2018年07月

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お待たせしました、3連休最終日のレポです。

連休と言ってもいろいろ忙しくてほとんどゆっくり出来ず、この日も「明日は健康診断だなあ」と思いつつ、まずは難波に出て、暑いからとネカフェでちょっと涼んでから会場へ向かうつもりだった。
ところが、横になった途端に「グー、スー」となってしまい、目が覚めたら開演時間間近。わっ!やばっ!と思ってダッシュするも、到着したらもうホールの中から音が聞こえていたのだった…

THE MAN

というわけでまずはオープニングアクト…と言いながらメンバーは柴田直人、小野正利、島紀史、YUHKI、田丸勇って、これ他のイベントだったらトリやんねえっていうくらいの豪華さ。そんでもって1発目は「KILL THE KING」だったんだけど、先述の事情で私が到着した頃には間奏にさしかかっていた。おまけに中はパンパンで立錐の余地もないくらい。そりゃこの組み合わせで最初からこれなら集まりますわな。
続くは「WE ROCK」。同じハイトーンでもぶっとい系のロニーに対して小野さんは綺麗系の声だから多少の違和感はありつつもいい感じではあった。マイケル・シェンカー・グループの「LOOKING FOR LOVE」、ヒューズ/スロールの「LOOK IN YOUR EYES」と続いて、「STARGAZER」「A LIGHT IN THE BLACK」…歌にしても演奏にしてもスタミナが持つのか心配だったが、そこは歴戦の勇者ぞろいのため、見事に完走しきったのだった。

LOVEBITES

今回唯一のギャルバン。CDでその演奏がハイレベルなのは知ってたけど、生で見るのは初めて。これがまた結構な音圧で、同世代のギャルバンならMary's BloodやGacharic Spinあたりに負けないくらい。それもそのはず、リズム隊は元DESTROSEで、ギターの2人は激情!めたりっちぇとa Drop of Joker出身という、実績のあるメンバーなのだから。
ただ厳密にはリズム隊/ギター2人/ヴォーカルという三層構造でレベルの差があり、特にヴォーカルは唯一目立ったキャリアもなく、高音を出すのに一生懸命だったのはわかるけど線の細さが気になった。でも「嬢メタル」という呼び名の元祖的な某人気バンド(こちらもドラム/弦楽器隊/ヴォーカルの順でレベルの差あり)よりも迫力は段違いだし、何より曲が良い。これから場数を踏むことでメンバー間のレベルの差も埋まっていけば凄いことになるだろう、そういう可能性は感じられた。

SABBRABELLS

ある意味こちらが今回の目玉と言えるかもしれない。前回このフェスが川崎のみで開催された時はヴォーカルがキーチさんではなくDio Kenさんだったのだが、柴田さんが根気よく説得を続けた結果、ついにキーチさんが復帰、ここ大阪にもお目見えすることとなったのだ。
LOVEBITESも大したものだったけど、やはり音圧はこちらが圧倒的だったし、演奏も、そして長いこと表舞台に立っていたかったために心配していたキーチさんの歌声も(高音はたまにひっくり返ってたが)全く問題ないどころか「さすがの貫禄」のレベル。名古屋で見たCROWLEYも凄かったけど、更に「とんでもないもの」を見せられた感じだった。
「DEVIL'S RONDO」「破壊」「RUNNING MY WAY」「HELL'S RIDER」「束縛」「鏡張りの部屋」「METAL SABER」「DOG FIGHT」って、どうですかこの豪華選曲。「ルルドの泉」は?という個人的な不満…じゃなくて要望はあったけど、それを吹き飛ばして余りあるのがそのパフォーマンス。伝説のおどろおどろしい演出もなく、「鏡張りの部屋」に入る前に「ラブホテルの歌です」なんてMCが入ったり、昔大阪でライブをやるために来た時、曽根崎署の前で警官に水鉄砲を浴びせたら署の前で正座させられて説教を食らったとか、そういう方向できますか~。そんな和やかな雰囲気も、曲が始まったら一変、暗くて重い楽曲で魔術的な異空間に意識が飛ばされるのだから、やはりこのバンドは只者ではない。
いやー、ほんまにいいものを見せてもらいました。

