先日アップした「現代の(偽)ベートーベンについて私見」だけど、mixiの方にも同じものを載せたら、ある人がそれに対して非常に真剣に自身の意見を述べたコメントを下さった。まだ表層でしか捉えられていなかった私よりずっと核心に触れた内容だったので、そのコメント及び私の返信を転記させて頂く。
…………………………………………………………………………………………………
様々な分野で一連の騒動は色々な波及を見せているようですね。私自身も氏の存在は新聞広告で目にする程度だったんですが。
関連ニュースをネットで見るにつけ、やれ高校時代の逸話だとか、やれ義母のコメントだとか、本質を離れる事甚だしと言わんばかりの報道で、なんだかなあと思うばかりです。
今回の流れの本質的なコトは全て、新垣氏の最初の言葉で結論にまで至っているのではないか?と言うのが持論です。
曰く、「これは共犯である」と。曰く「自分の作品が世に認められて嬉しかった」と。曰く「信頼関係だけで成り立っていた」と。
日を追う毎に、それぞれの人となりがつまびらかになっていき、あたかも悪人と善人の主従構造みたいなところまで世論は進んだ感じですが、第一声はどんどん忘れ去られて、等しく裁かれたいとした新垣氏の言葉は薄れるばかり。
世論としては、ハンディキャップを盾に詐欺を働いたと言う事や、それをマスコミが煽った事が槍玉に上がってますが、それを言うならそこにドラマを求めた事には罪はないの?と正直思う訳です。
もっと言うなら、契約上ではない信頼関係だけで進んだ中で、圧倒的な動機付けは著作権の一部とはならないの?と言う話です。ここは私は法律家ではないのでどういった判例があって、とかの話は判りませんが。
全ろうどうこうってのは二次的な話に思えるのです。
長々と失礼しました。すぎさくさんのおっしゃる内容に異を唱えたりとかの意図はありません。単独の日記として書くべき内容だとも理解しています。
なんか自分でも色々と思っていた所に、一つの正直な意見を目にした事が嬉しくてこの場を借りて自分の意見を書いてしまった次第ですm(__)m
…………………………………………………………………………………………………関連ニュースをネットで見るにつけ、やれ高校時代の逸話だとか、やれ義母のコメントだとか、本質を離れる事甚だしと言わんばかりの報道で、なんだかなあと思うばかりです。
今回の流れの本質的なコトは全て、新垣氏の最初の言葉で結論にまで至っているのではないか?と言うのが持論です。
曰く、「これは共犯である」と。曰く「自分の作品が世に認められて嬉しかった」と。曰く「信頼関係だけで成り立っていた」と。
日を追う毎に、それぞれの人となりがつまびらかになっていき、あたかも悪人と善人の主従構造みたいなところまで世論は進んだ感じですが、第一声はどんどん忘れ去られて、等しく裁かれたいとした新垣氏の言葉は薄れるばかり。
世論としては、ハンディキャップを盾に詐欺を働いたと言う事や、それをマスコミが煽った事が槍玉に上がってますが、それを言うならそこにドラマを求めた事には罪はないの?と正直思う訳です。
もっと言うなら、契約上ではない信頼関係だけで進んだ中で、圧倒的な動機付けは著作権の一部とはならないの?と言う話です。ここは私は法律家ではないのでどういった判例があって、とかの話は判りませんが。
全ろうどうこうってのは二次的な話に思えるのです。
長々と失礼しました。すぎさくさんのおっしゃる内容に異を唱えたりとかの意図はありません。単独の日記として書くべき内容だとも理解しています。
なんか自分でも色々と思っていた所に、一つの正直な意見を目にした事が嬉しくてこの場を借りて自分の意見を書いてしまった次第ですm(__)m
いやー、ここまで徹底して掘り下げたコメント頂けて私は嬉しいです。
私はまだ上っ面でしか捉えられてないから、今回の件の本質とかまで考えが及びませんでした。
私はまだ上っ面でしか捉えられてないから、今回の件の本質とかまで考えが及びませんでした。
まず、私がこの件に関してゴーストライター云々というのをさほど問題視していないことは、読んで頂ければすぐにおわかりと思います。
