2016年07月

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① GROOVIN' BOMB
② CRAZY DOG
③ EASY MONEY
④ PAIN ON THE RUN
⑤ STOP ME FROM LAUGHING
⑥ MIDNIGHT SPANISH
⑦ SOUL SURVIVOR
⑧ I'D RATHER BE CRAZY
⑨ 1955


木暮武彦 : Guitars
Andy Griff : Vocals
Sheldon Gomberg : Bass
Louis Molino : Drums

厚見玲衣 ; Keyboards(⑦)


シャケこと木暮武彦がRED WARRIORS解散後、渡米してCASINO DRIVEを結成するまでに残したデモ音源をCD化したもの。92年発表。

日本国内でバブル真っ只中に当時流行りの音でないながらも多くのファンに支持されていたRED WARRIORSだが、活動期間は思いのほか短く終わってしまい、シャケは本場でロックすることを目指して渡米することになる。そして多国籍バンドであるCASINO DRIVEを立ち上げることになるのだが、本作はそれまでの間に全く違ったメンバーで動いていたバンドの活動の記録である。
日本コロムビアからの発売であるところから察するに、RED WARRIORSの契約が未消化だったのを解決するために強引に発表されたものと思われ、商品化を前提としていないからデモそのままの状態で、音質も良いとは言えず、曲も練られてない状態だから通して聴いても印象に残る曲というのは少なく、シャケ本人としてはかなり不満だったに違いない。

玲衣さんは⑦にオルガンで参加しているが、バッキングのみで特に目立ったプレイはしていない。当時同じようにLAに移住して活動していたから声がかかって参加しただけのものと思われるが、これが縁になってCASINO DRIVEに加わることになったのは間違いないし、それを考えれば歴史の上の一里塚として存在意義はあるものと思われる。

RED WARRIORS後期から傾倒し始めてCASINO DRIVEで顕著になるサイケデリック風味はここではほとんど聴かれず、むしろRED WARRIORS初期からのシンプルなロックンロール色が濃いように思われる。あのバンドでやっていたことを外国人と一緒にやってみましたという感じがする。ただ「作品」として聴くには完成度が低く、やはりこれは一つの参考資料的な位置づけと考えるのが妥当だろう。

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いやはや、素晴らしいライブだった。

元々デビュー当初を除けばライブ自体不定期にしかやっておらず、しかも体調不良で延期やら中止やらも珍しくない人だから、ライブ開催!となればそれは凄く貴重な体験になるわけで、だから5年前に念願叶って初めて行った時は私自身もギリギリの状況だったこともあって、全てが危うい感覚の上に成り立っていた。
そもそもあの時は、以前のイメージとはまるで異なる出で立ちの告知写真+それに沿った内容になるという情報だったために、チケットを入手した後で戸惑いを隠せなかった。が、結局はいつも通りのアコースティックなライブになるという続報に胸をなでおろし、蓋を開けてみれば衣装は派手めでメイクも濃いめながらも歌声は素晴らしく(昔の生歌を知る人には「あんなもんじゃない」らしいが)、アンコールの一部ぶっ飛んだ部分を除けば大筋は満足、というかとにかく感動的なものだった。生で聴く「月光」や「私とワルツを」の素晴らしさには涙が出そうになったし。
その後またおかしな方向に行ってしまい、声も出てないと言われていたが、この春に東京のみで開催されたライブは昔通りの素晴らしいものだったというもっぱらの評判。それが今回大阪でも開催される…そうなったらもう、金曜の開催だろうが行くしかない!と思い立ち、早々とチケットを申し込んで当選、先週実物を受け取って昨日を迎え、仕事も強引に定時で終わらせて会場まですっ飛んで行った。

この会場は「ブリーゼ」が付く前は最初の会社の入社式で初めて入り、その後は高中正義やフェア・ウォーニングのライブで何度か足を運んだ。改装して「ブリーゼ」が付いてからも大貫妙子のライブに行ったが、あの時も坂本龍一のピアノのみをバックにしたものだったし(というか2人の連名だった)、だからそういう雰囲気のものに合う会場になったと考えて良いだろう。

