2019年10月

BIG JACK191026
昨日はこちら。いろいろ被ってたけど、やっぱりこっちに。
到着がギリギリだったので、どうにか椅子は確保出来た感じ。前のスタンディングにしても良かったんだけど、結果的に椅子にして正解だったのは後々知るわけで。

じゃあ本編行きます。

SMOKE WITH FIRE
三谷191026 アンセム
おなじみになってきたANTHEMカバー。中間さん在籍時のANTHEMのイメージということで、弾きまくりギターを前面に出したスタイルが特徴。でも確かに中間さんの影響大とは言え、三谷さん以外の何者でもないスタイルを築いてる人だし、他のメンバーも実力派ばかりだから、単なるコピーじゃなく、各自の個性もしっかり感じられるわけで。
歌・演奏の上手さもさることながら、今回は選曲・曲順にもこだわりが。85~90までから幅広い選曲、そして「この曲がここで出てくるか」という意外性。だって2曲目に「SHADOW WALK」やって続けて「WILD ANTHEM」って、本家ならまずここでやらないでしょ?いつも最後の方だし。まあ、私が見てきた中ではそうだっただけで、本家も東京では結構変わったこともやってるみたいだけど。
ヴォーカルの森さんという人は、「BOUND TO BREAK」「HUNTING TIME」って、坂本・森川ご両名を代表する2曲だけ選んでみても見事に歌いこなしてるし、やはり上手い人が歌うとそれだけでも違うね。
さて、実は今回、途中でギターの音が聞こえなくなるアクシデントが何回かあったんです。機材トラブルか何だかわからないけど、でも曲の終盤の肝心なとこでそうなった時にドラムソロを入れてつないだ長田さんはさすが!
結局1時間半くらいやってたんだけど、ここまでで十分満足いきそうなほどだった。

Emerald Aisles
三谷191026 エメラルド
そしてここからが真打。まずは新曲2曲…というのは後で知ったんだが、木本・長田という実力も華もあるリズム隊に支えられて、三谷さんのギターも千田さんの歌もまさしく水を得た魚。もうこの体制になって長いけど、バンドとしてのまとまりもどんどん強くなってきてる気がする。
三谷さん自身によるOA扱い付けてもワンマン名義の時はいつも多くの曲数やるんだけど、それでもあっという間に時間が経ってしまう。それだけ充実した内容ということである。
さて、インストを2曲くらいやって三谷さんのギターが暴れまくり、長田さんの長いドラムソロが入るが、その次の曲でもまたギターの音が聞こえなくなるトラブルが。ところが今度は木本さんがアドリブのベースソロを繰り出して乗り切った。こういういざという事態に対処出来るのも実力の証明やね。
そして気が付いたらもう2時間近くなってて、ようやく終わりが見えてくる。でもそこまであっという間だったし、アンコールのために美味しい曲を取っておくのが嫌いな三谷さん(だからいつも終わり方が普通じゃない)だから、「ここでまだいける!というようなら呼んで下さい」となって、実際そうなった。
そしてLOUDNESSの「CRAZY DOCTOR」とUFOの「LIGHTS OUT」が。ここで驚いたんだけど、千田さんって太い声のイメージが強くてハイトーンな感じはしないんだけど、「CRAZY DOCTOR」を高いとこでも声が細くもならずひっくり返りもせず歌いきったのがびっくり!高く聞こえないけど実は凄いことをいつもやってるんだと、改めて敬服。

さてそれで本当にライブ本編が全部終わったら2時間半。合計4時間にも及ぶ長丁場となっていた。三谷さんと長田さんは出ずっぱりだったんだけど、こんな長時間出ずっぱりで演奏した人って、恭司さん、金谷さん、厚見さん、岡垣さんくらいしか見たことがない。あ、ドラマーだったらロジャーさん、堀江仙人、ろまんさんがいた。こういう体力って、やっぱり「演奏すること」によって付くのかそれとは別にトレーニングしてるのかはわからないけど、それもまた感心する。

その後は抽選会があったんだけど、いつもこういう時には何かしら当たる私が今回はかすりもせず(笑)。まあそういうこともあるでしょう。

おまけ
三谷191026 DVD
終演後は結構遅くなってたので、本当は出演の皆さんに挨拶くらいしたかったけど、まっすぐ帰ってしもた。
さて今回は来場者全員にブックレットが配られた。メジャーな人ならこれの大きいサイズで3000円くらい取るけど、サイズは小さめでもそのくらいの内容とは太っ腹!
そして今回売られてた新作DVD。先月のギターラでのソロライブ&レクチャーと、去年のAMADEUSの演奏が収められてます。
今回トラブルが何回かあったことで三谷さんの演奏を落ち着いて見られなかったんだけど、こうして改めてじっくり見ると、速弾きでもがっつりピッキングしてるし、ピッキングは最低限でフィンガリング多めな場面でも小綺麗にまとまらず熱さ・荒さが感じられる。やっぱりロックのギターってそれなんですよ。
ロックは情熱が全て!ということで今回のまとめとさせていただきます。