ANTHEM

サブラが凄いものを見せてくれた後だから、トリのこちらさんが霞むかと思ったらそんなことはない。さすが長いこと第一線で突っ走ってきただけのことはあり、昔の曲も再結成後の曲も全く違和感なく溶け合い、更には自分の持ち歌だろうが英三さんが元を歌ったものであろうが見事に自分のものにしてしまう森川さんの歌いっぷり…去年は声の調子がイマイチだったように思ったが、今年はそちらも絶好調だったようで、バンドの一体感と相まって「恐れ入りました!」となった。
昔の曲は「BOUND TO BREAK」「EMPTY EYES」「SHADOW WALK」が出てきて、それらだけでも十分凄いのに、圧倒的だったのは「THE JUGGLER」「HUNTING TIME」の流れ。特に後者、私はライブで、しかも森川さん自身の歌で聴くのは初めてか?と思ったら、30周年の時にも聴いていたのだが、もうイントロから鳥肌が立ち、歌が始まると完全にメーター振り切った感じ。開いた口が塞がらないとはまさにこのこと、を体験した。
そして「VENOM STRIKE」「WILD ANTHEM」で大興奮の中、本編は終わったのだった。

さて、その後オールキャストでのセッションとなるのだが、ここで「トイレ行きたい、煙草吸いたい」となった私は外に出てそうするのだが、「HEADSTRONG」が始まって中に入ろうとしたら…入れない…
LOVEBITES以降は休憩時間の間に最後方から移動してちょっとは前で見れたのだが、さすがは超満員、ドアから中に入れずに外で聴いてラストを迎えたのだった。

というわけで、頭も切れてたならケツも切れてて、何だか歯切れ悪かったんじゃあ?と思うでしょ?そんでも豪華な出演者と充実の内容にそんな小さな不満は吹き飛んでしまいましたね。
おかげで翌日の健康診断は聴力検査で両耳の高音が聞こえないという事態になったけど、それもまあ、いいってことよ。

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いつも夜が明けない内にアップしてんのに今日は遅いって?
いや私にもいろいろあるんですよ。やんごとなき事情で田舎に帰っててそれから戻ってきたもんだから、ライブ開演ギリギリの到着だわ終演後もクタクタでそのまま自分ちに帰らずにネカフェ泊まりで始発で帰ってきて…だからちょっと一休みしてから書くということになったんです。

それはともかく、今回は開催の発表もギリギリでチケット発売が数日後!てな慌ただしさだった。そりゃこの組み合わせ見たら「これは見逃せない!」と思いますがな。だからこれまた大慌てでチケットをゲットしたんだけど…購入前だったか後だったかは覚えてないが、まさかの…

今回、平山照継の出演はありません

はあ?せっかくモックさんも出てきてオリジナルメンバーがフルで勢ぞろい、と思ったのに…
まあ、以前雑誌のインタビューで「NOVELAは僕の想像しうる範囲を超えてますから」と、再編の可能性は低いことを匂わしてたし、病気を患った関係もあって、SCHEHERAZADEを年数回やるのが精一杯なんだろうな…本当はもっと突っ込んだ事情も小耳にはさんだけど、野暮なので伏せておく…
アンジーさんと永川さんで「NOVELA●●●●(その年の西暦)」を名乗ってライブしたこともあるし、それはそれで良かったんだけど、やはりデビューから解散まで唯一在籍してた人を抜きにしてそのバンド名を名乗るってどうなのよ?しかも他は全部そろってるのに…
まあ、私としてはこのバンドはリアルタイムじゃなく完全後追いだし、思い入れとしては現在進行形のSCHEHERAZADEの方が強いから、そこはあえて!目をつぶろうとなった。

ということで慌ただしく会場に到着したらもう既にホールはパンパン。一昨年TERRA ROSAでパンパンだったというのに、なんでこの会場なのさ?今回は厚見さんがアンジーさんに声をかけたとこから始まったらしいけど、関西にあまり来ない人だからか、こちらのライブハウス事情はご存知ないのね、きっと。

ちゅうことで、慌ただしく開演!です。

NOVELA-1(broke off.)

やはり平山さんがいないからには単に「NOVELA」とは書きたくないし、実際チケットの名義もこうなってたのでそれを使わせて頂く。
平山さんがいなくてモックさんがいる…ジューダスならグレンがいなくてKKが1人でギターとか、メイデンならデイヴがいなくてエイドリアンが1人でギターとか、そんな感じだろう。だから私は、ひょっとしたら今回来れなかったかもしれないし、長距離移動の疲れを理由に行かんとこか?とさえ思っていた。

だが、「イリュージョン」のイントロが始まり、歌に入った途端にその考えは吹っ飛んだ!