さて会場に入ってみれば、チケットに記載されてて「まさか…」と思った通り、前から3列目!うわ、むっちゃ近いやん…
ステージの上に置かれてるのは、本人のためであろうマイクやら何やらの置かれた小さなテーブルと、ピアノ、そして…チェロ。ピアノは想定内だったが、まさかチェロが加わっていようとは…まあ、もっと多くのストリングスを交えたこともあったのでそれは驚くことでもないだろう。
徐々に埋まっていく客席の男女比は半々くらい、しかも1人で来てるであろう人の多いのが他のライブとかなり違ったところ。私の周りもほとんどそんな感じだった。だから雑談もあまり聞こえず、静かな雰囲気の中で定刻に開演前のアナウンスが流れ、場内が暗転して開演となった。

まずはピアノとチェロの2人が出てきて、本人がそれに続く。一時期のベラみたいな見てくれが嘘のように、昔通りのナチュラルなメイクに清楚なドレス…そう、画像の通りのイメージでそれがとても嬉しかった。腕の刺青は消えないから仕方ないけど、それでも間近で拝む彼女は気高く美しかった。
そしてまず奏でられた「月光」…歌が入る前のイントロだけで鳥肌のフライング(笑)が起きてしまったが、歌声がまた素晴らしかった…のは確かなんだけど、まだ初っ端だからか声が安定しておらず、高音になると音程が怪しくなったりして、これじゃ後の方にやってた5年前の方が良かったんじゃない?とも思った。あの時のDVDではなぜかカットされてるけど、東京では調子悪かったんだろうか?神戸では凄く良かったんだけどね。「ラストメロディー」を挟んで「私とワルツを」に続くが、随分最初から飛ばしてるなあ…この曲、私は「月光」以上に好きなのだが、まだ声の方がパワー全開とはいかないようで…但し、この歌は歌詞が凄く良くて、もうそれだけで涙腺が緩んでくる思いだった。決壊はしなかったけど。

その後はMCもなしにある意味淡々と「茨の海」「Castle・imitation」「sign」「陽炎」と続くが、歌はもちろん淡々としてはいない。この辺からどんどん調子が出てきたようで、動きもだんだん貞子…じゃなくて大きくなってきた。そして「蛍」を歌う頃には完全にあの凄い歌声が味わえ、終始鳥肌立ちっ放しになった。そしてこの人、歌詞の乗らないスキャットだけでも圧倒するものがあって、その点は赤尾さんにも匹敵する。やはり歌声自体にパワーがあるから深い歌詞もより心に刺さってくるのだろう。

「帰り路をなくして」「MAGIC WORLD」と続いた後は「惑星の森」。かなりレアな曲だが私は好きなのでこれも嬉しかった。さあその後は「嵐が丘」「BORDERLINE」という流れが壮絶で、特に後者の終盤では感情移入が過ぎたのか倒れ込みかけるような場面も。

「everyhome」「眩暈」…もうこれは初期のベスト選曲じゃないか?近年のややぶっ飛んだ、本来のイメージとはかけ離れた曲を排し、昔のイメージで固めてくれてるのは大成功と言えるだろう。そして「流星群」…どちらかと言えば明るめであっさりした曲のイメージが強いが、声の方が絶好調の状態だからかこれもズシンと刺さってきた。で、「King of Solitude」が終わった後、メンバー紹介そして「まだまだ頑張るからね」と、ようやく話し声を発してステージから退いた。

さて、その後はアンコール…と思いきや、客電がついて終演のアナウンス。あらら、アンコールなし?それでも往生際悪く手拍子を続ける人もおらず、皆が素直に引き揚げていくのは不思議な感覚だった。

