2017年07月

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さて、今回のはどう書いていいものか非常に悩むところだ。
なんせ、同じ三谷さん主催のライブでも「Rule Of Real HM,HR」というのも始まって既に2回開催されてるし、そんな中で再び「Magic Of Strings」を冠して開かれた今回のは、今までみたいなライブ形式じゃなく、ギタリスト3人が集まってトークとセミナーとセッションを混ぜたような形で進行するという、あまり例を見ないものだったから。
そうなったらライブ会場の熱気を伝えることに特化してきた私の文章は、いつもと勝手が違うことで苦戦してしまうのだ。山本恭司さんの「飲もう語ろう会」、足立祐二さんの「毒演会」、そして足立祐二さん&岡垣正志さんの「しゃぶしゃぶトークライブ」…どれも文章少なめであっさりめの内容になってしまったし、まあ文章量が多ければいいとは限らないけど、それならそれで短い文章の中でもどれだけ雰囲気を感じ取ってもらえるか?なのだ。まあいい、これも新たなチャレンジとして書いてみよう。

今回は三谷さんと「師範代」こと古川さん、「はっしん」こと橋本さんの3人がギター談義を繰り広げながらデモ演奏も間に挟み、お客さんからの質問に答えるコーナーも持ちつつ、最後はギターを弾けるお客さんたちもステージに上げてのセッション大会…これは本当に前代未聞だぞ…

まあ、トークの方は最初雑談のようなゆるい形で始まり、質問に答えたりしてる中でそれぞれ次第に熱が入ってきて、思わず「なるほど!」と膝を叩きたくなるような核心を突いた話になってくる、という感じだった。
いつも通り(文章同様?)饒舌な三谷さん、言葉は少なめながらも実は要所要所で大事なことを言うはっしんさんもさることながら、かつて成毛滋さん…そう、あの「ストロベリー・パス」でつのだ☆ひろさんとコンビを組み、それを発展させた「フライド・エッグ」であの高中正義さんを世に送り出した(今は亡き)伝説のギタリストのラジオ番組「パープル・エクスプレス」でデモ演奏を担当、以来「師範代」と呼ばれるようになった古川さんの話が非常にわかりやすくて思わず惹き込まれた。ギターを弾いている人のみならず、ギターは好きだけど弾くまでには至ってないようなリスナー…私も昔ギター経験があったとはいえ、今はほとんど触れてもいないのだからそっちに近い…にも親しめる話術は「さすが!」と思った。
そう、私が常々「難しい言葉を使わず平たい文章で」を心がけているのと同様、難しい専門用語を使わずにギターの面白さを伝える、これは仕事やその他日常の会話にも応用出来るし、大いに見習うべきことだなと思った。

いろんな話が出て私も全部は覚えきれず、というか記憶の引き出しにゴチャゴチャした状態で突っ込まれたような感じなんだけど、特に「これは!」と思ったのが、「モチベーションを保つには、結局『ギターが好き』という気持ちでやること」、そして「小手先でどうこうより、全体としてのグルーヴが大事」という点だった。他はほぼそこからの派生と考えて差し支えない…かな?まあ、結局は理屈じゃなくて体でというか心で弾くのが大事、ということなんですよ。

で、せっかくギターを持って集まってるんだからと披露されたデモ演奏もそれぞれの個性がよく出ており、80年代メタルの良さを正統的に引き継いでる三谷さん、もっとモダンな味わいが特徴のはっしんさんもさることながら、古川さんはさすがにあの成毛さんに認められただけのことはあり、「ここまで表情豊かにギターを歌わせる人は、今現役で活動してる人でもそうそういないよなあ」と思えた。そうなのよ、あえてプロのミュージシャンになることなく普段は普通に仕事しながらたまにこうして弾いてみせて唸らせる、そんな人がどれだけいますか?しかも古川さん、まるっきり私と同年代だから、今はギター講師をしながらもジャズの方がメインになったN君とか、すっかり中華料理屋のオヤジとなってしまったM君が「ロック・ギター」を弾き続けていたら近い線行ってただろうか?やはりどれだけ上手くてしかも心に響くギターを弾こうとも、そういう人が必ずしも第一線で活躍出来るわけじゃない、世の中不合理だよなあ…と、またいつものぼやきに入って抜け出せなくなるのでこの辺にしておきます。

そして最後は3人のみならず、ギターを持ち込んで来場のお客さんたちを交えての「STARS」セッション大会。これがまた盛り上がってねえ…素人、いや一般人でも上手い人はいるものだし、だからこのセクションも伸びに伸びて、全部終わったら(やっぱり)結構な時間。なので私は三谷さんの新作アルバムの予約を済ませたら(また)ほどなく会場を後にした。

まあね、70年代・80年代と数多くのギター・ヒーローが出てきながらも、演奏テクニックが全面否定された90年代以降はそう呼べる存在がすっかり減ってしまった。まあ、バンドの絶対数が多い中で本当に才能ある人を見つけ出すのも難しければ、今は若い(というか幼い)プレイヤーに注目が集まって、なかなかこういうところで地道にやってる「原石」を見いだせてない、という話も出たが、そういう「原石」を磨いていくのはライブの場数であり、我々がどう反応するかにもかかっている。なので、私がこうして書いている文章も、「本当に素晴らしいプレイヤー」にスポットが当たる一助になれば幸いと思っている。

