私は今年になってから有名どころのライブのくじ運がやたらと良い。エレカシに山下達郎、井上陽水、氷室京介、矢沢永吉、更には鬼束ちひろまで当たってしまった。日頃パワハラやら何やらに耐えてるご褒美と思えばそれも良いが、どちらかと言えばパワハラの主の存在が消えてくれた方が(今の心情では)ありがたいのだが。
それでも最優先事項はBOW・VOWな人たちとテラな人たちだったりして、前者は3月にまとめて見れたし先週も恭司さんを見てきたとこだが、後者だってAPHRODITEと今回のクルベラに関してはいずれも1回ずつ飛んだだけで関西ではほぼ皆勤だったりする。で、このところ岡垣さん出演のライブに行くことは多かったのだが、クルベラつまり赤尾さんの方は去年の7月以来ご無沙汰だった。バンド自体が動いてなかったんだから仕方ないんだが、それだけに今回は非常に楽しみだった。
それでも最優先事項はBOW・VOWな人たちとテラな人たちだったりして、前者は3月にまとめて見れたし先週も恭司さんを見てきたとこだが、後者だってAPHRODITEと今回のクルベラに関してはいずれも1回ずつ飛んだだけで関西ではほぼ皆勤だったりする。で、このところ岡垣さん出演のライブに行くことは多かったのだが、クルベラつまり赤尾さんの方は去年の7月以来ご無沙汰だった。バンド自体が動いてなかったんだから仕方ないんだが、それだけに今回は非常に楽しみだった。
そう、今回の楽しみと言えば、バンドが動けなかった最大の要因であるドラムのボンさんが骨折から立ち直ってようやくの復帰ライブということで、7月に叩いてたのは板倉さんだったし、その前となったら4月にANOTHER DREAMでやった三宅さんのバンドとのダブルヘッダー以来?だから1年以上ぶりということで、まさに待望!であった。
だが、ライブ開催の数日前に、まさかの「ボンさん、またもや骨折」…おいおい、こんなギリギリにどうなんのよ?と思ったら、サポートにはkegoiという全く知らない名前のドラマーが加わるとか。板倉さんみたいに全員と馴染みの人でもなさそうだから、どうなるのか非常に不安だった、というのが正直なところ。
で、もう3回目となるこのU6という会場も最初来た時に感じていた違和感はもうなくなり、今じゃこのバンドがここでやるのは当たり前みたいな感覚になっていた。クルベラ以外では中之島花子と渋皮ボーイズが1回あったが、ああいう音楽性ならしっくりはまるのだが、こういうハードな音楽には不釣り合いと言えば不釣り合い。でも例えば恭司さんが「弾き語り・弾きまくりギター三昧」をやったとしても違和感はなさそうだし、その辺はもう深く考えなくて良いだろう。
定刻を少し過ぎて開演、まずはオープニングと言えばこの曲、になってきた「海図」。注目のkegoi氏は見た感じまだ若そうだが、案ずるより産むが易し?で、しっかり「穴埋め」以上のドラミングを聴かせていた。そのまま「マンダリン」に続くが、赤尾さんの歌声は最初の曲からそうだったが調子は良く、特に私の席はステージの真ん前だったからマイクを通さない生の声もよく聞こえるんだが、そこでいかにこの人が凄い歌声の持ち主であるかを実感していた…って、毎回書いてるような気がするが。
赤尾さんが「この店いいでしょ」という話を少しした後、「ズールースーツ」を。途中で鎌田さんのベースソロが入るが、MARINO時代からその腕には定評があるだけに、またサポートとはいえもう長いことこのバンドで弾いてきてるだけに、しっかり聴かせどころを押さえていた。
赤尾さんが「この店いいでしょ」という話を少しした後、「ズールースーツ」を。途中で鎌田さんのベースソロが入るが、MARINO時代からその腕には定評があるだけに、またサポートとはいえもう長いことこのバンドで弾いてきてるだけに、しっかり聴かせどころを押さえていた。
さてここでメンバー紹介の後、今回ボンさんがまたもや骨折、kegoi氏の急なサポート参加の経緯が語られる。先週の東京ではしっかり叩いて大歓迎されたボンさんだったのだが、今回の数日前に突然電話がかかってきて「ごめんなさい、またやってしまいました」…赤尾さんは目の前が真っ暗になってしまったようで、まあそれは当然だろう。で、広美さんが「大和路線の会」ネットワークを生かして動き出したのだが、そこで見つけたのがkegoi氏とのこと。急な依頼も快諾し、わずか2日ほどのリハで数々のややこしい曲をものにした、という話。