それにしても本当に素晴らしかった。あんな近い席で見れて、しかも昔のイメージに戻った容姿はDVD等で見てたよりも美しく、その上に選曲もバッチリで歌声も凄かったのだからもう、感激もひとしお。曲順は5年前の方が良かったかな?という部分もあったが、あの時のぶっ飛んだ部分を排除した流れも良かったし、これはもう、多少無理したけど来て良かったと心から思えた。

今後もこの調子で原点に戻ってくれるのか、また違ったことをやるのかは全く読めないが、個人的には前者であってほしい。次もライブ行くかどうかはそれに左右されるので、まずは心身ともに健康でいてほしいと願わずにはいられなかった。

このところ仕事のことやら何やらで情緒不安定になってたので、落ち着きを取り戻したかったのと涼みたかったので、昨日行って今朝戻って参りました。
何だか山の上から呼ばれてるような気がして、引き寄せられるようにして行ったというのもあるんだけど。

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まずは総本山金剛峯寺。建物のみならず、襖絵が立派です。

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金剛峯寺の庭園。

続きましては壇上伽藍に移って…

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金堂。

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根本大塔。

どちらも建物・仏像ともに新しくて重みに欠けるという声もあるけど、創建当初もこんな感じだったんじゃない?

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三鈷の松と御影堂。

続いては霊宝館。

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仏像や曼荼羅等、いろんな宝物が拝めました。10年前に展示されてたお市の方の肖像画みたいな超目玉はなかったけどね。

そして奥の院参道へ。

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御廟の手前までは撮影可だけど、墓石が並んでるような場所、よう写しませんわ。
そして御廟に至り、ここばかりはさすがに敬虔な気持ちになった。

見たい場所を目いっぱい詰め込んだら5時間くらいかかるけど、今回は必要最小限に抑えたので3時間くらいで見終わりました。なので、4時にチェックイン予定だった宿坊にも2時に到着、そのまま入れたので夕食までひたすら寝転んでました。
え?随分もったいない過ごし方だって?いや今回は酒・ロック・ネットからも完全に離れて、こういう時間がほしかったんです。

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宿坊の紫陽花その1。

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宿坊の紫陽花その2。

夕食の精進料理を食べ、風呂に入った後、夜はやっぱり静かだったのでさっさと寝ました。ほんま寝てばっかりやなあ…

そして朝。

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部屋から見る庭園。

勤行にも参加し、再び厳かな気持ちになりました。

すぐに朝食を食べて出発の準備、そして日常へ戻ってきたのですが…

実は髭を剃ろうとした時、前から調子の悪かったシェーバー君がついにお陀仏となりました。やはり高野山は何かあるんだねえ…

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ライブ自体は凄い盛り上がってて、それは良かったんだけど…

注目のドラマーさん、確かに上手かったけど(変態3バスじゃなくて普通の2バスだった)、本人はもっと難しいことも出来るのにシンプルな曲ばかりだからか、オカズ一つ入れるにもかなり遠慮してる様子が伺えた。あくまで個人的な感想だけど。

多分、リズムチェンジが多いとか変拍子連発とかの曲があればもっと力を発揮出来たかもしれないけど、いくら昔より上手くなったとはいえ弦楽器隊の演奏力は平均点くらい。それに合わすためにいろいろセーブしてるあたり、やはり彼女も「経験不足。今後の場数次第」なのかなあ?本当に上手い人は、どんな状況でも唸らせてくれるもんだよ。

もっと好きなようにオカズ入れていいと思うし、そうした方が他のメンバーも負けじと応戦して全体の底上げにもつながると思うし。

だからまだまだ「発展途上」の感は否めなかったな。

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日曜のライブだからまたレポは週末までお預けにしようかと思ったけど、今書きたい衝動に駆られてるのでそれに従います。