私は演奏とか創作の才能がないからそっちの方は諦めたけど、とにかく生来の「書きたがり」ゆえに文章の完成度は別にして(むしろ綺麗にまとまってない)「良かった、楽しかった、熱かった」ライブに関しては書かずにいられないし、幸い「読んでるだけでライブ見てる気分になる」と好評も頂いている。
それに、今周りで私みたいなライブレポートを書いてる人って、ほとんどいないんじゃない?写真とかSNSに上げてる人は多いけど、こういう記録をしてるとなればそれこそマーシャル・ブログさんと私くらいという声もあるほどだ。こりゃ責任重大、というか、皆さんもっと「このライブは良かった!」というのは簡単でもいいからどんどん感想書きましょうよ。私、自分以外の人が書いたレポ読むのも好きなんですよ。同じライブでも人によって違った感想があるのが面白いし、多少文章が荒くてもいいんですよ、私のも十分荒いから。職業ライターみたいに洗練されてない分、より生々しさが出ると思うし、私もいつも最初から「書く」ことを前提にしてるわけじゃなく、書くつもりじゃなかったのに気がつけば勢いで書いてしまってたってことも多々あるんです。今回のもまさにそうだし。

だから、ステージの上の皆さんのより一層の奮闘と、客席の方も盛り上げるための援護射撃、これらが一体となってこそシーン全体により活気が出てくるものだと思う、ということで今回の締めくくりとさせて頂きます。

…あら?気がついたらいつもくらい書いてた。まあ、それが私ってもんです(笑)。

ブログがね。

今のところライブの予定もないし、クソ暑くて執筆意欲も落ちてるから。

毎年恒例なので、「あ、そう」でしょうが。

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いやー、クソ暑い夏の最中にまたクソ熱いライブであった。

私がアンセムのライブに行くようになったのは再結成後で、英三さん時代に6回(内1回は中間さんを除く歴代メンバー勢ぞろいの25周年)、現ラインナップになってからはこれで3回目である。毎年行ってるわけでもないし、そりゃアンセムが一番好き!な方々に比べればずっと少ないが、いろんな人を見たいがために飛んでしまう年も出てくる私にしてはまあ、上出来なんじゃないかと。特に去年はこの時期、いろいろと被りようが凄かったしね。
25周年の次の年はウルトラ兄弟勢ぞろいの翌週みたいな寂しさを感じるかと思ったがそれは杞憂だったし、だから去年の前と言えば現ラインナップのみで新旧の名曲を3時間にわたって披露し続けた30周年になるんだが、そちらは例えて言うなら主役が単独で戦う2話連続エピソード…ゴモラやキングジョーの後の1話完結エピソード的なものになるかと思いきや、今回は待望の新作を引っ提げてのツアーだから、また新鮮な感覚で迎えられるというのが楽しみだった。

さて私、この日は朝から名古屋行って旧友たちと再会していろんな話に花を咲かせ、その後弾丸帰阪でBIGCATに入ったんだが、そんな無理せんでも今日の名古屋に行けば良かったのに…まあ、その辺は先方とこちらの都合もあるわけで。そして毎度の如く満員に近い会場は熱気に満ち、おなじみブラック・サバスの「HEAVEN AND HELL」が流れて場内が暗転すると一気に大歓声が上がった。

まずは新作からの2連発にも関わらず、場内の反応は上々。柴田さんが曲作りで悩んで半数近くの作曲を清水さんに任せながらもアンセムらしさは微塵も失われていない秀作だし、このバンドのファンは皆さんしっかり聴き込んでから来てるから自然と曲に合ったリアクションを取るし。後ろで腕組みしながら聴いてた私もだんだん気分がノってきた。

ここでまず森川さんのMCが入るが、お笑い路線の英三さんと違って大筋ストイック。まあ、ライブ終盤では笑わす一幕もあったが、その辺は持ち味の違いということで良かろうし、本来評価されるべきはやっぱり歌そのもの。こちらもやはり森川さんだからこその迫力と深みのある声で圧倒してくれた。

さて続くは「VENOM STRIKE」。これには私もブチ切れた(いや暴れたわけじゃなくてノリノリになったってこと)。ひたすらツーバス連打でドラマーには辛い曲だろうと思いきや、現メンバーの田丸氏は前任の本間さんとはまた違ったパワフルさを見せつけた。近年はワンバス+ツインペダルで代用する人も多いけど、正味のツーバスとは音の重みが違うだろうと私は常々思っていたが、今回それははっきり証明された。ドコドコ言う音が1方向から聞こえるのと2つの方向から聞こえるのじゃ立体感が全然違ってくるわけで、しかも今時のメロスピ系にありがちな機械的な速さと違ってあくまで伝統的メタルの速い曲だから、速い上に重量感もある、それが体内のアドレナリンを刺激してきたってわけ。

