2013年10月

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 こっちもこっちで独立したレポに仕上げるけど、前の℃-uteと併せて読んで頂けたらより深いと思うよ…というのはあっちでも書いたけど、とにかくこっちも始めてみます。

 ℃-uteが終わったら谷町四丁目から心斎橋まで移動、JANUSに到着したら既に開場時間を過ぎてて入場が始まっており、私の整理番号が丁度間に合うくらいだった。つっても今回の番号は数が大きめで、つまり結構な人数が入るということ。やはり場内は既に結構入っており、ステージ前というのは絶望的に埋められていた。

 さて、℃-uteの方でGacharic Spin(以下「ガチャピン」)とは縁もゆかりも無いと書いたが、実はビミョーにあるわけで、まずガチャピンの途中参加組であるTOMO-ZO(Gt.)&オレオレオナ(Key.)が以前所属したバンド「EU PHORIA」がシャ乱Qの「シングルベッド」カバーでデビューしたこと(つんく&はたけの作だし)、ガチャピンとしては℃-uteの矢島が出演したDVD「ブラックエンジェルズ」の主題歌を担当したこと…なんや、浅からぬ縁やん。その割にはハロプロ組とライバル関係であるAKBのバンド企画で演奏の指導をしてるし、その辺はどっちでもええんかな?
 ガチャピンの強みは、全員がアイドル並みの容姿に恵まれながら(実際リーダーでベースのFチョッパーKOGAはグラビアアイドル出身)そこらの男性バンドを吹っ飛ばすくらいの卓越した演奏力を持ってること。これは以前のレポでも書いてるが、それにLIGHT BRINGERのヴォーカル・Fukiを加えた「DOLL$BOXX」も、いわばサイドワークでありながら今のDESTROSEと並んで若い女性バンドの中では最強と言えるくらいの実力を持っている。純粋なメタルであるDESTROSEと違って、ガチャピンの音楽性は一言で表現するのが難しい(事実上不可能)なくらい独特なもので、オリジナル・メンバーであるKOGA&はな(Dr.)の90年代モダン・へヴィネスからの影響と途中参加2人の70年代ハード・ロックからの影響がうまく溶け合い、その上に様々な要素が加わって実にユニークなものが出来上がっている。
 昨年初頭に初代Vo.が脱退、既に決まっていたツアーは何人ものゲストを迎えて乗り切るという危機はあったが、その中からオレオが正式メンバーとして加入、FukiとはDOLL$BOXXとして不定期ながら共に活動することになるんだし、マイナス要素でさえ結果的にプラスに転向させるのだから、やはりその辺はメンバー自身の持つ底力の強さだろう。

 じゃ、本題行きます!

 予定をちょっと押して開演となったのだが、まずはダンサー2人がまだ閉じられていた幕の前に登場、各メンバーへのコールの練習をさせるが、「チョッパー!はな兄さん!TOMO-ZO!まい!ありさ!」で終わらせ、「あれ?1人忘れてた」言って…「50kg!50kg!」…観客が笑いながら一緒にコールする中でオレオが顔を出し、「ちょっと!今は(50kgを)切ったんだからね」の後に自ら「可愛いオレオ!素敵なオレオ!セクシーオレオ!」と煽るが…無反応…前振りとしては上々だったようで(笑)。そして幕が開いていよいよ本当のスタートとなった。