文春の記事に対して新潮が反論してますが、クラシックの楽曲は複数の人間が作って、代表者が作者として名乗っていたことが多いそうですし、そうであればこの件もさほど大きな問題ではなく、私が書いた通りに最初から共作として出せば良かったのにという気がします。
文春の記事に対して新潮が反論してますが、クラシックの楽曲は複数の人間が作って、代表者が作者として名乗っていたことが多いそうですし、そうであればこの件もさほど大きな問題ではなく、私が書いた通りに最初から共作として出せば良かったのにという気がします。
障害に関しても嘘八百というのは大問題で、これに関しては怒りを抑えられないとこですが、確かに障害を抱えながらも作曲ということに感銘を受けて支持してきた人たちは、本当に音楽そのものをきちんと聴いているのか?嘘だとわかった途端に手のひら返しで非難する…私が「障害を抱えてるからと言って特別視しない」姿勢なのとは真逆です。
そういう人たちの中で「新垣さんは恥じることはない。貴方の音楽は本物だ」というのが見受けられるのもおかしなところで、昨年秋の段階で既に佐村河内名義の楽曲に既存のものの使い回し的なものが見受けられるという指摘を受け、新垣氏がそこで観念して真相を明かそうと決意したというのだから、やはりわかる人にはわかるものです。
そういう人たちの中で「新垣さんは恥じることはない。貴方の音楽は本物だ」というのが見受けられるのもおかしなところで、昨年秋の段階で既に佐村河内名義の楽曲に既存のものの使い回し的なものが見受けられるという指摘を受け、新垣氏がそこで観念して真相を明かそうと決意したというのだから、やはりわかる人にはわかるものです。
私は「佐村河内」「新垣氏」と呼び方を変えているので、新垣氏に同情しているかと言えばそんなわけではなく、最初から申し出を断るとか2人の共作名義で出そうとか、そういう提案をすれば良かったのに結果としてこうなったことの片棒を担いだ責任は免れないし、確かに共犯であることは間違いないのです。
ひとつ付け加えるとすれば、佐村河内は「あいつの言ってることは違う。全部俺が作った。耳も聞こえない」と言って名誉棄損で逆提訴することも出来たであろうに謝罪文を出すあたり、実は小心者だろうし詐欺師として詰めが甘いと思います。
私のはあくまで個人的な意見ですし、もりもりさんのコメントにも非常に深く考えさせられました。
貴重なご意見、本当にありがとうございます。
貴重なご意見、本当にありがとうございます。
…………………………………………………………………………………………………
ご丁寧な返事をありがとうございます。本当に色々考えさせられましたね。
何月何日にどんな出来事があった、っていうのは単なる年表でしかなくて、そこに至るまでどういった流れがあって、それが後々どういった流れになったか。それが歴史の本質ですもんね。今この時代だからこそ起きた事件だと思います。
…………………………………………………………………………………………………
今の時代、特に音楽・美術・文学といった芸術のジャンルは何か話題性がないと注目されないように思います。
だから口パクアイドルやエアバンドが人気を集めるわけで…
今回の件も、全聾という話題性やら数々の美談で注目されたわけで、それが無ければどれだけの人がその音楽を聴いてたの?って話ですよね。それまで絶賛してた人たちが、嘘のバレた途端に攻撃に回る…最初から聴いてもいない私が言うのも何ですが、まずは先入観を捨てて自分の耳と感性で判断せえよってとこですね。
だから口パクアイドルやエアバンドが人気を集めるわけで…
今回の件も、全聾という話題性やら数々の美談で注目されたわけで、それが無ければどれだけの人がその音楽を聴いてたの?って話ですよね。それまで絶賛してた人たちが、嘘のバレた途端に攻撃に回る…最初から聴いてもいない私が言うのも何ですが、まずは先入観を捨てて自分の耳と感性で判断せえよってとこですね。
…………………………………………………………………………………………………
まったくその通りだと思います。ただ感性は感情や情報に左右される、って事なんでしょうね。
…………………………………………………………………………………………………