そもそも今回は、開催が発表された時からテンションがだだ上がり(そんな日本語はない?)だった。何年か前まではちょくちょくあった、岡垣さんと赤尾さんが同じステージに立つのが久しぶりに見れる!それだけでもう、そうなるのは当然じゃないっすか。
但し、「今回はTERRA ROSAの曲はやりません」…まあね、やって頂けたらそれはそれで嬉しいに決まってるけど、あんまり毎回やっても有難味が薄れるし、お互いが今は別々のバンドで違った音楽をやってて、それぞれの「今」が魅力的だから、TERRA ROSAやってそこで一番盛り上がるというのもご本人たちにしたら不本意だろうし、私もそれはまた別の機会にやるのがいいだろうと思うから、今回はこれでいいんです!と自分を納得させてみた。

実は今回の趣旨は「Dio-Ken率いるRE-ARISEを関西に紹介する」ことで、それに華を添えるために両者のバンドが名乗りを上げたということらしい。Dio-Kenという人は、東京では岡垣さんのJILL'S PROJECT-Dのメンバーとしてステージに立って歌ってきているが、関西ではお目見えすることがなかった。この後の赤尾さんのMCでは「私と岡垣君でサンドイッチにしていじめたる」ということだったが(笑)、結果がどうだったかは続きを読んで下さい。

では本題行きます。

APHRODITE

いつもは機材の関係でトリになることが多いが、今回はトップバッター。
壮大な序曲に導かれて幕が開きメンバーが登場、おなじみとなった「ANCIEN REGIME」で始まる。続くは「人形愛」…これもおなじみの曲ながら、毎回凄腕メンバーならではの超絶プレイ&歌唱に圧倒される。
「LONG LIVE THE DEAD」「詩人シャロー」もすっかりライブの定番となってきたようで、ここまでの流れにしっくりはまっていた。
岡垣さんのソロから続く「FEAR」ではマイさんの芝居がかったおどろおどろしい動きと歌・台詞が毎度のことながら別世界に意識を飛ばしてくれる。そして「EDGE OF THE WORLD」…これも曲が終わると思わせてインプロ合戦に移るのはおなじみになったが、岡垣さんの長いオルガンソロが終わる頃にアニカツさんの短いベースソロ、西村氏のこれまた長いギターソロの後に堀江仙人のドラムソロで終わる…こういうパターンは初めてじゃない?だから毎回「今日は何をやってくれるんだろう」というのもこの曲の楽しみになってきているのだ。
そして「紅蓮の炎」でこちらのセクションは終わるが、マイさんが「この後に出てくるバンドも濃いですよ。私たちが爽やかなJ-POPに聞こえるくらい濃いですよ~」…って、貴方たちのどの辺が濃くないんですか?そりゃあマイさんの歌声は灰汁の強くない方だし西村氏のギターもそうだけど、岡垣さんの重厚なオルガンやら他の鍵盤類やら、アニカツさんの太いベースやら、仙人様のド迫力ドラミングやら、もうゲップが何回も出るくらいだったんですけど(褒めてるんですよ)。
なお、私は(これも毎度のことながら)岡垣さんの真ん前に陣取ってたので、指さばきとアクションがバッチリ拝めた。SHOW-YAのキャプテンやCASIOPEA 3rdの大高清美さんみたいな女性キーボーディストも大好きな私だけど、やはりこういう男らしいプレイは岡垣さんならでは!と膝を叩く思いだった。

RE-ARISE

さて、今回が関西初見参となるこのバンド、まず注目はヴォーカルのDio-Ken氏。その芸名通り、出で立ちもアクションもロニーそのものだが、歌いっぷりもかなり近い。こういう話題になるとすぐ「キーがどうのこうの」と言う面倒くさい方も出てくるが、いいの細かいことは!さすがは岡垣さんが何度もジルプロに起用するだけのことはある、と思った。
そして演奏陣もその力量は大したもので、また楽曲が胃にもたれそうなくらい濃くてくどい(褒めてるんですよ)。若干のプログレ要素も交えながら、今時の「プログレ・ハード」というジャンル名から想像される小綺麗なのもではなく、もっと荒々しい…先日都雅都雅で拝んだDYNAGONにも通じるような。少なくとも私より若いであろうメンバーたちなのに、ハード・ロックもプログレもまだ「ニュー・ロック」と呼ばれてた頃の香りを感じさせてくれた。