おお、この声、この鍵盤、このリズム隊!そしてツインの片翼を担ったギター…30周年記念パーティの平山さんがモックさんになっただけじゃない?あの時も1人欠けてたから完全態じゃなかったし、今回も同じように考えたらいい、そう思った。
モックさんは一般社会人(つか社長)になって久しく、かつてYG誌でアルバムレビューを独自の視点で書いていた頃の面影は全くない。どっちかと言えば某座長さんみたいな外見…でも、ギターの腕は全く衰えておらず、音もフレージングも癖の強い平山さんとは違った、「わかりやすいテクニシャン」ぶりが違った彩りを加えていた。
それから「名もなき夜のために」「奇跡」「回想のかけら(ショート・バージョン)」「廃墟」…で良かった?抜けてたり間違いがあったら指摘して下さい…名曲の数々には心踊らされる。

で、バラードの「ロマンス・プロムナード」ですよ。こりゃもう涙もんですがな。そして「フェアウェル」で終わるんだけど…平山さん不在には最後まで残念な気持ちが残りながら、いいものが見れたという思いの方が上回った感じ、だった。

MOON DANCER

こちらも私は「厚見玲衣のファン」ではあってもバンド自体はリアルタイムで知らないから特に思い入れはない。だが何年か前に東京でTACHYONとの抱き合わせで再編ライブがあった時にはわざわざ行ったし、「VOW WOW以前に凄いことをやってた厚見玲衣」の再現っぷりに驚嘆したものだ。
そしてあの時はドラムがサポートの土屋さんだったが、今回はオリジナルの佐藤さん!バンド解散以来30年以上連絡がつかなかったが、今回ようやく連絡がついて完全態での復活となったのだ。

さて、今回は(今回も?)「YELLOW DOG」から始まる。VOW WOWの「MASK OF FLESH」の原曲だが、場内から驚きの声もなければ厚見さんから特別な案内もない。まあ、今回来てるくらいの人なら、東京まで行ったとか、ライブアルバムや未発表音源集で知った人も多いだろうから、特段解説の必要もないだろう。
その後は「Fly Up!今」「ダディ・マイケルの犯罪」「鏡の中の少女」と、唯一のアルバムからのおなじみ?の曲が。ややこしいフレーズを弾きながら歌う厚見さんも凄いけど、矢沢永吉のバック等で弾いていた沢村さんは別にしても、目立った音楽活動をしていなかったはずの下田・佐藤両氏…特にやっと発見された佐藤さんがどうしてここまで力強いリズムを叩き出せるのか?それが不思議でありつつも感心させられた。

続くは沢村さんのコーナーで、彼が歌った「銀色の波」「哀しみのキャンドル」をメドレーで。個性的な厚見さんとは違ってもっと素朴な歌声だが、これがまたいいアクセントになった。
アクセントといえば更にその後、まさかの下田さんが歌う「FOOL ON THE HILL」。ビートルズのカバーだが、上手いとは言えないけど味のある歌、そしてベース&ドラムのソロが挟み込まれたりして、見応えも十分。再び厚見さんの歌う「明日への行進」につながって締めくくられた。

さあそこからがクライマックス。速いテンポの「薔薇心中」で盛り上げた後に、彼ら最大の(唯一の?)ヒット曲「アラベスク」。ただただ深い感動に包まれて、こちらも本編は終わった。

アンコール

さあ、アルバム曲は全部やったし、どうすんだろ?またタイガース?と思ったら幕が開いたとこには厚見さんとアンジーさんの姿が。声かけたはいいけど後のことはアンジーさんに丸投げで…という話から始まり、この2人ならこうなるんだろうなあと思ってたところに、終電の関係で帰ってしまった鋭次郎さん以外の全員が呼び込まれ…URIAH HEEPの「LOOK AT YOURSELF」のセッション!
ギター2人、ベース2人、鍵盤2人で、永川さんはスペースの関係でかショルキーだったけど、厚見さんと永川さんのバトルって凄くないっすか?

