出るから「前作」ね)が意外に良かったんですよ。ジャックとブラッドとケリーがいればあとはその時々で相性のいいメンバーを迎えたら問題ないっちゅうことでしょうか。

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このバンドも最初の2枚で決まり!です。
次のがバカ売れしましたが、大胆なシンセの導入でジョン・ノーラムが「俺のギターを前に出さんかい!」と怒って脱退、そのため賛否両論でした。
曲は悪くないんですよ。でも、やっぱりソフトすぎるよなあ…
たとえジョーイの歌がまだ下手でも、ハードな初期2作の方が断然好きです、私は。

で、ノーラムが抜けた後の4作目…これがまた軽くて明るくて爽やかで(;一_一) ポップスとして聴くなら、曲はいいし問題ないですよ。でも全然ハード・ロックじゃない…つーか「ロック」も感じない。
「ジョーイ君、こんなのがやりたかったの?」
てなわけで、次のは最初から聴いてません。で、バンドはほどなく解散しちゃいます。

ノーラムもソロになってから2枚くらいは良かったけど、あとは「暗い、重い」路線まっしぐら…
そして復活したバンドのアルバムも、ノーラム君の意向を汲んでか「暗い、重い」路線になったようですが、再結成後に見たライブで聴いた新曲はその上に「かったるい」が付いてて、個人的に、いや他のお客さんも盛り上がったのは昔の曲だけでした。
そりゃ私は能天気でチャラいのより「暗い、重い」方がいいと思うけど、「かったるい」のは嫌です。
「ハードな音と哀愁のメロディの絶妙なバランス」こそこのバンドの魅力なんだけどねえ…

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「OPERATION:MINDCRIME」が最高傑作と言われるこのバンド、私は次作の「EMPIRE」の方が好きだったりするんですが…
問題はその後。
それらに続いた上2作、左はプログレ色出すぎ、右はグランジに寄ったとして不評を買いました。
それからしばらく煮え切らない作品ばかりが続いたようで、私は彼らの動向はチェックしながらも「ふーん」で済ませてたんですが、下2作は「復活した!」と好評価を得ていました。

でもねえ…私が今聴き比べてみると、大差ないどころか上段2作の方がいいと思うんですよ。

音の感触はまあ、似たり寄ったり…でも大きな違いは「曲の出来」です。もっと詳しく言えば、上の方はまだメリハリが効いている。でも下の方はかったるい曲ばかり。

ハードさが減退したと言われても曲のメリハリがあるのと、音にハードさが戻っても(そうとも思えんけど)曲にメリハリがないのとどっちがいいか?言わずもがなですね。

だから、ジェフ・テイトが抜けて分裂したバンドのどっちにももはや関心はありません。もう好きにやってくれ!ってな感じです。

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ジョン・ウェットンが亡くなった。
最近はまってる最中なだけに、余計に悲しい…
台風の来てるさなかに見に行ったUKが唯一の生ウェットンだった。
あの時はエディ・ジョブソンとテリー・ボジオという化け物2人に挟まれた冴えないおっさんに見えてしまったが、気品ある歌声はやはり素晴らしかった。
せっかく集めたCD、新たなノルマの合間を縫って聴き倒します。
キング・クリムゾン、ユーライア・ヒープ、UK、エイジア、ソロ…今までに残してきた作品での歌とベース、生涯忘れません。

ありがとう、さようなら。どうぞ安らかに

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若い頃も良かったし、年取ってメンバーが2人入れ替わっても相変わらずエネルギッシュでカッコいいんだけど…
やってる曲が半分以上同じなのはなぜ?間に30年も経過してるのに。

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Eが亡くなったと思ってたらLまで…
コージーとの3人で集まっても、まだ俺ら当分見れませんぜ。
本家Pはまだ呼ばないで下さいよ(ノД`)・゜・。

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このたび発売のDVDでじっくり見ようと思って、開催後すぐYouTubeに上げられてた動画は敢えてあんまり見ずにいたんだけど…
何だか演奏に関してはいい話を聞かないので、フルで見るのがちょっと怖かったんですね。

