2017年01月

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いやはや、素晴らしいライブだった。

そもそも金谷さんのバースデーライブというのは、3年前に心斎橋の(今はなき)CLUB ALIVE!で開催された50歳記念のに行ったことがあるのだが、あの時は金谷さんのいろんなバンドやユニットをメインに、ご本人が参加していないバンドもいくつか出演して彩りを添えていたものだった。が、今回は全編出ずっぱりだという。たっぷりあのギターを味わえる反面、「長時間休みなしで大丈夫?」という心配もあった。

まあとにかく案ずるより産むが易しと会場の都雅都雅に到着すれば、いつものようにテーブルが並んでおらず、椅子だけが前方を向いてズラリと並べられていた。多数の予約があってこういうことになったのだろうし、それだけ期待値も高く、また地元ゆえになじみの方々も多いということなのだろう。

そしていよいよ開演となった。

金谷幸久ソロアコースティック

「アコギ1本抱えて人前で歌うのは高校以来」とのことで、喉の不調ゆえにハスキーな声になってはいたが、それでも味のある歌とギターを聴かせてくれた。
それでもう数曲やるのかと思いきや1曲のみで次のセクションのメンバーを呼び込んで途切れることなくつないだ。

ハクチウム with 金谷幸久

独自の世界観を持つこのユニット、前回見た時はBIG JACKでヴォーカルとギターに金谷さんが加わったアコースティック・バージョンだったが、今回はキーボードになおじさん、ドラムにろまんさんが加わったバンド・バージョン。と言ってもベースいないから両方の中間と言うのが正しいんだろうけど。
ハイトーンの歌声で和風の歌詞と独自の曲想で聴かせるその音楽と、ゆるくて可笑しいMCのギャップもまた楽し。金谷さんはアコギでソロも弾いてみせたが、やはり名手というのは何を弾いても様になる。恭司さんがそうであるように、実に味わい深く、美しい音色と見事なプレイが印象に残った。

G-Style

ゲイリー・ムーアのカバーをやるバンドで、ベースがTAKUさん、ドラムが先程に続いてのろまんさん以外は、金谷さんとヴォーカル、キーボードが「URIAH BEEP」と同じメンバー。いくら歌も自分でこなすゲイリーのカバーだからと言っても、金谷さんがそれをやるのは難しいようで…私もいつも思っていたのだが、ゲイリーは同じヴォーカル兼任でも恭司さんやデイヴ・メニケッティ(Y&T)みたいにライブで再現することを考えずにそれぞれのパートを別々に作ってしまう人だったから、「これライブでどうやんの?」と思うことがしばしばだった。
そこを本家は曲によって自分が歌ったり専任ヴォーカルに歌わせたりとか、歌えるマルチ・プレイヤーであるニール・カーターと分担してこなしていたが、全編芝本さんに歌わせることで金谷さんはギターに専念という形になっていた。で、ヒープやAC/DCカバーでハイトーンのイメージの強い芝本さんだからゲイリーの歌くらいは楽勝だろうと思ったらとんでもない。低く聞こえるだけでゲイリーって実はかなりの高いキーで歌っていたようで、実際辛そうな場面が何度もあった。

金谷さんはマシンガン・ピッキングも泣きも見事にこなしていたし、特に中盤のバラード3連発でのプレイは見事だったが、やはり同じカバーでもジェフ・ベックやヒープ、はたまた(最近やってないけど)リッチーを弾いてる時と比べたらややかしこまった印象だった。私も知ってる曲ばかりで全編が構成されてたが、ここだけセトリ載せて他はなしというのも不自然だから割愛するが、最後に披露された唯一のオリジナル「ON THE LOOSE」と比べたらその違いははっきりしてて、やはりオリジナルの方が体に染みついている分、それまでと比べたらずっと自然に感じられた。