それからは新曲を重点的にやりながらも古い曲も織り交ぜ、「NIGHT AFTER NIGHT」や「SHED」といった思いっきり古いところが出てきたが、その辺と新曲が並んでも全く違和感なく溶け込むのもこのバンドの凄いところだろう。それにこれら古い曲はレコーディング時のメンバーが柴田さん以外全部違うわけで、他のバンドなら…あのアイアン・メイデンでさえも…違和感を覚えるところなのにそれが全く感じられないのは、やはりバンドの軸・方向性がブレてない=柴田さんのビジョンがブレてないからだろう。今や在籍年数が柴田さんに次いで長くなった清水さんのギターも、もはやこのバンドの要と言えるようになってるのもそれに拍車を掛けてるし。
更にはクライマックスを迎えての「BOUND TO BREAK」…私も最も好きな部類の曲だけにことさら興奮したね。この後2曲ほどで一旦本編は終わるが、まずはここで大きな満足感を得た。

アンコールは1回目がちょっと珍しいパターンで、2回目はまず更にレアな曲を出してきて、定番中の定番「WILD ANTHEM」で盛り上がりは最高潮に達し、これで全編が終了した。

…のはずだったし、終演のアナウンスも流れて引き揚げるお客さんも多数だったが、それでも半分以上はまだ往生際悪く更なるアンコールを求め続ける。そしてそれに応えて出てきたのは「RUNNING BLOOD」。昔(80年代)じゃなくて再結成後の曲ですよ?こういう曲がこの場面で出てくるというところも今のアンセムを象徴していると言っていいだろう。そしてこれが本当の大団円となった。

私は正直なところ、アンセムが一番好きなバンドというわけでもなく曲も全部は(いや半分も)覚えていない。それも無理からぬ話で、80年代の活動当時は日本のHR/HMバンドと言えばVOW WOWくらいしか聴いておらず、だからアンセムも名前は知っていたりメンバーチェンジの情報は入って来てても音を聴くこともなく、ライブに行くこともなかった。だから英三さんの歌を初めてまともに聴いたのはアニメタル、森川さんはパープルやレインボーのトリビュート、柴田さんのベースに至ってはインド音楽(笑)をやってた頃のラウドネスで初めて触れたというくらいだ。もちろんアニメタルの好評に押される形で?旧作も再発されてきて、そこからようやくまともに聴いて20年くらい、再結成してからライブに行くようになって17年…十分じゃないかと言われそうだが、30年以上ファンをやってきた方々や新しいファンでも「アンセムが一番!」な方々に比べれば全然密度が薄いのは否定すべくもない。そんな半端な奴でもその場にいる間は「一番好き」に変えてしまう、そういう凄味がこのバンドにはあるのだ。

更には常に「今が最高!」と言えるのもこのバンドの凄いところで、英三さんが歌ってた頃には「英三さんこそがこのバンドの声」と思ってたのに、いざ森川さんになってみると「いや森川さんやっぱりいいよ」となる。悲しいかな逆のパターンで「ないものねだり」になってしまうバンドも多い中、これは本当に奇跡と言うしかない。
おまけに再結成してからも名曲が増える一方で、要所要所がそういう曲で固められるのは健全なことだし、だからと言って古い曲も輝きを失わずいまだファンを惹きつける、これはまさしく再結成バンドの理想的な姿と言うべきだろう。

30周年の時もこういう形でレポを書きたかったが、個人的な事情でそれはままならなかった。今回ようやくそのリベンジの意味も含めて思いのたけをぶつけさせて頂いた。これが少しでも伝われば幸いと思います。

…あ、途中の柴田さんのMCでムフフな話もあったけど、これはまだ伏せておくか。まだ確定事項かわかんないし。それはまあ、形になってからのお楽しみということで。

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今年もやって参りました、夏の楽しみであるこのライブ、もう何回目なんだろう?5~6回目くらいのはずだが、今回も満足して帰ってこれた。というかそれどころじゃないくらいだったんだが。

恭司さんは3月に彦根での佐野史郎さんとの小泉八雲朗読会と、東京での「飲もう語ろう会」以来で、ほんまは5月の厚見玲衣さん還暦記念ライブにもゲスト出演したんだからそれも…となるはずだったんだけど、私が腸炎でダウンしてしまって上京出来なくなったから見れず、そういうわけで4ヶ月ぶりとなる。
まあ、普通に考えたらそんなに「久しぶり」でもないんだけど、恭司さんのギターの音は岡垣さんのオルガンの音と同じくらい「生活必需音」となってるもんで、あんまり間を置くと禁断症状が出てきてしまうのよ(笑)。

で、恭司さんもさることながら千里ちゃんの演奏の回を追うごとの進化も楽しみで、更には千里ちゃんのバンド「SENRI'S SUPER SESSION」のもう1人の女性メンバーであるキーボードの吉田まゆみさん…以前「まゆみちゃん」なんて書いてしまったけど、千里ちゃんと同じくらい小柄で若々しいもんだからついそうなってしまったわけで、よく調べたら実は結構なキャリアの持ち主で多彩な活動をされてることに驚いたものだ。まあ、綺麗な人は若く見えるからということで大目に見てやって下さい。

会場に着いたら既に知った顔もちらほら。それからどんどん場内が埋まっていって開演時間を迎えるんだけど、今回も前回同様にバンドスタイルをメインに行うとのこと。ということで始まり、始まり~!