SHOVEL191005・1

昨日は見たいライブが被りまくってどえらいことだった。BIG JACKでは筒井さんのGILLANやらなんばさんのMANOWARやらレオさんの古典ロックやらのイベント、更には大和郡山で恭司さん…!
いつもの私なら四の五の言わずに恭司さんにするはずだけど、まず筒井さんたちの告知があり、前後してこちらSHOVELの告知、そしてこちらに出演の方からお誘いが来たんです。ここで悩みつつもこちらを選びました。そして最後に恭司さんの告知…もうこっちに決めた後だし、「ごめんなさい、恭司さん行きます」と取り消すのも悪いかなと思い、金谷さんのVIRAL RUMORもいい感じで楽しめるから、もうこっちで決まり!としたんです。
どれを選んでも楽しめるのは間違いない、でも他がどうだったか後ろ髪を引かれるのも間違いない、まさしくそうだった。でも結果楽しめたし、書きたいこともいろいろあって走り書きでは足りないのでこちらに書くことに。

では早速!

Aya Project
SHOVEL191005 アヤプロ

そもそもはHime♡Rosaや寺町ローザで存在を知り、Claudia Projectでオリジナル曲も交えての活動を開始したAyaさんのソロプロジェクト。まずはデモ音源のみが存在して、ライブをやってほしいという要望に応えて実体化したのだが、その流れが師匠である岡垣さんのAPHRODITEのようなら、メンバーも半分がそちらからの堀江仙人と西村さんというのも被っている(あ、西村さんが端っこで切れちゃった)。
そしてデモ音源からの曲(全てインスト)を中心に構成されていたのだが、高度な技術を持っている上にステージ映えのする華もあるので、見応えは十分。それにまた上手いサポート陣が加わるのだから、鬼に金棒…と言ったら女性には無粋?じゃあ弁天様に琵琶(強引だなあ)とでもしておいて下さい。
SHOW-YAのキャプテンにも通じる多彩な音色、トリオ時代のGERARDでの永川さんにも通じる構成力、そして彼女独特の存在感でたっぷり45分楽しめたのだった。
45分?そう、今回は5バンド出るにも関わらず全バンド持ち時間が45分という長めの設定だったのです。

ALEISTER
SHOVEL191005 アレイスター

こちらもすっかりおなじみになった京都のバンド。今回は京都勢が多いなあ。
もともと迫力のある歌と演奏で聴かせるバンドだが、今回はそれに磨きがかかったようで、特にAndyさんの歌は一段と迫力と味わいを増していたように感じた。Hime♡Rosaでも歌ってる彼女、本家赤尾さんに迫らんばかりの風格…と言ったら褒めすぎ?いやそう言ってもおかしくないくらいの堂々たるステージングだった。

…で、ここからの2バンドは全く知らないバンドで、いつもならそれでも他の知ってるバンドと同じようにきちんと書くんだけど、今回はちょっと事情が違うので。

まず次のバンドは良かった。BOW WOW的な編成から出てきた男っぽいメタルが好感触だった。CD出てたら買おうと思ったけど、無かったのが残念だったくらい。

が…次がちょっと(かなり)引っかかったんです。
まず音楽性が全く違う。メタルのメの字もない、爽やかな…そう、昔のシティ・ポップみたいな感じ。
まあこれだけなら気にすることもない。ジャンルごちゃ混ぜのイベントでも楽しめるものは多いし、それゆえにD_Drive、首振りDolls、朱音さん、よりえちゃんという素晴らしい音楽をやる人たちとの出会いもあったわけだし。
でもこのバンドの出番前から明らかにこちら目当てのお客さんがドドッと増えて、終わったらサーッと引いていったのがなあ…そしてそのお客さんたちは盛り上がってたけど、明らかに内輪ノリ。おかげで私の気持ちは冷める一方。やってる音楽自体は嫌いじゃないタイプだけど、特に惹かれるものもなかったし。
そもそも何で今回のイベントにこのバンドを入れた?実は彼らが主催でメタルなバンドと一緒にやりたかったというならわかるがそうでもなさそうだし、ここは単独でやるか、もっと近い音楽性のバンドを集めて別個でやるべきだったんじゃない?
これには大いなる疑問が残って、下手すりゃこのイベント全体の印象が良くないものになってしまうところだった。
厳しいようだけど、私は言う時は言うよ。それが私のスタイルだから。