なお、ドラマーでありながら自身もゲイリーの大ファンであるろまんさんもツボを心得たプレイでバンドを支えていたことも特筆させて頂く。

TRIBAL SOUL

いよいよオリジナル・バンドの登場。
HR/HMではない、単に「ロック」としか言いようのない音楽性は、「こういうジャンル」というのがはっきりしてる方が受け入れやすい人の方が多い現状ではなかなか受け入れられにくく、だからかつてのEBONY EYESやソロアルバム「EAU ROUGE」あたりしか知らない人たちは戸惑うばかりで、新しいファンも思うように増えないことが金谷さんの悩みの種のようだが、私みたいにジャンルにこだわらない者としてはシンプルに「上手いメンバーが奏でる心地良い音楽」として受け入れられる。

いつも「リラックスした感じ」「自然体」と表現しているが、前者はあくまでHRをやる時に比べてであり、後者も「このメンバーが自然体でやったらこういう音になる」ということであって、随所で味わえる緊張感もまたこのメンバーの「自然体」なのだ。
金谷さんのギターは、オリジナルの間に挟まれたジェフ・ベックの歌もので聴ける本家由来のプレイ、また時にはカルロス・サンタナを思わせるような場面もあり、今の金谷さんがやりたいのはこういう方向性なんだなというのが実感された。
そう、ゲイリーの時にはかしこまった感じだったのに、ベックを弾いたらオリジナルに混じっても違和感のないのは、やはり体へのなじみ具合の違いということだろう。

で、いつもリズム隊の働きを強調しているが、今回改めて素晴らしいと思ったのは濵さんの歌唱で、声量・声域・ピッチの正確さともに凄いのだが、それに加えてマイクの使い方も絶妙で、元基さんもたまにやる、遠くから声を出してマイクに近づく、もしくは近づける「フェイドイン唱法」(って言うのか?)が見事で、こういうのもやはり歌唱テクニックの一つとして大きな効果があるんだなと思った。

Birthday Special Band

さていよいよ最後のバンドなんだが、金谷さん以外はババちゃんこと福村高志(ドラム)、宇都宮清志(ベース)、岡垣正志(キーボード)という、EBONY EYES FINAL FIGHT PROJECTそのまんまなのに、「ヴォーカル:藤本朗」ではなく、Miku…って誰?と、今回の出演メンバーが発表された時に私は戸惑ったものだ。そして調べてみたら、「三匹の子豚」のメンバー…一応シングルは持ってるが1度聴いてラックに突っ込んだまま…多分強い印象を残していなかったからだろう。まだ若い女の子だし、それがこの百戦錬磨の強者たちばかりの演奏陣をバックに歌えるのか?と思ったら不安でならなかった。

そして出てきた彼女は、ただでさえ小柄なのに(実はババちゃん以外大柄な人はいないのに)楽器を構えて立ってるだけで威圧感で大きく見える演奏陣に囲まれると更に小さく見えてしまう。だから不安は更に増大したのだが…実際始まってみたら、その不安は見事に払拭された。

例によって?選曲はEBONY EYESと金谷さんのソロアルバムからだったが、そのMikuちゃんが実に力強い歌声を聴かせたのには驚いた。こんな小娘(おっとっと)相手でも全く遠慮せず、いつも通りの大音量で迫ってくる演奏陣と互角とは言えないまでも、結構な声量と表現力で健闘していたのだからこれは良い意味で予想を覆された。さすがに歌詞を全部は覚えきれなかったのかカンペをチラ見しながら歌ってたが、それでもそこまでに全体リハ以外にも個人練習やイメトレも重ねていたのだろう。ドロドロ不倫地獄の「DIRTY BUT SO BEAUTIFUL」でさえ、下手すりゃ棒読みならぬ棒歌いになりかねないところを、しっかり「やりきれない気持ち」にさせてくれたのだから恐れ入った。

G-Styleのあたりから「指痛い」言ってた金谷さんも、そればかりではなかろうが、いつもの如く鬼気迫るプレイを聴かせていて、特に今回はTRIBAL SOULをやった後だったからその好対照ぶりがまざまざと味わえた。光と影のような両バンドでの対照的なプレイはどちらも金谷さん本来の姿であり表裏一体であることが実感された。