KRUBERABLINKA

そしてトリは赤尾さん率いるこのバンド。ギターはもちろん広美さんで、ベースはサポートながらすっかり長くなった鎌田さん、ドラムはボンさんが骨折のために療養中なので再びサポートメンバー(ごめんなさい、名前忘れました)。
まずは最近ご無沙汰だった「宇宙は滾れ」から。久しぶりに聴くこの曲に、私の心は4年前のキネマ倶楽部…私が頭を振りたくってる姿がYouTubeのライブ映像に映り込んでるあの時にタイムスリップした。今回は椅子に座った状態だったけど。その後は「サイプレス」「場所」という新作からの曲に続き、「帳」…今回は赤尾さんの声もいつもに増して通りが良く、広美さんのギターの音と相まってゾクゾク感が強く味わえた。
再び新作からの「チェンバー」に続く「ブランコ」では意外な展開が待ち受けていた。中間部にメドレー形式で違う曲をちょっと歌っては次の曲へ…その中でまさかの「DO YOU GO AS YOU ARE?」が!
おいおい、今日はTERRA ROSAやらないんじゃなかったの?…って、それは岡垣さんと一緒になった時の話で、こういうとこでさわりだけ歌うのはまあ、いいんでしょう。でもちょっと嬉しかったというのが本音。
そして本編最後はこれまた久しぶりの「Don't be so mad」。これも興奮したぞなもし。
なお、今回は赤尾さんのMCもウケまくって、場内は大盛り上がりだった。

アンコール

まずはクルベラのみで「業火」。いやー、やっぱりカッコいい曲だねえ…
そしてそれで終わらず、Dio-Ken氏を呼び込み、何やらもう1曲セッションみたいなことを始めようとしてる雰囲気が。
「彼を呼び込むにしても、楽器しまってもうたやん」という声をよそに赤尾さん「いや彼なら魔法を使って出てくるでしょう…キーボード、岡垣正志!」
そして出てきた岡垣さん、まさかのショルキーを抱えて…!
赤尾さんも「彼とは長い付き合いやけど、ショルキー持ってるとこなんか初めて見たで」とおっしゃるくらいだから、私が初めてなのは当然。しかもショルキー特有の音でなく、オルガンの音にしてたのはやはり岡垣さんの「魔法」なのかも。
そしてそのメンバー(クルベラ+Dio-Ken+岡垣)で披露されたのは、レインボー「LONG LIVE ROCK'N'ROLL」!赤尾さんとDio-Ken氏の迫力のデュエット、広美さんと岡垣さんのバトル…もう何から何まで贅沢な1曲でございました。
で、この曲が終わった後に岡垣さん、ショルキーをモニターにこすりつけようとしたんです。
おいおい、それ「アックスの奇蹟」で厚見玲衣さんがステージの角でやって歯抜けにしてしもうて、後のメンテが大変だったそうなんだから…と思ってたら寸止めで、鍵盤は無事に済んだようだった。ホッ…

…各セクションが約1時間ずつ、本当に濃い~濃い~組み合わせの一夜だった。やれば盛り上がるとわかってるのに敢えてTERRA ROSAの曲をやらなかったのもこれなら納得だし、いやむしろ今回はこれで成功だったと思う。
今の岡垣さんと赤尾さんのやってることが全く違ってて、なおかつ両方が魅力的であることが実感されたし、そしてRE-ARISEも大したものだとわかったのは収穫だった。またこういう機会、楽しみにしてます!

