お待たせしました、3連休最終日のレポです。
連休と言ってもいろいろ忙しくてほとんどゆっくり出来ず、この日も「明日は健康診断だなあ」と思いつつ、まずは難波に出て、暑いからとネカフェでちょっと涼んでから会場へ向かうつもりだった。
ところが、横になった途端に「グー、スー」となってしまい、目が覚めたら開演時間間近。わっ!やばっ!と思ってダッシュするも、到着したらもうホールの中から音が聞こえていたのだった…
ところが、横になった途端に「グー、スー」となってしまい、目が覚めたら開演時間間近。わっ!やばっ!と思ってダッシュするも、到着したらもうホールの中から音が聞こえていたのだった…
THE MAN
というわけでまずはオープニングアクト…と言いながらメンバーは柴田直人、小野正利、島紀史、YUHKI、田丸勇って、これ他のイベントだったらトリやんねえっていうくらいの豪華さ。そんでもって1発目は「KILL THE KING」だったんだけど、先述の事情で私が到着した頃には間奏にさしかかっていた。おまけに中はパンパンで立錐の余地もないくらい。そりゃこの組み合わせで最初からこれなら集まりますわな。続くは「WE ROCK」。同じハイトーンでもぶっとい系のロニーに対して小野さんは綺麗系の声だから多少の違和感はありつつもいい感じではあった。マイケル・シェンカー・グループの「LOOKING FOR LOVE」、ヒューズ/スロールの「LOOK IN YOUR EYES」と続いて、「STARGAZER」「A LIGHT IN THE BLACK」…歌にしても演奏にしてもスタミナが持つのか心配だったが、そこは歴戦の勇者ぞろいのため、見事に完走しきったのだった。
LOVEBITES
今回唯一のギャルバン。CDでその演奏がハイレベルなのは知ってたけど、生で見るのは初めて。これがまた結構な音圧で、同世代のギャルバンならMary's BloodやGacharic Spinあたりに負けないくらい。それもそのはず、リズム隊は元DESTROSEで、ギターの2人は激情!めたりっちぇとa Drop of Joker出身という、実績のあるメンバーなのだから。ただ厳密にはリズム隊/ギター2人/ヴォーカルという三層構造でレベルの差があり、特にヴォーカルは唯一目立ったキャリアもなく、高音を出すのに一生懸命だったのはわかるけど線の細さが気になった。でも「嬢メタル」という呼び名の元祖的な某人気バンド(こちらもドラム/弦楽器隊/ヴォーカルの順でレベルの差あり)よりも迫力は段違いだし、何より曲が良い。これから場数を踏むことでメンバー間のレベルの差も埋まっていけば凄いことになるだろう、そういう可能性は感じられた。
SABBRABELLS
ある意味こちらが今回の目玉と言えるかもしれない。前回このフェスが川崎のみで開催された時はヴォーカルがキーチさんではなくDio Kenさんだったのだが、柴田さんが根気よく説得を続けた結果、ついにキーチさんが復帰、ここ大阪にもお目見えすることとなったのだ。LOVEBITESも大したものだったけど、やはり音圧はこちらが圧倒的だったし、演奏も、そして長いこと表舞台に立っていたかったために心配していたキーチさんの歌声も(高音はたまにひっくり返ってたが)全く問題ないどころか「さすがの貫禄」のレベル。名古屋で見たCROWLEYも凄かったけど、更に「とんでもないもの」を見せられた感じだった。
「DEVIL'S RONDO」「破壊」「RUNNING MY WAY」「HELL'S RIDER」「束縛」「鏡張りの部屋」「METAL SABER」「DOG FIGHT」って、どうですかこの豪華選曲。「ルルドの泉」は?という個人的な不満…じゃなくて要望はあったけど、それを吹き飛ばして余りあるのがそのパフォーマンス。伝説のおどろおどろしい演出もなく、「鏡張りの部屋」に入る前に「ラブホテルの歌です」なんてMCが入ったり、昔大阪でライブをやるために来た時、曽根崎署の前で警官に水鉄砲を浴びせたら署の前で正座させられて説教を食らったとか、そういう方向できますか~。そんな和やかな雰囲気も、曲が始まったら一変、暗くて重い楽曲で魔術的な異空間に意識が飛ばされるのだから、やはりこのバンドは只者ではない。
いやー、ほんまにいいものを見せてもらいました。
ANTHEM
サブラが凄いものを見せてくれた後だから、トリのこちらさんが霞むかと思ったらそんなことはない。さすが長いこと第一線で突っ走ってきただけのことはあり、昔の曲も再結成後の曲も全く違和感なく溶け合い、更には自分の持ち歌だろうが英三さんが元を歌ったものであろうが見事に自分のものにしてしまう森川さんの歌いっぷり…去年は声の調子がイマイチだったように思ったが、今年はそちらも絶好調だったようで、バンドの一体感と相まって「恐れ入りました!」となった。昔の曲は「BOUND TO BREAK」「EMPTY EYES」「SHADOW WALK」が出てきて、それらだけでも十分凄いのに、圧倒的だったのは「THE JUGGLER」「HUNTING TIME」の流れ。特に後者、私はライブで、しかも森川さん自身の歌で聴くのは初めてか?と思ったら、30周年の時にも聴いていたのだが、もうイントロから鳥肌が立ち、歌が始まると完全にメーター振り切った感じ。開いた口が塞がらないとはまさにこのこと、を体験した。
そして「VENOM STRIKE」「WILD ANTHEM」で大興奮の中、本編は終わったのだった。
さて、その後オールキャストでのセッションとなるのだが、ここで「トイレ行きたい、煙草吸いたい」となった私は外に出てそうするのだが、「HEADSTRONG」が始まって中に入ろうとしたら…入れない…
LOVEBITES以降は休憩時間の間に最後方から移動してちょっとは前で見れたのだが、さすがは超満員、ドアから中に入れずに外で聴いてラストを迎えたのだった。
LOVEBITES以降は休憩時間の間に最後方から移動してちょっとは前で見れたのだが、さすがは超満員、ドアから中に入れずに外で聴いてラストを迎えたのだった。
というわけで、頭も切れてたならケツも切れてて、何だか歯切れ悪かったんじゃあ?と思うでしょ?そんでも豪華な出演者と充実の内容にそんな小さな不満は吹き飛んでしまいましたね。
おかげで翌日の健康診断は聴力検査で両耳の高音が聞こえないという事態になったけど、それもまあ、いいってことよ。
おかげで翌日の健康診断は聴力検査で両耳の高音が聞こえないという事態になったけど、それもまあ、いいってことよ。