ろまんさん、森本さんも凄腕だがババちゃんは更にパワフルだし、レオ(宇都宮)さんも堅実でありながらも巧みなプレイを聴かせたし、「今回は抑え目だった」と言いながらも派手なアクションで重厚な音を奏でた岡垣さん…いつものFFPでもそれらは感じられるのに、今回歌い手が違っていてもそれがマイナスにならなかったのは見事だった。

そしてMikuちゃん、「FINAL FIGHT」「JAILBREAK」も見事に歌い上げ、これは将来がなかなか楽しみだなという期待を抱かせ…そう、いつの間にか私は彼女も演奏陣と変わらないくらいに注視していた…ミスマッチと思わせた組み合わせは意外にも見事なコンビネーションで、少々短いながらも本編、そしてアンコールを終えた。

…今年はアコースティックとベースを弾くことが増えるからこういう機会はもうないかもしれないということらしいが、それでも(それだけに?)現在までの活動の総括として意義のあるイベントだったし、全体を通して非常に楽しめた。これからやろうとしているインストの方も興味あるけど、TRIBAL SOULもFFPもまた見たいし、今回とは違った形でもいいからまたMikuちゃんとも一緒にやってみてほしいとも思った。

終演後はそんなに長居せずに帰ったけど、でも本当に満足出来たライブでありました!

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まずお願い。

ツアー中です。1度でも見に行かれる方は読まないで下さい!

ネタバレ多く含みますので。

さて、私が水樹奈々という人のライブを見るのはこれで5回目になる。大阪城ホールが3回続き、去年甲子園球場に行き、そして再び大阪城ホール。年々先行予約も取れなくなってきている彼女のライブが今回サクッと取れたのは、まだ甲子園の余韻が残っていることと、前日が本人の誕生日なのでそちらに申込が殺到したであろうためにこちらが大穴になったことと考えられる。

とは言え、やはり会場に到着すれば多くの人が入っており、私の席はスタンドの後方で、やはり前日ばかりに申込殺到でこの日がスースーになったわけではないのがわかった。

開演前に場内に流れていたのは、フレディ・マーキュリーのソロアルバムの曲…数年前のデフ・レパードと言い、誰の趣味なんだろう?

そんなこんな言ってる間に開演時間となり、諸注意のアナウンスが流れる。そして場内が暗転、おなじみのサイリウムの光で夜光虫の海のようになった客席の美しさに息をのみながらも開演となった。

歌舞伎の舞台を思わせるステージセットにまず目が行くが、雅楽から筝曲へと続く序曲は今回のタイトルにふさわしいものだった。
そしてステージに現れた奈々ちゃん…着物姿で、まさしく「和」の世界を徹底的に表現したものだった。
最初に歌われたのは「WILD EYES」…アニメ「バジリスク」で陰陽座の「甲賀忍法帖」とともに使われた歌だ。ここでまずその圧倒的な声量と歌声の力に惹き込まれる。ただ可愛いだけの歌い手じゃないんだよ。ギター3人にドラム2人を含む大人数のバンドをバックにしながらもその大音量に負けない力強い歌声、これはその場にいないとわからないし、だからこそ「所詮声優の片手間の歌」などとおっしゃる方には是非ともこれを味わって「まいりました~」とひれ伏してほしいと思うのだ。
「はつ恋」を挟んで続くは「純潔パラドックス」。私が彼女にはまりたての頃、特に気に入って何度も聴いた歌だが、ライブで聴くのは5回目にして初めて。イントロから鳥肌が立ち、それは歌の間もずっと続いていた。

さてここで最初のMCが入る。前日が誕生日当日だったので、バンドのメンバーやスタッフのみならず、設営の人たちも交えての中打ちを終演後にこのホールの上の広い場所でやったらしいのだが、修学旅行みたいで楽しかったとのこと。そして…

「昨日で37歳になりました!」

いつも濁してるのに、舞い上がって実年齢を言っちゃった(笑)。言ってしまった後にはにかむ様子はまだまだ可愛らしいけど。

「BRACELET」「Stay Gold」と続き、いつの間にか着物…打掛を脱ぎ捨てて軽装になっていた彼女が次に歌ったのは「ETERNAL BLAZE」。今まで私が行ってきた中で歌われなかったことのない代表曲なのだが、いつも終盤で歌われるのに今回はお早い出番で…いつもの如く火柱がバンバン上がっていた。