でも、実際見てみたら…

まあ、恐れてたほど悪くはなかった。

でも、オルガンを使いこなせてないイェンスともっさりしたリズム隊に刺激を受けなかったからなのか御大が衰えてしまったからなのか、やはりそのプレイにかつての切れ味はなかった。どの曲も全体的にテンポが遅いし…
ウリ・ジョン・ロートやニール・ショーン、はたまた同年代のジェフ・ベック、カルロス・サンタナ、ロバート・フリップにはいまだDVDの画面に釘付けにされる強烈な求心力があるというのに、思わず画面に引き寄せられるほどのものを感じなかった。

ヴォーカルはさすがに上手い。過去の名曲の数々を見事に歌いこなせている。でもこれから先、御大と一緒に新しく素晴らしい音楽を「創作して」いける可能性があるかと言えばそこは「どうかな~?」だ。

結局、もうとっくに「終わってしまってる」ことを確認しただけだったような気がする。
そう、ドゥギーとの再結成レインボーでやり尽くしてしまってたのだ。
もうハード・ロックはやんなくていいです。奥さんと今やりたいことを続けていくなり何なり好きなようにして下さい、としか言いようがありません。

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本作が発表されたのは私が大学生の頃だったんだけど、よく聴いたなあ~。今も好きなアルバムです。

しかし、評論家筋にはなぜかウケが悪いんだよなあ~。
やれ「産業ロック」だの「魂を売った」だの「KISSのロックじゃない」だの…

そりゃ私だって70年代のメイクしてたオリジナル・メンバーの頃のが好きですよ。でも、そう言って斬り捨てちゃっていいの?

当時は同じ年に出たホワイトスネイクの「WHITESNAKE(SERPENS ALBUS)」が大ヒットし、ボン・ジョヴィやエアロスミスも同じくヒットを飛ばしていて、ハード・ロック/へヴィ・メタル自体が大きな商売になる時代でした。
そんな時代だったから、こういう音になるのは自然じゃないの?
ボンとエアロはどちらもデズモンド・チャイルドを共作者として迎えてて(ついでにKISSの本作も)、あの人はポップな曲作りに強いから、それをして彼らも同じようなことを言われてるけど、音のハードさは失ってないし、そもそもデズモンドと共作したのはKISSが最初じゃない?随分前の話になるけどさ…

プロデュースもMSG(というかコージー・パウエル?)のファンにはすこぶる評判の悪いロン・ネヴィソンで、シンセの大幅な導入もいろいろ言われてるけど、あくまでギターがメインの音になってて薄っぺらな感じはしないし、時代時代で流行を取り入れながらも「らしさ」を失わないのがKISSなんですよ。「DYNASTY」ではディスコのリズムを取り入れ、「UNMASKED」は全体的にポップ、90年代にはグランジにまで手を出したけど(確かに「CARNIVAL OF SOULS」はイマイチだけど)、一見節操がなさそうでもしっかり「KISSの音」になってる、それが彼らの強みなんです。
そう考えたら、ももクロとのコラボも意外ではない?私はそれだけは受け入れられないけど(苦笑)。

そもそもこういうポップさって、KISSが元々持ち合わせてたものじゃない?外部ライターの導入は早い時期からやってるけど、それ以前から特にポールがいろんなタイプの曲を作ってきてるし、だからこのくらいは全く許容範囲。
それに11曲中4曲しか提供してないジーンの曲がハードな部分を一手に引き受けてるから、それでいいバランスになってんじゃないっすか?

今じゃ本作からの曲がライブで披露されることもないと思うけど、このまま埋もれさすにはもったいない、いやこの時代を乗り切ったからこそ今またメイク復活して長く続けてる礎になった作品として、今一度評価したいと思います。

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個性の違った2人のギタリストを前面に出した1枚目、より楽曲に重きを置いた2枚目は好評だったのですが、バラード路線が当たったためにそっち系の曲を増やして、なおかつキーボード中心のソフトな音作りだった3枚目は賛否両論でした。
だから、「次はハードにする」というメンバーの発言を心強く思っていましたが、当時聴いた人たちにはすこぶる評判が悪い。それもあって長いこと聴く機会を逃してしました。更には80年代に発表された他のアルバムは再発されてるのに、これだけが長いこと廃盤のまま…で、先日やっと再発されたので入手したのですが…

