先日のセカオワ騒動から始まった、日本ロックの今を憂う話、今回で終われるかなあ…
茶化しやお祭り騒ぎじゃない真面目なコメント頂けた方とのやりとりの中で、こんな話が出て来たんですね。
「今は歌にしても演奏にしても、上手いけど小手先の技巧ばかりで情熱の伝わらない人と、ヘタクソで聴くに堪えない連中の両極端が目立つ気がする」って。
そう、そういう連中がそのままプロになってしまって売れているってのが現状なんです。
やはりプロを名乗るからには歌い出しの第一声、ギターの音色やドラムの一撃でノックアウトしてしまう、そんな凄みがあるべきだと思うんです。
それが仲間内でもてはやされてるとかバカ騒ぎで盛り上がってるとかで話題になってそのままプロになってるものだから、私がどれだけ今の日本の音楽界に失望を抱いているか、おわかりでしょう。
小さなライブハウスで地味な活動ながらも一生懸命やってるアマチュアの人たちの方によっぽど心打たれることの方が多いですよ。
やはりプロを名乗るからには歌い出しの第一声、ギターの音色やドラムの一撃でノックアウトしてしまう、そんな凄みがあるべきだと思うんです。
それが仲間内でもてはやされてるとかバカ騒ぎで盛り上がってるとかで話題になってそのままプロになってるものだから、私がどれだけ今の日本の音楽界に失望を抱いているか、おわかりでしょう。
小さなライブハウスで地味な活動ながらも一生懸命やってるアマチュアの人たちの方によっぽど心打たれることの方が多いですよ。
上手いと言っても小手先ばかり、聴くに堪えないヘタクソ、この両方の共通点は「自己完結してて井の中の蛙で終わってる」、そういうことなんです。
対バン相手の歌や演奏も聴いて「あいつら凄いな、負けてられないな」って刺激を受けるわけでもなく、「恭司やシャラのギターなんか中坊でも弾ける」なんて言って自分の現状のテクニックで満足してみたり、フロアが暴れ放題でグチャグチャになってるのを「盛り上がってる」と勘違いして、「俺たちはスターだ」と思い込んだり…
アホくさいと思いません?
アホくさいと思いません?
別にフロアがモッシュの嵐とかを否定はしませんよ。私が年齢や体力の問題でついていけないだけで。ただ、「ライブ=暴れる場所」と勘違いして、音楽性関係無しに暴れ放題の客の方にも問題あると思うんです。
あ、私の周辺のメタラーさんたちはその辺よくわかってると思います。時には押しくらまんじゅう(別名:モッシュ)とか輪になっての鬼ごっこ(別名:サークルピット)とかもやりますが、それにふさわしいバンドや楽曲の時だけで、聴くべき時には聴いているし、きちんとメリハリがついていると思います。
でも、ライブが始まった→即暴れる、そして最後まで…この流れが果たして健全でしょうか?こんなんじゃ「聴く」余裕もないし、だから本当にそのバンドが良いのか悪いのかわからない。それじゃ本当に優れたバンドも出てきようがないし、だからやかましいばかりで中身のない連中ばかりがもてはやされるという結果になってるんじゃないでしょうか?
小手先だけの技巧小僧たちも一緒で、ベテランの「伝説」と言われる人たちがなぜそう言われるのか、それをもっと生で体験すべきですね。そして自分の鼻っ柱を折られて一から精進する、それが必要だと思います。
さて、「客の方にも問題ある」って話が出ましたが…
モーターヘッドのレミーは、あんなに激しい音楽をやっていながらもモッシュとかが嫌いで、特にステージによじ登ってダイブするような行為を忌み嫌っています。
曰く「ステージに上がるのは歌や楽器が出来るようになってからにしろ」…ごもっとも。
私も以前、ステージからダイブしてきた奴に頭を蹴られ、それ以来そういう激しめのライブでは前方を避けるようになりました。
そもそも、ステージによじ登る行為が是か非か…やってるバンドの音楽性にもよるでしょうが、私としては肯定出来ません。
そもそも、ステージによじ登る行為が是か非か…やってるバンドの音楽性にもよるでしょうが、私としては肯定出来ません。
ちょっと脱線しますが、そもそも相撲の土俵と同じく能舞台も聖なる場所であり、佐野史郎&山本恭司の「小泉八雲の世界」朗読会が能楽堂で開催された時、恭司さんは佐野さんから「能楽堂でこういうことをやるのがどれだけ名誉なことか」を聞かされて心打たれたそうです。陰陽座も能楽堂ライブをやったことがありますが、日本の伝統文化に造詣が深く、敬意を表している彼らだからこそ許されたんだと思います。モッシュやダイブでもみくちゃのラウド系やヒップホップ系じゃあまず許可が下りないでしょう。
そう、能舞台に限らず、ステージというのは客席=俗世界と隔てられた聖域であり、たとえ段差が10cmくらいだとしても、そこに上がるのが許されるのは神が認めた者…というのが大袈裟であるにしても、少しでも良いものを聴かせようと精進(鍛錬と言わないのが私)を重ねた者だけであるべきと思うんです。
私も吹奏楽部や詩吟部で舞台経験あるのでその辺は多少なりともわかっているつもりですが、ステージに上がって芸事をやるのはそれ相応の覚悟とそこに至るまでの精進が必要です。精進を重ねていない連中はそこに上がるべきではなし、ましてやただの客がよじ登ってフロアに飛び込んで…思いっきり罰当たりな行為だと思います。
私も吹奏楽部や詩吟部で舞台経験あるのでその辺は多少なりともわかっているつもりですが、ステージに上がって芸事をやるのはそれ相応の覚悟とそこに至るまでの精進が必要です。精進を重ねていない連中はそこに上がるべきではなし、ましてやただの客がよじ登ってフロアに飛び込んで…思いっきり罰当たりな行為だと思います。
…あんまりこの話を引っ張ると皆さん引いてしまうだろうし、逆に変な信仰の持ち主からの勧誘が怖いとこですから(しつこいようですが私はいかなる宗教団体にも属することはありません!)この辺でやめときますが、話を強引に戻すと、客席側もただバカ騒ぎするだけじゃなくて、演者のやってることや技量にふさわしい反応をするべきだと思うんです。やってる人の音楽が優れているからこそ盛り上がる、そういうのが自然に出来るようになったらいいなと思ってます。それこそが本当に優れたバンドを底上げして、結果的にロックシーン全体を盛り上げることにつながるんじゃないかと考えてます。
私のライブレポだって、ただ持ち上げてるだけじゃないんですよ。恭司さん・厚見さん・元基さんとか岡垣さん・赤尾さん、あるいは一晃さんや金谷さんあたりは毎回素晴らしいものを聴かせてくれるから毎回熱のこもったものが書けるわけだし、懸命さ・質の高さが伝われば他の人でもどんどん書きますよ。別に書かなかったからと言ってつまらなかったとかいうこともないんで、それは「いつもと違うことをどう書こうか悩んだ結果書けなかった」と解釈して下さい。つまらなかったり期待はずれだった時ははっきり書いてますんで。その辺は皆さんよく御存知でしょ?
慌てて書いたから何が何やらわかりにくい文章になってしまったし、収拾もつかなくなってきたのでこの辺にしときます。以上!