そして休憩時間その1(笑)で衣装替えタイムの、バンド「CHERRY BOYS」のコーナー。今回は時代劇を意識した映像が流れ、その中でメンバー紹介が。

ここから洋服にチェンジして(どういう服装かは覚えてないし面倒くさいから書かない)出てきた彼女が歌ったのは「STAND UP!」「Young Alive!」…日本的なステージセットや演出と裏腹に、テンポが良いというか激しめの曲が続くのが今回特筆すべき点かも。
そして毎回何やら変わったことをするんだが、今回はバンドのメンバーの誰か1人のみをバックに歌うということで、前回のツアー「LIVE ADVENTURE」みたいにツアー全部見なけりゃ成り立たないようなものではなく、1回きりでも楽しめる内容だった。とは言え、名古屋2日目の北島(健二)さんのギターのみをバックに、ってのは「聴きたかったな~」と思ったが。で、松永さんのドラムだけをバックに歌ったのは「ファーストカレンダー」…ドラムが生音に聞こえなかったことにはとやかく言うまい(言うてるやん)。

「ALONE ARROWS」「エデン」の後は休憩時間その2で衣装替えタイムその2でもある、「team YO-DA」のコーナー。このダンスチームが全員和服ということはなかったし、まあいつもの感じ。

「Please Download」「Lovely Fruit」の後にMCを挟み(もう内容は覚えてない)、おなじみ「POWER GATE」で場内大合唱、「TWIST & TIGER」と続いてショートムービーの時間へ。
これは「休憩時間その3」にしちゃいけなくて、次の曲につながる意味のあるものだからじっくり見なきゃならない。内容はまあ割愛するけど、その後に出てきた彼女の衣装というかセットは、巨大な…おっと、これもあんまり詳しく書いちゃいけねえな。かつての紅白での小林幸子を思わせるものだったとだけ言っておこう。それまで宙を舞うこともなく乗り物が出るわけでもなく、珍しくシンプルな演出だと思ってたらこれがあったからなのね…ちなみに歌は「ヒメムラサキ」だった。

それから和太鼓のパフォーマンスを挟んで「悦楽カメリア」。これも「純潔パラドックス」同様の和風でメタルっぽい曲。今回の世界観、そして選曲も私好みでいいねえ~。

次のMCでは「今日で大阪城ホールは10回目」という話が出るが、「まだ私が外で歌ってる頃に中では同級生の堂本剛君が歌ってて、早く中で歌いたいなと思ってた念願が叶いました」…ああ、私と同じ部署だったデブ( ̄▽ ̄)が行き倒した頃の話やね。それから10年以上…早いもんだね。

それから終盤へ向けて「ミュステリオン」「Don't be long」「UNLIMITED BEAT」と激しく突っ走り、おなじみ「楽しい時間はあっという間で、次の言葉を言いたくありません」で(一応)最後の曲「めぐり逢うすべてに」…やっとこさ出てきたバラードでとりあえず本編は終わった。

そして皆がサイリウムを持ってるために手拍子の音もあまりなく、ひたすら「奈々、奈々!」コールが続いての後にアンコール。「RODEO COWGIRL」では牛車を模したトロッコでアリーナ一周、まあこのくらいは永ちゃんもたまにやってるからいいだろう。
そしてステージに戻っておなじみ「シャッス!」の掛け合いの後、福圓美里とやってる「スマイルギャング」がもうじき777回を迎えるという話。
続いては再びバラード「絶対的幸福論」、そして「STARTING NOW!」で大きく盛り上げ、バンドとダンスチーム全員と一緒に並んでマイクを通さずに「ありがとうございました!」…これも毎回聞いてるけど、彼女の声は本当にデカい。特に今回みたいな後ろの席だったらそれがよくわかる。