まずは「SOLID MOVEMENT」「WARP ZONE」という景気のいい2連発から始まり、続いて「GENERATIONS」へ。あー、やっぱり恭司さんの音は心地ええわあ…リッチーとかゲイリーとかウリの音ももちろん大好きなんだけど、やはり同じ日本人だからか、細胞レベル…いやひょっとしたら遺伝子レベルかも…というくらい私の心に深く染み込んでくるのだ。
で、ここまでで気づいたんだけど、千里ちゃんのドラムの音が明らかに躍動感を増しており、私が自然にリズムを取っているのがそのドラミングからだというのが実は今回初めて経験することになった。以前も確かに凄い演奏をする子だとは思っていたが、それはソロプレイとかの目立つ場面で「この年の女の子にしては異様に上手い」という印象を持ったのが全体の印象になってたわけで、20歳になった今、それがバンド全体の根っこを支えて更には引っ張っている、そこまで進化してきたんだというのが感じられた。名ドラマーと呼ばれる人たちは皆さんそうなんだけど、これで彼女も名実ともにその仲間入りだな。

それから「ALONE」「RA」と続き、まさかのいわゆる新生BOW WOW時代の「DOGBITE」が!弾き語りコーナーで「極楽トンボ」が披露されることが多いけど、これにはかなり驚いた。そしてビリー・コブハムの「STRATUS」で女性2人のソロが大きくフィーチャーされて圧倒され、まずは第1部が終わった。

第2部は恭司さんのアコギ弾き語り数曲から。フォークの名曲シリーズってことで、加川良の「教訓Ⅰ」、遠藤賢司の「夢よ叫べ」と続き、VOW WOWの「MOUNTAIN TOP」でこのコーナーは終わり。いつもの2部構成なら自由奔放に「何が出てくるか、どう流れるかわからない」のが楽しみの「弾き語り」コーナーもこの形式なら箸休め的な印象になるけど、まあそれはそれで良し。

そしてまゆみさんだけが戻ってきて彼女のピアノをバックに恭司さんがギターをHRに持ち替えての「風のように生きる歌」。いつもならこれもアコギ1本で歌われるけど、この形式だったらかなり印象が違うな…と思って去年のレポを読み返したら去年もやっていた(笑)。

さて再びバンド全員が揃い、まずはソロアルバム「HORIZON」からの「DOG FIGHT」。これは恭司さんとバンドのメンバー全員によるソロ回しがあり、またこれが凄いんだ。それからおなじみ「DAYBREAK」「RUNNING WITH THE WIND」のメドレー、「SPANISH PIRATES」と続いた後は、5月に東京でライブ全体を組曲形式でという前代未聞のことをやり、その後も何度か披露してるという「宇宙」をテーマにした演奏…曲名はないらしい…を。実はこれにかなり、いや物凄く驚かされることになった。
もちろんギター演奏を軸にして、各種エフェクトを駆使してのものなんだが、これを楽曲、いや音楽と呼んでいいものか…完全に私の文章での表現力の限界を超えた世界が広がっていた。小泉八雲朗読会での効果音?FREE STYLE JAM?いやどちらとも全く違う。ロバート・フリップがクリムゾン以外のところでやってることと近いだろうか?いやそれすら半分も当たっていないだろう。この異様な世界、おそらく人によっては強烈な拒絶反応を示すかもしれない。実際に私も文章での表現力どころか、感覚としての理解の範囲を超えていたのだから。ただ、時間を置けばまた無性に聴きたくなり、やがてズブズブはまる、そんな中毒性の片鱗は感じられた。
そんなわけで、「それ」(としか言いようがない)が終わり、最後に「TIME」が演奏された時はいつもの美しいメロディと暖かい音色に心底安堵したものだ。

続いてはアンコールで「ADVENTURER」「RAPID-FIRE」というノリのいい曲の2連発で、プレゼントのジャンケン大会もあったけど、こちらは書きようがないので割愛。そしてすっかり定着した「HEAVENLY」での締めくくりで全編が終了した。

それにしても今回は千里ちゃんの更なる進化を感じ取れたのも大きな収穫だったが、それにも増して山本恭司という人の底知れぬ才能を改めて実感した。まあ考えてもみて下さい、ハードな曲にドラマティックな曲、バラード、アコースティックというだけでも十分幅広いのに、あのぶっ飛んだ世界ですよ?確かにもう60歳超えてるから創作ペースとしては当たり前のように落ちてるんだけど、それでもまだまだ新しいものを作り出す…こんなギタリスト、いや音楽家はそうそういないだろう。今回はオリジナルBOW WOWでの曲はやらず(私が「いつも同じ曲」と書いてるからか?)バンドでの演奏は全てインストだったんだが、その分余計にそれが強く感じられた。