ということで全編が終了したんだけど、平山さんがいなかったとか、厚見さんの機材がこじんまりしてたとか、佐藤さんのドラムがNORTHじゃなかったとか、言い出したらキリがないけど、でもこれだけのメンバーでこれだけのライブを見れたら御の字も御の字でしょう。これが今回大阪だけってのはほんまに贅沢させてもらったと思う。
まあね、いつも東京ばっかりって言ってるから、たまにはこのくらいあってもね。

ほんま、昨日は間に合って良かった!

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長らくお待たせしました、1週間前のレポです。

まず最初に「弾き語り・弾きまくりギター三昧スペシャル」じゃないの?という疑問が出てくることでしょう。実は今回、看板に偽りあり(笑)で、弾き語りコーナーがなかったんです。この辺は後述するけど、その代わりに今回ならでは?の面白い仕掛けがありました。

では早速。

私はほぼ開場時間に到着、それからすぐに料理を注文したのだった。

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おそらく一番の安上がりメニュー(笑)。

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バンドの楽器たち。

そして続々入ってくる顔見知りの人たちと談笑しつつ時間が迫って、開演となった。

店の人のアナウンスに続いてメンバー登場、それぞれの定位置に。そしてまずはオケをバックに恭司さんの独奏による「EVERYTHING HAS ITS OWN SEASONS」、それに続いてバンドのメンバーの演奏が入り、疾走する「RAPID-FIRE」。これだけなら「毎度おなじみ」なのだが、今回はメドレーで「WARP ZONE」につながったのが新鮮だった。続いては「SOLID MOVEMENT」、新旧の名曲が続けて聴けるうれしい展開。

それから恭司さんのギター講座?が少しあって、今度は泣きのバラード「RIVER OF TIME」へ。
こういう曲ではやはり恭司さんのギターは冴えまくる。

で、実はそこから次の曲へメドレー…となるはずだったが、機材のトラブルで音が出ず、珍しく恭司さんの慌てる姿が。いつもこんな時でも冷静に何事もなかったかのように対処し、後で「こんなんありました」と言うんだけど、百戦錬磨の剛の者でもこういうことあるんだねと、なんだか逆にホッとしたり。
そしてそこから「DAYBREAK」~「RUNNING WITH THE WIND」。もう何度も聴いてるこのメドレーだが、音だけで「人の誕生~少年期」を表現してしまう恭司さんの力量には毎回驚嘆させられる。

それから前回と同じく、トミー・ボーリンがディープ・パープルへ誘われるきっかけとなったビリー・コブハムのソロアルバムから「STRATUS」。やはり今回も千里ちゃんのドラムと、吉田まゆみさんのキーボードという、女性2人を大きくフィーチャー。今回は席の関係で、いつも見えにくいまゆみさんがはっきり見えたのも私にはありがたかった(笑)。

で、BOW WOWの「SIGNAL FIRE」で男性陣…ギターの種村さんとベースの岩脇さんの見せ場もあって、第1部は終わった。

それから30分くらい休憩があって、第2部がスタート。恭司さんとまゆみさんの2人だけが登場するが、今回は「アコギを持ってこなかった」ということで、恒例の弾き語りコーナーはなし…まあ、あれはバンドなしの恭司さん1人だけでやってる時にこそその面白味が味わえるというもので、こういうバンド形態の時には逆にエレクトリックに徹した方がいいのかもしれない。
で、最新ソロアルバムからのインスト「NESSUN DORMA」と歌入りの「CAN YOU HEAR ME?」を、時折まゆみさんの鍵盤を交えつつ恭司さんの独奏で。「弾き語り」とは違うけど、少しクールダウンな場面だったかも。

その後がまたとんでもない展開になるわけで…ちょうど1年前のこの場所で初めて体験した「宇宙組曲」。
これは前回も書いただろうか?ギター1本でエフェクターも駆使しつつ宇宙空間を表現するというものだが、ロバート・フリップがクリムゾン以外のところでやってることあたりに近い、いやそれすら半分も当たっていないと思われる異様な世界で、あの時私は「何じゃこれ?」と思ったのと自分の筆力の限界を見たのが同時だったように感じたが、2回目ともなるともう慣れた(笑)。ところどころで出てくるメロディに安堵し、それがピアノをバックにした歌入りの「風のように生きる歌」へとつながると、その安堵感は一段と大きなものになった。
この展開、どこかで聴いたような?と思ったら、「日本のクリムゾン」と呼ばれた美狂乱の組曲「乱」の終盤とか、ビートルズのホワイト・アルバム「REVOLUTION 9」から「GOOD NIGHT」への流れだったりする。共通点は「音の洪水」で大きな不安を覚えさせた後に美しいメロディで安堵させるということだけで、やってることは全く違うんだが。