VIRAL RUMOR
SHOVEL191005 VIRAL

そして先のバンド目当てのお客さんたちがサーッと引いていった後に残った人数はかなり減ったが、それでも知った顔を中心にまだ結構残っていた。このくらいの人数がちょうどいいという感じで。
そして満を持して登場した金谷さん率いるこのバンド、今年に入ってから見始めてもう4回目くらいになるんだが、やはり気心の知れたメンバーゆえか一体感も見るたび増しており、金谷さんのギターも実に伸び伸びと、それでいて気迫のこもった音を聴かせるのが素晴らしい。
選曲自体が濃いので最初から最後までテンションは高く、途中に入ったインストの新曲の味わいも見事。ギターの音色が心地良いし、郡山に行ってなくても(おいおい)関西の人でこれだけ凄いギターを弾く人はいるんだぜ。
そしてアンコールでは皆立ち上がっての盛り上がり。これで先ほどのバンドの時に抱いていた不満は一気に吹き飛び、なおかつ大きな満足を得られたのだった。

終わってみれば、良い思い出の方が途中の不満をはるかに上回るものだった。阿波座も郡山も行きたかったな~、体が3つほしかったな~というのが正直なとこだけど、でも現実問題として体は1つしかないし、ここでこれだけ大きな満足を得られたんだからいいんじゃないの!

BIG JACK 190929

それではこの前の日曜のレポ行きます。

今回はBLACK MASTER MOUNTAINのレコ発で、それにプラス2バンドということで、もう何度も見ているがやはり赤尾さんの歌声に圧倒され、強力な演奏に舌を巻くためにKRUBERABLINKAを見たくって行くことになったのだった。前回は法事の関係と指名手配犯がうろついてた関係で行けなかったしね。

BLACK YAK.
BLACK YAK. 2

いつも「アイドルっぽい歌声が苦手で」云々としか書いてないので、たまには違うことを。
さすがに何回も見てたらその歌声やら明るい曲調やらにも慣れたし、今回は演奏の方にも耳を傾けてみた。産休明けのあさみ嬢、ギターもかなり弾けてるし。名手コースケさんとハモったりバトルする部分も決まってるし、今まできちんと見てこなかったけど、大したもんだねえ。で、コースケさんはもう、さすがの腕前。RAJASに新しい息吹を吹き込んだ立役者だけのことはある。
ま、さすがに主食になり得るタイプの音楽ではないが、今後はきちんと聴けることだろうし、もっとじっくり聴いてみようと思った。

KRUBERABLINKA
クルベラ 1

もういきなりの爆音に圧倒され、それに全く負けずに前に出てくる赤尾さんの歌声に更に圧倒される。
同じ月の間に岡垣さんの演奏も見てきたことだし、以前ならここで「脳内ミックスだ」と言ってたものだが、近年はうまく混ざらない(笑)。初期の頃はまだ昔のバンドの香りもあったからそれも可能だったが、今じゃ全く違う方向に進んでいるために、それが難しくなっているのだ。いやそれは良い傾向だと思う。昔のままだったら昔のバンドを聴いてればいいんだし、違ってこなければ意味がないもんね。
新旧織り交ぜたセットリスト(曲名はもう覚えられなくなってるので割愛)だが今回は割と激しめで、途中2曲披露された新曲もかなりメタリックな雰囲気。前作「THE DEEPEST PLACE」とそれに伴うレコ発ライブで、FREEやHUMBLE PIEあたりの70年代ハード・ロックを感じさせ、それが凄い好感触だったので、そこから正常進化してほしいと思っていたのだが、またメタルな方向に行くんだろうか?いやいや2作続けて同じことをやらないバンドだし、前作にもメタルな曲はあったし、今制作中の新作ではまたこちらの予想を大きく覆すものを届けてくれるに違いない。
でもやっぱり、「夜光虫」「帳」「Don't be so mad」という古い曲が出てくるとホッとするのよね。

BLACK MASTER MOUNTAIN
BLACK MASTER MOUNTAIN1

前回見たのが大阪城野音だったからもう久しぶりになるんだけど、その間にあまり動いていなかったようで、序盤はまだ勘を取り戻せてないのかな~と感じられたが、それも束の間、優れた演奏に乗る松本さんの見事な歌唱に惚れ惚れする。昔、某雑誌で「人見元基を彷彿とさせる」なんて書かれてて、それは的外れだと思うけど、声質は全く違うとはいえ、声量とか表現力とかは通じるものがあるように思った。
既に聴いていた最新アルバムの出来も良く、これはライブにも期待できるなと思っていたが、まさにその通り。「あんまり速い曲がないから」とか言ってたけど、年相応の渋さとか味わいがあり、じっくり「聴いて」楽しめるものだった。

全くタイプの違う3バンドだったが、それぞれに味があり、違った楽しみ方の出来るライブだった。5~6バンドで30分ずつだったらどうも1バンドあたりに食い足りなさを覚えてしまうんだけど、3バンドで各1時間弱ずつ、これなら満足が行く。これから年末に向けていろんなバンドの新作が控えているようだし、関西メタルのこれからに大きく期待が持てる内容であった。

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