はあ…凄い「真夏の夜の夢」でした。以上おしまい、チャンチャン。

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VIP席を含んだ席の構成に対する不満をぶちまけてしまったので、レポそのものはあっさり終わってしまうんじゃないかなあ…

これまでSOMA→AKASO(今回の会場の旧名)→クアトロとどんどん大規模な会場になってきてたのに、また縮小?なのは今回が2年ぶりのツアーであることと、新作発表を伴わないからであろう。それにしても「金のある中高年」を狙ったであろうVIP席の存在は、私みたいなワーキングプアには腹立たしい。

とは言ってもやはり始まってしまえばいつも楽しませてくれるおば…いや、彼女たちのこと、今回も少なくとも「期待はずれ」はないだろうと信じていた。
特に、この人の演奏にはね。

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だから毎度の如く下手側に陣取るんだけど、いつものようにオープニングSEの「移民の歌」が流れ、いつものようにメンバーがゾロゾロ現れ、いつものように寺恵さんの時にはひときわ大きな歓声。

そして始まったのだが、1発目は「LOOK AT ME!」、そして早くも「私は嵐」。この後にも感じるんだけど、ライブの要所要所はアルバム「OUTERLIMITS」からの曲で固められてる。確かに代表作ではあるし名曲も多いし私も好きな作品だが、いい加減この流れは変えてもいいんじゃない?それまでにもいい曲は少なくないし再結成後も名曲を多く作ってるんだから…

と思ってたら、再結成第1弾からの「流星少女」はもう定番曲にまじってても何ら違和感のない盛り上がりようだったし、懐かしい「水の中の逃亡者」はちょっと新鮮な驚きといえばそうだった。

各メンバーの話を挟んで時間を取ってるあたりは、寺恵さんの声や演奏陣の体力を考えてのことなのかな~と考えたら「さすがに年には勝てないか」と思うんだけど、面白かったからまあいいとしよう。特にミッタンの、結局何が言いたかったのかよくわからない宇宙的スケールの話が。

でもね、今は新しいアルバムを作ってて、早い内に発表してレコ発ツアーもやりたいって話があったから俄然テンションが上がった。しかもそこで披露された新曲、これも古い曲にまじっても違和感のないカッコよさ!こういう曲がぎっしり入ったアルバムを期待したいねえ~もう昔の曲のセルフカバーはいらないから。

でまあ、私はいつもの如く半分くらいキャプテンをガン見だったんだけど、いくら声が昔ほど出なくなって肝心なとこで客席にマイクを向けるとはいえ、寺恵さんはしっかり「日本語で意味の伝わる歌」をうたってこそ発揮されるその魅力はいささかも衰えていない。SUN-GOの芯の太いギターやミッタンのツーバスから繰り出される音の迫力は、今躍進中のガチャリック・スピンにも負けていない。唯一目立たないっぽいサトちゃんもよく動くようになったし、やはりキャリアのあるバンドは「見せる」ことでも一味違うねえ~。

終盤の「BATTLE EXPRESS」ではキャプテンとSUN-GOのバトルがスリリングだし、本編ラストがまさかの「FAIRY」!この曲って、いつもアンコール最後に演奏されるのに、これはちょっと違った展開できたな!というわけで本編は終わった。

アンコールでは2曲やったんだけど、1曲目はカバー曲?ちょっとなじみのない曲だったが本当のラストに「限界LOVERS」をぶちかまし、エンディングSEの「地下水道の月」が流れて2時間ピッタリくらいのライブは終わった。

5時に始まって7時に終わったから、出てみたらまだ外が明るい(笑)。もう1軒ハシゴ出来そうな感じだったが、クソ暑くてそんな体力もなければその日の他の予定も情報を仕入れてなかったのでまっすぐ帰ることに。

まあ、内容は概ね満足出来た。しかし、東京じゃシングル曲全部やるとか3時間くらいやるとかも出来るんだから、別に大阪でも3時間やれとは言わないが(時間は今くらいでいい)、曲順はともかくやる曲自体にもっと変化を付けてほしいと思ったよ。
例えば、同じ「OUTERLIMITS」からの曲でも「祈り」とか「戒厳令の街」とか、古い「しどけなくエモーション」とか、キャプテンの独壇場である「魔性」とか…実は言い出したらキリがないのだ。いっそエンディングSEにされてる「地下水道の月」を生演奏でやるのもいいかもしれない。

とにかく、今このバンドに私が求めてるのは、もっと大胆な変化なのだ。大御所のポジションに安住せず、もっとチャレンジしてほしい。それでこそ「現在進行形のバンド」をアピール出来るんじゃないかな?