さてそこから再びバンドでの演奏となり、まずはジャズのスタンダード「TAKE FIVE」というか、シルバー・スターズのカバー(笑)「乱調五番」。それから新生BOW WOW時代の「DOGBITE」。

さあそこからがクライマックスで、千里ちゃんのソロを大きくフィーチャーした「MARS」。相変わらずというか更に進化を遂げた千里ちゃんのドラムは凄いのだが、ここでも何ヶ所か細かいミスがあったようで…まあそういうのも人間味があってというか、ライブならではでいいんじゃない?

そして「SPANISH PIRATES」、続く「JUPITER」で本編は終わった。

その後はもちろんアンコール。まず「ADVENTURER」、そしてもう何年もライブの締めくくりに演奏される「HEAVENLY」で全編が終わった。

6時半に始まって30分の休憩があって10時に終わったから正味3時間くらいだったが、今回も大きな満足を得ることが出来た。

まずは恭司さんのライブ自体を見たのが前回のこの場所から1年ぶりだったために渇望していたこと。
私には珍しい?いや本当にこの1年くらい、恭司さんはほとんど関西に来てなかったし、2月にWILD FLAGで来た時も足の怪我やら仕事やらで行けなかった。
だから本当に恭司さんのギターの音に飢えてたんだけど、今回ようやく心が満たされ、あの音は私が生きていく上でなくてはならないものなんだと改めて思った。

そして毎回その腕に磨きがかかる千里ちゃんのドラム。前回はリズム感の大きな進化を感じたが、今回は音のデカさを実感。実物は初めて見たころからそんなに変わんない…と言ったらムッとされる、と恭司さんが言ってました(笑)…華奢な子なんだけど、一体どこからあんな音が出せるんだろう?これは体格とか関係なく、体育会系の筋トレよりひたすらドラムを叩くことで得られるんだろうと思った。
陸上部の足の速い奴をスカウトして叩かせたら成功だったという話も聞いたことがあるけど、それは高校の文化祭程度だったら出来るだろう。でも足の速いのは瞬発力だけだし、それに3時間叩ききるとなれば持久力も必要だ。じゃあ駅伝選手連れてくればいいかといえばやっぱり違うんだな。chiiko、はな、鳥垣優羽といった近年の若い女性ドラマーたち、誰もムキムキの体してないもんね。全員アスリートで固めたら最強バンドが出来るとでも思ってるのかな?まあそれが正しいと思ってるなら試して下さいよ。
ついでに、これ見てそっちに垂れ込もうとしてるそこの景時!好きにすりゃいいよ。もう今ならそっちの対処も出来るからね。

あ、すんません、またぼやき入りました。

奇しくも千里ちゃんが大高清美さんとやってる「KIYO*SEN」の最新アルバムそしてライブDVDも同時期に出たんだけど、こちらでも千里ちゃんの凄さがわかるのでお試しあれ…ってか、私もそっちのライブ行きたいな。ギターに矢堀孝一さんが加わることも多いけど、ここはまた恭司さんにも客演してほしいと思った。

今年でもう6回目となるこのユニットのライブだけど、これからもますます楽しみになってきた。
是非これからも続けてもらって、皆勤賞記録を更新し続けていきたいものである。

おまけ

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終演後の集合写真。このくらいならいいでしょ?