ほんとそうですよね。
だからこそ我々リスナーはそういうものに流されない感性を持つべきだし、音楽をやってる側の皆さんも王道で勝負してほしいと思うんです。
だからこそ我々リスナーはそういうものに流されない感性を持つべきだし、音楽をやってる側の皆さんも王道で勝負してほしいと思うんです。
…………………………………………………………………………………………………
文中で名前が出てしまってるので言うが、もりもりさんというのはFAIRY MIRRORのギタリスト(ステージ下手側)で、同バンドは大きな話題性も無いながら真っ向勝負で音楽に取り組み、幾多のメンバー交替を経ながらも誠実で根強いファンを持っている。こういうバンドが報われてほしいものだ。今、WINDZORが各方面で注目されているが、私が仲良くさせて頂いている一群の中でもそれに続いてほしいと思う人たちが多数おり、彼らもその一つ。初代ヴォーカルのSAEKOさんがドイツに渡ってソロで2枚のアルバムを発表、当時はそれなりに話題になったと思うが、現在個人の音楽活動はほぼ停止している。バンド本体の現ヴォーカル・JUNOさんも素晴らしい歌姫なので、是非もっと注目して頂きたいものである。
…あ、そうそう。曲の作者云々の件で私が怒りを覚えた件をもう一つ。
大黒摩季がレーベルを移籍した後、以前のレーベルから非公式に発表されたベストアルバムで作者名がそれまでの大黒摩季単独から「ビーイング・スタッフ」を追加され、更に後のものでは事務所の社長・長戸大幸が本人の作詞したものを大きく手直し、しまいにはほとんど書き直したという旨を暴露?していたこと。
これは事実なのかも知れないが、いくら看板スターの一人だったのが離脱していったからと言って、その仕打ちは無かろう。それなら最初から「補作詞」とか共作として名前を載せるべきだったし、後から悪口(と敢えて言わせて頂く)を書いて彼女のキャリアに悪影響を及ぼすやり方には怒りを覚えた。
マキさんがあれだけ人気を得たのは、歌詞に共感したからという人も多かろうが、やはり歌声の力と楽曲の良さゆえではなかろうか?いくら長戸が歌詞についてゴチャゴチャ言おうとも曲については触れてないし(確か触れてなかったはず)、ゴーストライター云々に関して問題視していない私にとっては、逆に自分の作った歌詞をいじくり回されながらもそれを自分のものとして消化して歌い切ったマキさんの凄さを思い知らすだけになったように思うんだが。
亡くなった人について言いたくないが、それを言えば坂井泉水の歌詞だってそういうのがあったかも知れないし、泉水さんが終生ビーイングから離れなかったからそんな仕打ちをしなかっただけなのかもよ。結果、長戸の株を下げるだけになったと思われるエピソードである。
大黒摩季がレーベルを移籍した後、以前のレーベルから非公式に発表されたベストアルバムで作者名がそれまでの大黒摩季単独から「ビーイング・スタッフ」を追加され、更に後のものでは事務所の社長・長戸大幸が本人の作詞したものを大きく手直し、しまいにはほとんど書き直したという旨を暴露?していたこと。
これは事実なのかも知れないが、いくら看板スターの一人だったのが離脱していったからと言って、その仕打ちは無かろう。それなら最初から「補作詞」とか共作として名前を載せるべきだったし、後から悪口(と敢えて言わせて頂く)を書いて彼女のキャリアに悪影響を及ぼすやり方には怒りを覚えた。
マキさんがあれだけ人気を得たのは、歌詞に共感したからという人も多かろうが、やはり歌声の力と楽曲の良さゆえではなかろうか?いくら長戸が歌詞についてゴチャゴチャ言おうとも曲については触れてないし(確か触れてなかったはず)、ゴーストライター云々に関して問題視していない私にとっては、逆に自分の作った歌詞をいじくり回されながらもそれを自分のものとして消化して歌い切ったマキさんの凄さを思い知らすだけになったように思うんだが。
亡くなった人について言いたくないが、それを言えば坂井泉水の歌詞だってそういうのがあったかも知れないし、泉水さんが終生ビーイングから離れなかったからそんな仕打ちをしなかっただけなのかもよ。結果、長戸の株を下げるだけになったと思われるエピソードである。