というわけで言いたいことはいろいろあってほとんど吐き出したけど、全員が50過ぎて現役でやってる女性バンドって世界でもあんまり例がないんだから、若い人ももっと見ておいた方がいいよ。少なくとも全員が赤いチャンチャンコ着るくらいまで、いやもっとやってくつもりみたいだからね。是非息の長い活動を続けて、「本物とは何か」を見せつけ続けてほしいところである。

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先日のSHOW-YAのライブレポ、書こうかどうしようか迷ってます。
いや、ライブそのものは相変わらず良かったんで、書く気満々ではあるんだけど…
それを削ごうとせんかのようなことがありましてねえ…

それは、席の設定なんです。

VIP席=非売品グッズ付き12000円
スタンディング=6800円

普通のスタンディングでも「高くなったな~」なのに、何ですかこの「VIP席」は?

前半分くらい椅子が並べられてて、そのエリアがVIP席なんだけど、それにしても梅田TRAD(旧AKASO)でそれはないんじゃない?その分スタンディングのエリアは狭い・遠いになるんだけど、大して広くもないハコだしSHOW-YAのライブなんていつも2時間ピッタシくらいだから、迷わず「立つ」方を選びましたよ。

それにしても最近、このやり方多くないですか?

永ちゃんにしてもそうだし、ガンズ他の来日アーティストでも多々見受けられ、2万3万平気でしますよ?
いかにも「金持ってる中高年を狙った殿様商売」ってのが見え見えです。
これじゃ若い人が「本物」に接する機会が奪われるだけだし、ひいては「ロックは年寄りの道楽」という印象が強まるだけです。

それ考えたら、じわじわ1万円が見えてきてるとはいえ、山下達郎は良心的ですよ。そんな席の設定したことないし、奥さん(竹内まりや)が武道館や大阪城ホールでやる時も、逆にステージサイド席の値段を下げてるくらいですよ?永ちゃんもその方式やればいいのに…

若い人が「本物」に接する機会という話が出たのでまたぼやきますが、今の若い人にとって音楽はCDやライブじゃなくて、ダウンロードで済ませて電車の中や歩きながらや、しまいに自転車こぎながら聞く(「聴く」としなかったニュアンスの違い、わかって下さいね)程度のものなんだなあと嘆かわしくなるんです。

たとえライブに行くにしても「演出が楽しいから」「MCが面白いから」、更には走り回ったり暴れたりといった「付加価値」の部分ばかりが目当てで、生でしか味わえない歌や演奏の方にどれだけ注意が行ってる?
これじゃどういうのが「本物」かを聴きとる感性も育たなきゃ、演者の方もそんな客ばかりに甘やかされるから、いい音楽が出来るわけもありません。

とにかく、ライブのチケット代高すぎ!もっと手頃な値段で金のない若者やワーキングプアにも優しく「本物」に接する機会を与えましょうよ!と思う今日この頃です。

今年も半分終わりました。なので上半期のライブ参戦記録を公開したいと思います。

1/7 LOUDSTORM @和歌山CLUB GATE
1/14 WINDZOR/アロエパワー、他 @姫路Beta
1/21 REASTERISK/Rosario Ark/WILD ONE、他 @西九条 ブランニュー (New Brand)
1/22 水樹奈々 @大阪城ホール
1/28 金谷幸久バースデーライブ @京都ライブハウス都雅都雅

2/4 MinstreliX/Tears of Tragedy @アメリカ村FANJ TWICE
2/11 新●月プロジェクト/浪漫座/BAROQUE、他 @心斎橋THE LIVE HOUSE soma
2/18 金谷祐美バースデーライブ @阿波座ビッグジャック

3/4 佐野史郎&山本恭司「小泉八雲 朗読の夕べ」 @彦根・清凉寺
3/20 エレファントカシマシ @大阪城ホール
3/25 山本恭司「飲もう語ろう会」 @汐留Blue Mood

4/2 外道/隠密同心、他 @心斎橋THE LIVE HOUSE soma
4/15 Silex/Mardelas/Tears of Tragedy @梅田am HALL
4/16 LOUDSTORM/MANIPULATED SLAVES /BLACK MASQUERADE、他 @心斎橋THE LIVE HOUSE soma
4/22 The Sons Of Eve @天満橋Harry's Cafe My-Heart
4/23 APHRODITE/Emerald Aisles/Moon Stealer @阿波座ビッグジャック

5/4 LOUDNESS/GALNERYUS/OUTRAGE @なんばHatch
5/6 成田☆一家/KNOCK'EM DEAD/FORCEFIELD/BEAM/UNAFRAID、他 @梅田TRAD
5/13 陰陽座 @なんばHatch
5/14 WINDZOR/UNAFRAID/Rakshasa、他 @西九条 ブランニュー (New Brand)

6/3 KRUBERABLINKA @上本町STAR LIVE U6
6/10 3D cups/Mitty&FOOLISH BOYS、他 @京都Akkun's
6/17 赤坂タカシとニューコパカバーナ/わさび、他 @西天満Live bar 「moerado」
6/24 D_Drive/TSP/FEEL SO BAD/Mardelas、他 @心斎橋PARADIGM
6/25 Emerald Aisles/NAKED MACHINE @阿波座ビッグジャック

…しめて25回。厚見玲衣さん行けなかったのが痛恨の極みだけど、濃いでしょ~?歌・演奏ともにハイレベルな「本物」を求めた結果がこれだと自負しています!