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日曜開催のライブは翌日以降が平日なので時間的な制約等でなかなか思い立ってすぐに書けないのだが、今回は更にドツボで、火・水と体調を崩して寝込んでしまい、結局こうして(またもや)土曜の未明に書く羽目になってしまった。でもね、この曜日のこの時間帯がナチュラル・ハイになってて良い文章が書けたりするから不思議なものだ。

前日のパラダイムはRosario Arkで大きく盛り上がったとこで途中退場、翌日のこちらのために体力温存となったのだが、今回はいろいろ懸案事項があった。
まずは集客。前回は12月の金曜という、まさしく年末商戦やら忘年会やらという悪条件が重なったために、Mardelasとしての大阪初ライブからは想像もつかないほどガラガラだったのだが、今回はそういう悪条件も重ならなかったためになかなかの入り。
そして初回参戦時は涙が出そうなほど心に刺さったマリナさんの歌声が、前回は声の出は相変わらずなのにも関わらず心地良く刺さってこなかったこと。この辺はゆっくり書かせて頂くとしよう。

では早速本題。

No Limited Spiral

なぜこの組み合わせ?と一瞬疑問に思ったのは、このバンドの音楽性がCHILDREN OF BODOMにも通じる鍵盤入りメロデスだから。楽器の編成は全く同じながら、鍵盤が女性でチルボドほど自己主張が強くないという違いはあるが、歪みの強いギター、吠えるデスヴォイス、叩きつけるブラスト・ビートはまさしくこの路線のバンドゆえ。なお、ドラムの兄ちゃん、どこかで見た顔だと思ってたら名前がkegoi…kegoi?そう、先日のKRUBERABLINKAの急場を救った謎のドラマーだったのだ。あの時も手数・足数の多さで圧倒してくれたが、やはりこちらの世界の人だからと思えば妙に納得した。
2マンということで、1時間に達して聴き疲れがする前に切り上げたのはまあ、成功だったのではないかな?

そちらが目当てのお客さんも少なからずいたが、やはり私の目当ては次なるバンド。数年前の同じ場所でDESTROSEの一員としてお目見えした時に、その突き抜ける歌声とアクション(と美貌)に一目惚れしたマリナさん、どこにこんな凄腕が埋もれてた?というギターの及川氏、そしてLIGHT BRINGERでも強力なところを見せつけてくれていたHIBIKI&弓田氏のリズム隊…期待と不安が入り混じって真打の幕は開いた。

Mardelas

最初から前方に陣取っていたお客さんたちのおかげで、私が前で見ることは叶わずだったが、今回は歌声・演奏ともに圧倒的だった。この会場特有の音響の悪さが不満に感じられる部分はあったものの、それを吹き飛ばすくらいに全員のパフォーマンスは素晴らしいものだった。
今回は出たばかりの新作レコ発ということもあり、新曲が多めだった。シングルで先行発売されていた「千羽鶴」は別としても、1作目ほどの衝撃が感じられずに「ちょっと弱いかなあ」と思われた新作からの曲も力強く変身し、1作目の曲と比べても何ら遜色ないくらいにカッコ良かった。
心配していたマリナさんの歌声も今回は心地良く心に刺さり、「ああ、やはり気持ちええ声や~」と私は悦に入っていた。演奏陣の方も言うまでもなし。
今回は1時間強のやや短い出演時間ながら、その分凝縮された印象で、もはやDESTROSE時代の曲は頼る必要がないと判断されたか、1曲もやっていなかった…はず。それだけMardelasとしての曲が充実しているのだからさもありなん、といった感じ。
そう、充実ぶりもなかなかのもので、1時間強があっという間に感じられた。そのくらい素晴らしいものだった。

ほんまにこのままじゃあっという間のレポになってしまうから、余談も少し書いておくか。

今回の戦利品。

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会場限定シングルと、HOT兄さんこと弓田氏のミニうちわ。物販コーナーにいたHOT兄さん(笑)は喜んでくれてた。マリナさんが「汗拭きにタオルもいかがですか?」と言ってきたが、そちらまでは手が出なかった。限定シングルの方で頭がいっぱいだったのもありましてね~。それにしてもステージでの眼光鋭く猛々しい姿とは打って変わって、こういうとこでは優しい顔になるんだね、マリナさん。その辺も彼女の魅力ということで、今日はこの辺にさせて下さいまし。

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