前日は再度のアンコールで「深愛」が歌われたそうだが、この日は終演のアナウンスが流れたら皆おとなしく退場にかかり、これで(例によって)3時間にわたる全編が終わった。

…和風の世界観、途中凄いのがあった分それ以外の仕掛けは少なめ、そして選曲抜群(個人的に)と、今まで見てきた彼女のライブで最も満足出来る内容だった。最後の方の豪雨である意味伝説となった甲子園よりも私向きだったし、それまでで最高と思えた「LIVE CIRCUS」を遥かに上回るものだったと思う。

そして今回の特徴はかなりハードな曲が多く、バラードは終盤の2曲だけで、他はほぼアップテンポだったり疾走系だったりで、大規模なメタルのライブに来てるのかと勘違いするほどだった。こうなると北島健二のギターや大平勉のキーボードも大きく目立ち、さすがは初期の浜田麻里を支えた実力者たち、そしてそういう人たちでなければ支えられない主役の歌声の力を改めて思い知った気がした。
そう、そこいらのロックシンガーなら太刀打ち出来ないほどの圧倒的な声量とか表現力、そして求心力が彼女にはあるのだ。だから頭の固いロックファンにも是非彼女のライブは一度味わってほしいと思う。なぜ「本業・声優」の人のライブにこれだけ人が集まるか、1度でも見たら納得行くはず。そして私のようにはまってしまう可能性も大いにあるから。

とにかく今回は本当に最高だった。また次のライブも行きたいな…って、気が早い?

先週せっかく行ったので、とりあえず上げておきます。

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2016年の日本レコード大賞新人賞は、韓国のiKONとかいうアイドルグループが受賞したんだけど、私はこれに大きな疑問を持っている。

思い起こせば1982年、レコ大の栄冠に輝いたのは細川たかし「北酒場」だったんだけど、誰もが一騎打ちを予想していた岩崎宏美「聖母たちのララバイ」はノミネートすらされていなかった。

その理由は「作曲者に外国人の名前が入っているから」だそうで…

元をただせば「作詞:山川啓介、作曲:木森敏之」だったのにパクリ疑惑がかかって、作曲者に「John Scott」と加えざるを得なくなり、それがレコ大の表彰基準に引っかかって落っこちたらしいんだが…

歌ってるのが外国人なのはいいの?しかも(iKONの)あの曲、作者も当然の如く日本人ちゃうで?

それとも、新人賞は良くて、大賞はダメなの?

ほな例えばVOW WOWの「DON'T LEAVE ME NOW」がバカ売れ(まずないと思うけど)して誰もが「大賞だろう」と期待してても、「作詞:John Wetton,John Pearson」が引っかかるわけ?

それとも基準が変わったのか?

いずれにしても私には納得がいかない。

作者どうこう言うにしても、日本国籍を取得して日本在住ならOKであるとか(その場合でも「聖母たちのララバイ」はアウトか)、歌ってる方もそうであるべきだと思うし。
あ、氷室京介みたいに「外国に住んでるけど生粋の日本人」もOKで、もちろん。

三代目の件を抜きにしても昔から「金で買える大賞」とは言われてきたことだが…

あーやっぱり納得いかん!(;一_一)

ならば、これでどうだ!

「日本国籍を有する者の歌唱で、作詞・作曲いずれかに日本国籍を有する者の名があること」

これなら私の思った通りになるだろう。

…あ、矢沢永吉「ROCKIN' MY HEART」(作詞作曲:John McFee)は当てはまらないか(苦笑)。

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クソ寒くて雪も降る中、行ってまいりました。
せっかく姫路来たからと姫路城を観光し、早めにホテルに入って休息、開場時間が近づいてからおもむろに出発…はいいのだが、腹ごしらえは会場の近くでと思ったら飲食店は軒並み「雪のため臨時休業」…
それでもどうにか開いてる店を発見して食べたけどさ。