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かつてはマッチと人気を二分しながらも、「俺はビッグ」発言で反感を買い、更には事務所独立のゴタゴタから芸能界を干されてしまい、その後の低迷ぶりは見ていて気の毒になるほどです。
まあ、彼に才能を感じるのはダンスくらいで、歌は一向に上手くならないしドラマの演技も同様、更には無駄に態度デカい…これじゃ自業自得と言われても仕方ありません。

でも…かつて彼に熱狂した女子たち…今は「女の人たち」か…、なぜもっと応援してあげないの?と言いたくなるのも事実です。
どんなに人気が落ちて会場の規模が縮小されても精力的にライブやってるし、逆に今こそ近くで見れるチャンスじゃない?
私もVOW WOW時代に大きな会場でやってた恭司さんが小さな会場で自ら物販でファンに接してくれるおかげで直接お話しする機会が増えたことを逆に喜んでるんですよ。

彼は歌手デビュー当時既に20歳近かったから、数あるおバカな歌を歌うのにも抵抗はあったと思います。でも、マッチなら引き受けないと思われるそういう仕事も引き受け、どんなに干されても叩かれても腐ることなく地道な活動を続けてる、それはもっと評価してもいいんじゃないでしょうか?

かつて熱狂してたのが「俺はビッグ」以来手のひら返しでアンチに回ってしまうってのは悲しいことです。覚醒剤や詐欺で捕まっても待たれてる連中もいるというのに…彼は彼で今も一生懸命なんだから、応援してあげましょうよ、ねえ?

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私はよくセカオワを批判したことを書いてますが、幸いにも?今のところ彼らのファンからは一度も文句が来てません。
「一度も」ですよ?これ、ある意味奇跡的なことじゃないでしょうか?
前に一度アホほどコメントが来たこともありましたが、それは彼らのファンじゃないけど「じゃあロックの定義って何?」とかいう、まあ、自分で「ロック通」を気取った連中ばかりでした。

おそらくセカオワのファンはセカオワを「ロック」とも思ってなけりゃ「ロックの定義」なんかどうでもいい、もっと言えば「今流行ってるから聴いてるだけのこと」だからそういう議論に熱くなるのもオシャレじゃない、ってことなのかな?

まあ、それはそれでいいでしょう。で、今回私が言いたいのは、「ロック通」しまいに「文化人」を気取って上から目線になるのは嫌だなということです。
そりゃ私は新旧関係なく「良い」と思ったものは聴くから「知識」だけは豊富になってますが、憧れの70年代ロック華やかなりし頃は小学生だったので、その頃を肌で感じておられる筒井さんや加藤さんあたりの言葉とはリアルさが全然違うんです。
だからどんなにライブ行っていようがCDをアホほど持っていようが、ただの「度を超えたロック好き」であり、「通」でもなければましてや「文化人」なんてとんでもございません。その上に「ザギンでシースー」なんて言ってる「業界人」に至っては最も嫌いな部類に属するくらいですんで。

好きは好きでいいです。嫌いも嫌いで仕方ありません。でも、「知らない」人を見下したりはしたくないもんです。特に自分より若い世代をバカにするような頑固ジジイにはなりたくないんですよ。
バブルの頃に、流行りばかり追いかけてる連中にマニアックな嗜好をバカにされた苦い思い出もありますからねえ…
その辺はいつものライブレポや音楽論で主張してるつもりですので、そこまで読み取って頂ければ幸いです。

あ、でもセカオワの今度の曲は悪くないと思いますよ。
あくまで「曲が」であって、歌も演奏も相変わらず心に響きませんが(爆)。

※写真は内容と(あんまり)関係ありません( ̄▽ ̄)

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さーて、お待たせしました。日曜のレポを土曜の未明にみっちり書くシリーズ?です。

いやあ、前の晩も濃厚なライブだったけど走り書きで済ませてしまったのは実は断腸の思いで、いくら他が好みとズレるとはいえ、MardelasとD_Driveは推してるバンドだからその辺だけでもみっちり書きたかったわけですよ。でも、スマホ故障の件でauショップと受付センターの対応の悪さにブチ切れて、お客様センターに怒りのメールを送るのにエネルギーを使ったためにそこで力尽きたというのが真相。どれだけ激しい怒りの文章を書いたのかは…まあご想像にお任せします。
そんで、その晩もあるからというのもあったわけだけど、前回はMoon Stealerという目玉商品にAPHRODITEも、そしてEmerald Aislesという濃い~濃い~組み合わせだったから、今回のツーマンはそれに比べたら多少インパクト的には弱いかな?と踏んでたわけ。でも実際蓋を開けてみたら、あの時に負けない熱気を感じることが出来た。