聴いてみて…発表年を確認して…「ああ、なるほどね」と思いました。

87年…当時はキーボードといえばDX-7が大流行で、本作もやはりそれと思われるキラキラした音のシンセに彩られ、しかも当時主流だったエコーにリバーブかけまくりのゴージャスな音作り…
「あー、こりゃ好き嫌い分かれるわ」思いました。私も好きな音ではありません。

確かにね、曲はハードさを戻そうと頑張ってますよ。バラードらしいバラードも1曲だけだし。でも、ギターがシンセに埋もれてて、これじゃハードには聞こえません。

90年代後半にオリジナル・メンバーで再結成した頃に当時の機材で録り直していたら、もっと評価されていたんじゃないかと思います。

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基本、ブートには手を出さない主義の私ですが、通常の正規ライブアルバムよりも発掘ものの方が惹かれるんですよね~。元はブートで出回ってたものも多いようですが。
「まさか、あの時代のあの公演が!」というワクワク感と、あんまり手直ししてない(恐らく)分、リアルさもダイレクトに伝わってくるからでしょうね。

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もちろん、これらだけじゃありません。
ロニー&コージー在籍時のドイツ4公演を2枚組にまとめたものと、その内3公演をフル収録した6枚組もありますよ~。

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永ちゃん@東京ドームのDVDが年末発売!やったー!

…の前にこんなん出るんですが…

今のパープル本体の13年のライブDVD&CDも同じ日に出るようですが、多分そっちはCDだけにするでしょう。パープルの映像作品って、今のラインナップになってからのが一番多いんだけど、私が持ってるのは06年モントルーとこの前紹介した去年の武道館のだけです。やっぱり動いてる姿を拝む分には、リッチーとジョン・ロードがいないと気分が乗ってこないんです(両巨頭が揃ってるorジョンはいるってのならかなり持ってます)。武道館のも良かったんだけど、やっぱり私の中ではいつまでもモーズ&エイリーは「代役」、だからもっと70年代の映像を発掘してほしいんだけど…

という切なる要望を(いくらか)叶えてくれるのが今回の「リッチー・ブラックモア・ストーリー」なんです。これは嬉しいぞ!
更に84年のレインボー(ひとまず)最後の来日公演の映像も!そしてそちらのCDも!
で、これらがひとまとめになったBOXセットとして発売されますが、私は全部別々のフォーマットで購入の予定です。BOXの方が安上がりなのに?やっぱりそれぞれ別のものだし、84年のも映像は映像、音は音で別のものとして楽しみたいわけですよ。DVDにCDが付属したやつって、CDの方がおまけ程度にしか思えなくなって価値が下がる気がするんですよ。だからCDはCDで独立したライブアルバムとして持っておきたいんです。

何だか来年にはリッチーがヨーロッパの一部地域でロック回帰ライブを開催するそうですが、なぜ日本でやらないかなあ?一番もうかる、じゃなくて一番喜ぶ人が多いだろうに…

そっちも開催後いずれかはDVD化されるそうだけど、それよりはむしろ過去の音源や映像の発掘の方が今の私には嬉しいです。だからレインボー84年来日公演のは願ったり叶ったり!ジョーが今もちょくちょく来日して当時の曲を歌ってるけど、あの人は自分名義のライブでもほぼレインボーしか歌わないし、なら手元に持っておくのはレインボーそのものの方がいいに決まってる!

ほんまに、こういうのが出たら買わずにはいられない、これは悲しい性(さが)です。恭司さんが空海としたらリッチーはお釈迦様みたいな存在ですからね~。じゃあ永ちゃんは?さしずめ桓武天皇でしょうか。
ジェフ・ベックやブライアン・メイが阿弥陀様や薬師様として、トシ・ヤナギさんは坂上田村麻呂、元基さんが嵯峨天皇、厚見さんが橘逸勢かな?
じゃあ…VOWの3トップで三筆いったとこで、岡垣さんが小野道風?なら赤尾さんは?ここで三蹟の誰かに当てはめるのも性別的にどうかな~と思うので、清少納言あたりにしておきます。

…って、話がめっちゃ脱線しとるやん!まあとにかく、今回のリッチー関係の品物は嬉しい悲鳴ということで強引にまとめさせて頂きます。

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