そして開場時間になり、会場のBetaへ。一昨年夏の山本恭司さんの「弾き語り・弾きまくりギター三昧」のチケット取ってたのに台風の影響で交通機関が麻痺して来れなかったから、6年前以来か。あの時も当然の如くWINDZORだったな。
お客さんたちには見たような顔が続々。遠方からの方々も多く、皆さん大変でしたねこの雪の中。

アロエパワー

最初出てきた時の出で立ちで「コミックバンド?」と思い、おふざけが過ぎるようなら外で休憩タイムにしようかと思ったが、歌も演奏も意外にしっかりしてて、歌詞こそコミカルなものが多いものの、曲も聴きごたえあり。案外癖になるような、そんなバンドだった。

めたぼりっくどらごん

陰陽座カバー。ドラムはアロエパワーと同じ人でこの人は上手かったし、ベースも女性ながらぶっとい音を出していた。女性ヴォーカルは地声部分はなかなかだったが裏声部分がもひとつ。問題はギター2人のコンビネーションがイマイチなことと、その片方が歌った瞬火パートの歌声が弱かったこと。全体にもうひとふんばりかな?

WINDZOR

やはり地元だけにかなりの数のお客さんが入り、フロアはほぼ大入り満員。地元っつーてもずっと姫路なのは1人だけで、姫路出身・東京在住1人、大阪1人、神戸1人、東京1人だからその辺ビミョーなんだけど、メンバーチェンジの多いバンドにはありがちなことなので大目に見よう。

さて、今回はレコ発ツアーの後半戦最初ということで、序盤から歌も演奏もテンションMAX。ついでにMCも(笑)。大入り満員のお客さん、実は小野さんの中学時代の同級生や職場の仲間が多く来てたからのようで、Kinoppy以外にフロアからも小野さんいじりが入るという場面もあり、いろいろ笑えるネタが多かった。
今のメンバー構成もすっかり固まったようで、Hiroのドラムはがっちり底辺を支え、Midorinのキーボードもいい感じになってきた。アベちゃんほどの華やかさはないものの、彼女独特のキャラも発揮されてきているのが感じられた。
ラスト1曲を残すのみとなった時に、小野さんの同級生の方々から小野さんへビールの差し入れと、Kinoppyへ花束が。これは彼女の亡くなったお母さんが翌日(つまり今日)誕生日ということでのサプライズだったのだが、それまでハイテンションで喋り倒してた彼女もさすがにうるっときた様子。そしてとりあえず本編は終わった…40分ステージのはずなのに、この時点で1時間くらいになってたことも大目に見よう。

アンコールは2曲続けてやる予定だったのがベースの音が出なくなったために間が空いたが、そこはMCやら何やらでフォロー。この辺の対応の見事さも特筆したい。そして最後も大きく盛り上がって全編終了した。

ツアーは夏まで続くが、ファイナルのブランニューまでこのテンションを保っていってくれるであろうことが大きく期待された。今の彼らは一体感も強力だし、各地で更に動員が増えればいいなと思う。あっちもこっちもフロアが同じ顔ぶれというのではなく、どこでもその土地の人たちが中心というのが一番望ましいことなのだ。上り調子の今なら、それも不可能ではないだろう。

終演後のことは割愛するけど、今朝は危惧してた交通機関もどうにかなり、無事に帰ってこれた。疲れたのは疲れたけど満足度は高かったし、良いライブでございました。

以上駆け足だけど、レポ終了!

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今年もこの葉書のシーズンがやってまいりました。
ライブ部門で恭司さんかテラ・ローザかで悩んで恭司さん、だからギタリストも足立さんと悩んで結局恭司さん。
アルバムは上原ひろみにしたかったけど雑誌の性質上そうもいかず、マーサスとクリスタル・アローと陰陽座とガチャリック・スピンで悩んでこういうことに。
シャイニング・スターは書いた後で「マッツさん(ラウドストーム)でも良かったかな?」

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今年一発目のライブがまさか和歌山まで足を延ばすことになるとは思わなかったけど(いやチケットを購入した時点で大方そうなることは予測していたが)、実に楽しく、素晴らしいライブだった。