暑いですね~。おかげで金曜は熱中症寸前でフラフラ、昨日も昼過ぎまでぐったりしてたんだけど、それからこちらのライブを見るために神戸まで向かったのだった。

FB限定で書いたからこちらしか見てない人には伝わってないけど、1月に寺町ローザ目当てで行った京都のライブに出演してた朱音さんの歌が凄く良かったので、ここ数日で京都~大阪~神戸~奈良と連チャンで回る関西ツアーということで、じゃあ都合の良いのは神戸だな、ということでこういうことに。

それにしても会場のアクセス悪いというか、坂道がしんどいし、HPの地図間違ってるっちゅうねん。生田神社の位置がおかしいで。帰り道に気づいてんけど、生田神社とチキンジョージの間の道をまっすぐ上っていったらわかりやすい。

ちゅうことで、さんざん迷子になった末に到着。

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こんな感じの、こじんまりしたライブバー。

元々昨日はエレカシのZEPP公演行く予定で申し込みしてたんだけど落ちて、ならSHOVELに行きましょうよというお誘いもあったが、どう考えても50過ぎのおっさんにデスメタルのイベントはキツイ。まあこっちも行き帰りの電車やら坂道やらで疲れたけどさ。

さて、時間になって始まるが…お客さんだと思ってた人たちがステージに上がって演奏の準備を始める。そういうのがこういう小さい店の面白いところかも。

nanairo

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男性ギター、女性パーカッションの2人だが、普段この女性はドラムで、バンド形態でやってるらしい。今回は他の出演者がアコギ弾き語りだからそれに合わせてと思われるが、ギターはエレキのままという、何とも珍しい組み合わせ。
これがなかなか面白くてねえ…ブルースからロックンロール調の曲までいろいろやってみせたが、ギターはテクがかなりのものだった上に小技も効いててなかなかのもの。それに歌詞もユニークで、笑いがこみ上げてきたり「ほーっ」と感心させられたりと、飽きない構成で楽しませてくれたのだった。

よりえ

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ここからはアコギ弾き語り。まだ若いというか幼ささえ残る女の子で、淡々と歌い始めた時には「ああ、今時よくあるmiwaみたいなほのぼの系ギター女子か」と思ったのだが、しばらくしてその予想は大きく覆された。
激しくギターをかき鳴らし、髪振り乱して歌うその声量はかなりのもので、これには度肝を抜かれた。
そして歌詞もただ明るく前向きではなく、むしろそういう諺や応援歌的なものを皮肉った…「天邪鬼」でいいのか?タイトル…には思わず「お見事!」となった。騒音おばさんのことを歌った歌なんかかなり「紙一重」な感じだったし、かと思えばやっぱり普通っぽい(でもヒネリが効いてる)のもあったりして一筋縄ではいかない。ギターの腕前もかなりのものだし、そしてハイテンションな割に間の抜けたMC…今回は彼女が掘り出し物!と言えるかもしれない。

朱音

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どんじりに控えしは、東京を中心に活動している「独演家・朱音」。彼女について書くのはこちらでは初めてなので、前回初めて見た時に私が抱いた印象…「女版・日比谷カタン」。とはいえ、和装でアコギ弾き語りで歌詞が独特の世界、という点で通じるものを感じたからだが、性別の違いゆえの感性の違いとか、やはり彼女にしか作り得ない独自の世界が今回も味わえた。
先程のよりえちゃんが若さゆえのエネルギッシュな感じだったのに対し、もっと日本的で陰影の感じられる、でも静かに歌うかと思えば激しく叫んだりと、こちらもやはり一筋縄ではいかない。
ギターも相当なテクの持ち主であることが改めてわかったし、驚いたのは歌声。この炎天下で関西3日目ということもあってかやや嗄れ気味だったとはいえ、マイクを通さずとも「でけえ声…」と思ったところでマイクに向かったものだから、「うるせー!」と言いたくなったくらい。あ、ほめてんですよ、もちろん。

小さな店だからとはいえ、出演者を除いた「ただの客」は10人くらいだったから、私が今まで行ったライブでは最少人数かもしれない。ちなみに一番多かったのは、矢沢永吉@日産スタジアムの65000人、のはず。でも私は最近BIG JACKに行くことが多くなってる事実を鑑みても、やはり大会場で御本尊・脇侍・眷属(お寺かよ)がはっきり見えない大規模ライブよりも、真剣にやってる演者をこれまた熱心なファンだけが集まって応援してるライブハウスの方が好きなんだなあと思った。
今回は皆さん、歌も演奏も楽曲も独特の世界があったし、世間に溢れる毒抜きされて甘口コーティングされた音楽よりもはるかに面白かった。今後も主流になることは考えにくいが、それでも知られてないだけで素晴らしい音楽を作ってる人たちがいるってことを知ってほしい、そういう思いでこうしてレポートを書いているんです。

さて、今日はこれからまた恭司さんだから、もう一休みしてから出かけるよ!

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