ムードのある「夜光虫」に続き、「ピエロの心臓」。そして広美さんのソロから続く「帳」と、まったくタイプの違った曲が続いたが、どれだけ幅広い曲想を持ってるかを改めて知った気がした。
そして赤尾さんが「今何時?え!もうこんな時間?あかん、喋りすぎた」…いつものことだから気にしてません(笑)。むしろその方が面白いです。ということで第1部最後の「ブランコ」をやるのだが…この曲のソロ回しが実は凄くって、広美さんも鎌田さんもその辺はもう説明不要かと思うが、驚いたのはkegoi氏のドラムソロ。パワフルな上に手数も多く、これがたった2日ほどリハをしただけでこの場に座ってる人のものであろうか?私はずっと呆気にとられていた。いやあ、彼を引っ張ってきたのは大正解だったと思います、はい。
そして赤尾さんが「今何時?え!もうこんな時間?あかん、喋りすぎた」…いつものことだから気にしてません(笑)。むしろその方が面白いです。ということで第1部最後の「ブランコ」をやるのだが…この曲のソロ回しが実は凄くって、広美さんも鎌田さんもその辺はもう説明不要かと思うが、驚いたのはkegoi氏のドラムソロ。パワフルな上に手数も多く、これがたった2日ほどリハをしただけでこの場に座ってる人のものであろうか?私はずっと呆気にとられていた。いやあ、彼を引っ張ってきたのは大正解だったと思います、はい。
休憩を挟んでまずはアコースティック・タイム。広美さんはナイロン弦のギター、赤尾さんはマイクなしで。「昔のストリート・ミュージシャンはマイクなしで歌ってた」という感じを出したかったということで、まずは「キウイ」。その後が意外な「単細胞」。元が激しい曲をアコースティックにするとどうなるか…私は「フラメンコになってるやん」と感じたが、まあつまり、それだけ見事に変身したということに解釈して下さい。
その後にバンド編成に戻るが、ここからは今回先行発売の新作「CONICALIFY」から数曲やるとのことで、今までに出してきた作品について語られる。最初の作品はテラ・ローザな様式美色を残していたが、どうやらそれは昔からのファンに馴染みやすく聴かせるための半ば意図的なものだったらしく、その後は「ハード・ロック」という大筋はブレないものの、どんどん様式美から離れて行き、実際私も2・3作目と続く中で「もうこれ、様式美でも何でもないやん」と思ったものだ。そして今回はキーボード抜きで作った初の(形を伴う)アルバムということで、メタルな色を出してみたとのこと。実際、「CHAMBER」「場所」「CYPRESS」と3曲披露された新曲はどれもメタリックで、それでもジューダスやメイデンとも全く違う、このバンドでしか作り得ない独自のものだったから恐れ入った。
そしてついに本編ラスト。久しぶりの「業火」だったが、キーボードがいないことでこの曲もかなり感触が変わっていた。でもやっぱりカッコ良かった。
そしてアンコール。以前も1度やって驚かせてくれたカバー曲「GOING DOWN」。渋さと迫力の同居する独自のアレンジが素晴らしく、見事にライブ全編を締めくくった。
…それにしても今回驚いたのはkegoi氏のドラムだったと言ったら「おい、ちょっと待て」言われそうだが、こんな逸材がいったいどこに隠れていたんだろう?やはりこのバンドのドラムはボンさんでなければという思いが強いから、早期の回復と復帰を願っているが、それまでの間は彼に叩いてもらっていいんじゃない?本当に凄いドラマーだから、サポートが終了してもその動向はちょっと気になるところだ。
そしてやはり、このバンドは何度も足を運んでるけど今後もそうしたくなるものを持ってることが改めて知らされた。それだけ音楽そのもの、各メンバーの力量に惹かれるものがあるからだ。だからこそ!ボンさんにはくれぐれも治療とリハビリをしっかりやって頂いて、完全な形で拝みたいと思ってるんです。
そしてやはり、このバンドは何度も足を運んでるけど今後もそうしたくなるものを持ってることが改めて知らされた。それだけ音楽そのもの、各メンバーの力量に惹かれるものがあるからだ。だからこそ!ボンさんにはくれぐれも治療とリハビリをしっかりやって頂いて、完全な形で拝みたいと思ってるんです。