朝の通院を終えて一旦部屋に戻り、買い溜めたCDのノルマ(笑)を消化しながら適当な時間に出発したんだが、南海特急のサザンの指定席ってガラガラ…もとい、ゆったり出来て快適やね。そして現地に到着、生来の方向音痴ゆえ散々迷子になった末にようやく会場に到着した時にはかなりのお客さんが開場待ちしていた。今や大阪でもかなりの集客が出来ているけど、やはり地元での人気は大したものなんだね。

そして開場時間になって中に入れたが、私は行けなかった前回同様、客席フロアの周囲にはプロレスのリングを模したセットが。そう、あの時は西九条でAPHRODITEやらMUTHAS PRIDEやら、音楽性が私の好みにドンピシャであり敬愛する人たちのバンドを組み合わせたライブがあってそっちに行ってたんだが、そっちも多くの人が来てたにも関わらずこちらにも関西各地から多くの来客があり、非常に盛り上がった様子はFBでの写真やら行った人たちの発言で伝わってきた。だから悔しい思いをしたこともあり、今回は何としても行く!と決めて念願叶ったという感じ。

それにしても始まる時間が遅いのは遠方から来てる身としては辛いなあ…せめてもう30分早かったらとは思うが、それはまた事情というものがあるんだろう。

さて、予定時間を少し回って開演となったが、全日本プロレスのテーマ曲が流れる中で「ヘヴィ・メタル級選手権、時間無制限一本勝負」というアナウンス、そして覆面を被ってメンバーが続々登場し、ステージに上がる。この演出は大阪某所で既に見ているが、3人揃ったところで「赤コーナー」として各メンバーの紹介、「青コーナーはお客さん」と、ほんま徹底してるな~。そしてメンバーが覆面を脱ぎ捨て、それぞれのポジションに就いていよいよ始まった。

「METAL HURRICANE」とか「SCREAMING FROM HELL」とか「METAL NEVER DIE」…曲名からして前時代的な雰囲気がプンプンだが、グランジやらモダン・ヘヴィネスやらが流行って王道のメタルが廃れた時代を乗り越え、再びこういうサウンド…純度の高いメタルが再興して長くなった今はまたそれが新鮮に感じられる。
ギター兼ヴォーカルという美味しいポジションを一人で担当するMATSさんの、およそそれに似つかわしくない暑苦しいビジュアル(笑)にも関わらずこれだけの集客がありしかも盛り上がっているのは、やはり音楽自体に魅力があるからに他ならないし、ゆるキャラ的な愛すべきキャラも相まってのことだろう。

途中、ロード・ウォーリアーズの入場テーマとしておなじみブラック・サバスの「IRON MAN」やアントニオ猪木のテーマを演奏、いかにMATSさんのプロレス愛がメタル愛と同じくらい深いかが実感された。CHOCOさんのドラムソロ、BRIAN氏のベースソロという、ワンマンでしか出来ないこともそれに続いて披露された。そしてもちろんMATSさん単独のギターソロも。

さてそれからは続々と耳になじんだ曲が連発される。「MR. BESTBOUT」「HELL FIRE」「MASK DE LOUDSTORM」…順番間違ってるかもしれないし何曲か飛んでると思うけど(前半部分は明らかに何曲も飛んでます)、彼らの強みは単純明快で印象に残る楽曲を多く持っているということ。歌詞が英語だったり演奏は巧みでも楽曲が弱いバンドも多い中、これは非常に美味しいことだ。「曲名=サビ(の頭)」だから一緒に歌いやすいし、それをして「だからヘビメタは…」と鼻で笑う輩も多いであろうが、それを言えばZARDだってほとんど「曲名=サビの頭」だったべ?今はロックの歌詞も深いものが多いし私はそれを好ましい傾向と思っているが、このバンドの歌詞も熱いハートが伝わるし、皆が一体になれるシンプルさ、これもまたロックの正しい姿なのだ。

途中何回か入ったMCでは大半笑いを取りながらも、終盤で真剣な話になったらMATSさんが感極まって言葉に詰まる場面も。そりゃ大阪に進出して日の浅い頃は前で見てるのが私だけということも少なくなかったが、今や大阪でも多くの人が前に集まり、地元とは言えこれだけ沢山集まっている光景を見たらそうなるのも当然だろう。
そして「COUNT 2.9」で一旦本編は終了した。