NAKED MACHINE

まずは東京からの、元STORMRIDERのギタリスト・里村源太朗さん率いるこのバンドから。ヴォーカルは女性で、確か梶山さんのSLANGRADEでコーラス担当だった人じゃない?そしてベースは元SLEAZY WIZARDの…というか、そっちを見る機会のなかった私には、春日部在任時や帰阪後の上京時によくお世話になった目黒THIRD STAGEの、と言った方が確かな峯村さん。メンバー的には非常に美味しいバンドであることは確かだが、出てきた音もそれにふさわしいものであった。
ズッシリしたリズム隊に乗るツインギター、特に源太朗さんの華麗でメリハリも効いたリードは素晴らしく、更にはヴォーカルも伸びやかで力強く、予備知識として「どういうメンバー」しかない状態だった私には新鮮な驚きであった。
で、源太朗さんのソロアルバムからのインスト曲も2曲…となる予定だったが、実は2曲目でトラブルが起きてその曲は中断になってしまった。それに対して「これは次回リベンジします」はいいとして、最後までそれを気にかけてたのが個人的には「そこまで気にせんでもええやん」と思ってしまった。

恭司さんは打ち込みがトラブって曲が明後日の方向に向いてしまっても即興でそれに合わせた展開で演奏したし、岡垣さんはオルガンを倒しすぎて起き上がれなくなった時には怒涛の速弾きで乗り切った。しかもどちらさんも後で「実はこんなんありましてね」とサラッと流す程度で、あとは何事もなかったかのように演奏を続けたのだ。
だから本当は打ち込みのトラブルがあっても恭司さんみたいにそれに合わせてしまうのが理想的なんだが、その辺はキャリアの差が出てしまったんだろうか?まあ対処としては潔くていいけど、あんまりそればっかり気にするのもその日のライブ自体がダメだったような印象を与えてしまうので、それはそれで置いといて、あとは開き直って勢いで乗り切るのも方法じゃないかな?
偉そうに言ってるお前は何なんだと言われそうだけど、私も大学の詩吟部の発表会でそういう経験は何度もあったので、やってることは違うとはいえ理解してるつもりだ。

まあ、例のトラブル以降のパフォーマンスは非常に良かったし、リベンジ云々より素直に「また見たい」と思わせてくれたので最終的には満足のいくものであった。

Emerald Aisles

そしておなじみのこちらだが、今回でドラムのHide氏が最後、更にはベースの杉森氏も事情により不参加だったので(あれ?場内にいなかったか?)、代役で前回のMoon Stealerでも弾いた木本さんが。
何だか木本さん、CONCERTO MOONやSABER TIGERにいた頃よりお目にかかる機会が増えた気がするが?気のせい?

まあそれはいいとして、今回も三谷さんのギター、千田さんのヴォーカルともにいつも通りの迫力と勢いを感じさせ、やはり上手いメンバーの集まったバンドはそれだけで聴いてて気持ちいいねえと思った。
実は三谷さん、この日の自身の演奏に不満だったということだが、私が聴いてる分にはそういうことは全く感じず、「今回も素晴らしかった」と言えるものだった。ほら、リッチーが「あのアルバムには満足していない」って言うもんだから駄作扱いされるのが何枚かあるけど、実際聴けば「これいいじゃん」って思うのと同じと言っていいだろうか?私のライブレポだって、書いた本人が不満でも読んだ人には好評ってこともあるしね(笑)。

そしてそれを後押ししていたのが木本さんのベースだと思う。以前在籍のバンドでも激しく動き回り、ひたすら指弾きで繰り出す迫力ある音でバンド全体を強力に勢いづけていたものだが、今は怪我のリハビリ中で動きは少なめだったとはいえ、やはり演奏で他のメンバーを触発して勢いづけていたから細かいマイナスを感じさせることがなかったんじゃないか?
そういうベーシストで私が頭に浮かんだのは、旧BOW WOW~前期VOW WOWでのキンさん(佐野賢二)だ。彼も激しいアクションと勢いのある演奏でバンド全体を強力に活気づけていたし、そういうものが木本さんにも確実にあるのだ。今の再結成BOWWOWでも木本さんに弾いてほしいと思ったくらい。どうせ年に1~2回しかライブもやってないんだし、十分可能だと思うんだが?

話が横道にそれてしまったが、最後まで高いテンションでの演奏と歌が続き、レアなメンバー構成の今回も非常に満足出来るものだった。

そして最後は両バンド合同のセッション。曲はTHIN LIZZYの「THUNDER AND LIGHTNING」。こういう場で出てくるのには初めてお目に(耳に)かかるが、ギターの見せ所が複数あるために、三谷さんも源太朗さんもそれぞれの個性を発揮した演奏で熱くさせ、興奮の中でこの日の全日程は終わった。

…いやあ、今回も前回に負けないくらい熱気に満ちてて、ほんま素晴らしかったと思う。NAKED MACHINEも早くアルバム出して、次はレコ発ライブで来てほしいなあ。その時はまた見に行きたいと素直に思えた。
そしてEmerald Aisles、今後は誰がドラム叩くのか読めないが、少なくとも三谷さんと千田さんのコンビネーションは見事だし、これからもこの組み合わせで続けていって更に凄いものを見せてくれることを期待するばかりだ。

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