その後は当然アンコールなんだが、「ラウドネスにはLOUDNESS、アースシェイカーにはEARTHSHAKERと、メタルのバンドには大抵バンドの名前の曲があります」という前振りに「嵐には嵐が」というのが付け加えられていたのが何だか可笑しかったが、それに続いたのはもちろん「LOUDSTORM」、そして間髪入れずに「HELL SHOUTER」へとなだれ込み、フロアを左右に分けてのコール&レスポンスで盛り上げ、全編が終了。大きな満足感を残して汗と笑いと涙の2時間は終わった。

それにしても、一時はMATSさん以外のメンバーがごっそりいなくなって活動出来ない時期もあったけど、今こうしてメンバーも定着して順調な活動を続けられているのは長いこと見てきているこちらも嬉しいし、何よりMATSさん、そして途中参加でありながら今やしっかり一体となっている他の二人もそれ以上に感慨深いであろう。

ここで各メンバーの魅力について書いていこうと思う。

BRIAN:最も若い彼の演奏を初めて目に(耳に)した時、スラップを多用するその奏法はフュージョン的であり、かなり異色に思えた。ハードでヘヴィなバンドのベーシストでこういう演奏をする人ではCOCOBATのTAKE-SHIT、Gacharic SpinのFチョッパーKOGAがいるが、いずれもHR/HMと言い切れない音楽性であり、こういう純度の高いメタルをやってるバンドでは貴重な存在と言えるだろう。それが今のLOUDSTORMの大きな個性になっているのだから大したものだ。

CHOCO:手数・足数とも多くて技術的にもかなり高度なものを持っているし音も重量感があるが、それでいて非常に引き締まった印象がある。それがバンド全体の音をがっちり支え、大きな推進力になっている。こういうドラマーが底辺を支えているから、前で動ける二人が思う存分暴れられるのだろう。

MATS:外道の加納さんやWILD FLAGでの恭司さん、またかつてのPINK CLOUDでのChar同様にギター1人でヴォーカルも兼任という大変なポジションながらどちらも両立させていることがまず素晴らしいが、演奏している時の顔同様(笑)、そのプレイも非常に表情豊かであるのは特筆したい。ヴォーカル以上にギターが「歌って」いるのだ。速弾きだけは立派でも心に響かないプレイをするギタリストが多い中、速さはそれほどでもないながら一音一音が響いてくるというのは今時貴重だ。さすがにヴォーカルは専任ではないから多少弱さも感じられるし今回も終盤はかなり辛そうだったが、楽器と兼任しながら歌っている人ではかなり上出来だと思う。だから「もっと痩せろ!」という心の声(笑)はどこかに飛んでしまい、あの外見すら愛される要素にしてしまうのは本当に凄いことだと思う。

これだけ個性的な面々が集まってもそれがバンド全体としてうまく機能しない例も多々あるが、今の彼らは一体感も素晴らしい。やってる音楽自体も魅力的なんだから、もっと多くの人に知ってほしいし、もっと人気が出ても良いと思えるのだ。願わくば、大阪でもワンマンが出来て全国ツアーが出来るくらいになってほしい。それだけ応援のし甲斐があるバンドなのだ。

さて終演後は結構遅くなってたから終電も気になることだし、メンバーの皆さんにも挨拶程度で会場を後にしたが、心地良い疲労感を覚えながら(今度は迷うことなく)帰途に就いた。
いやほんまにね、こうして和歌山まで出向くのもいいけど、早く大阪でもワンマンやれるくらいになってほしいね。距離的なこともあるけど、それだけの可能性は持ってると思うから。それに期待しつつ、これからも応援を続けたいと思います!

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若い頃も良かったし、年取ってメンバーが2人入れ替わっても相変わらずエネルギッシュでカッコいいんだけど…
やってる曲が半分以上同じなのはなぜ?間に30年も経過してるのに。

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