 まずはいきなり意外な「Ben-Jan-Dan」から。歌詞も無く擬音ばかりのこの曲では、オレオが自分のセットを離れてフロントで煽る煽る。まるでダンサーが3人になったかの如く踊って、あんた本職は何?みたいな。歌は擬音ばかりだが、その分演奏を大きくフィーチャーしており、リズム隊のパワフルさ、TOMO-ZOの派手なプレイが光った。ライブでは現在、はながメインで歌うのが普通なんだが、今回の前半は「NEXT STAGE」以外(もう1曲くらいあったかな?)ほぼオレオが歌っており、それもセッティングされたものを弾きながらだったりショルキー弾きながら前でだったりと、かなり目立っていた。
 それでも彼女のワンマンショーにならないのは、他のメンバーもそれぞれ個性的だからで、特にMCはいつもKOGAが担当するんだが…いつもならそれに合いの手を入れて「一番後に入ったのに出しゃばるんじゃない!」と突っ込まれるオレオ、今回はほとんどKOGAとの漫才みたいになってた。KOGAが「今回は4周年記念のワンマンツアー、よくここまでやってきました」言ったら、オレオ「4周年って何だか中途半端じゃない?私たちが呼ばれるライブハウスも6周年とか、どうしてキリのいい数字じゃないのよ?」。KOGA「そんなこと言ってて呼ばれなくなったらどうすんのよ?」…押しの強いKOGAに負けず劣らずオレオも口が立つから、まるで2人がステージの上で口喧嘩してるみたい。
 そんなオレオは韓国でのライブやファンミーティングでは現地のファンに一番人気だったらしく、その割には日本からわざわざ行ったファンで「好きなメンバーは?」言われてオレオに手を挙げた人が誰もいなかったことにすねて「もう私、韓国住もうかな」と言ってみたり。写真写りの良い時とそうでない時の差が大きい彼女だけど、実物を間近で見たらむっちゃ可愛いですよ、念のため。

 そんなこんなの後に新曲(タイトル忘れた)が披露されるが、これもオレオが(自分のセットを弾きながら)歌い、フルアルバムで唯一メインで歌った「GS★PLANET」では前に出てきてダンサー(まい)の背中に背負わせた鍵盤を間奏で弾く…のは既にお馴染み。
 続いてはTOMO-ZOが歌う「メロメロファンタジー」。この曲の前か後に彼女のMCもあったけど、バンドの「かわいい担当」だけにさっきまでの殺気立った(あ、ダジャレになっとるわ)KOGAとオレオのやり合いと強烈な演奏の合間にほんわかさせてくれた…この段階ではね。

 その後にはなのドラムソロ。これがまた強力!音もデカいし手数も多いし、ほんまその辺の男性ドラマーにも全く負けていない。その後のMCで「心も体もたくましくなりました」言ってる通りに…以下割愛。
 それからロッド・スチュワート「DO YA THINK I'M SEXY」に乗せて、はなの「コマネチ!」やらオレオのセクシーポーズ(あくまで自称)。そして単なるネタ用の曲じゃなく、オレオとTOMO-ZOのソロバトルもあったりして、これがまた格好いいんだな~。7月の東京でのワンマンの様子がDVDになって発売されたが、外国人の曲であることやら「コマネチ!」がビートたけしのネタ(元は湯原昌幸→せんだみつおらしいけど)であることで権利関係がややこしくて収録出来なかったとKOGAが言っていた。DVDはオリコンのデイリーチャートで11位だったそうだが、ここでもオレオ「10位だったらトップテン入りだったのに、中途半端だよね~。アルバムも31位だったし」…いちいち余計な一言が多い(笑)。

 続いてはKOGAが「私はこのコーナーやりたくなかったんだけど」と言ってからのTOMO-ZOによるメンバー紹介。愛嬌たっぷりに毒舌かましまくり。覚えてないのと、覚えてても内容が危なかったので割愛します。

 ここから終盤になり、はなの歌う曲が続く。「爆弾娘(ボンバーガール)」では例によってオレオが鍵盤に乗っかってソロを弾く。前で踊ったりいらんこと言ってみたりで「本職は何?」と思わせてきたが、やはり本職になるとその技量が一際輝く。あれだけ動きながらあれだけの演奏が出来るって、ほんま凄いですよ彼女は。
 そしてKOGAのぶっといベースが引っ張る「LOCK ON!!」はステージ電飾だらけ、フロアはサイリウムで光りまくって盛り上がりまくり。そしてもう1曲やって本編終了。

 アンコールの掛け声は「4周年!4周年!」。で、再びメンバーがステージに出てくるが、KOGAが4周年、今回のワンマンについての思い入れを語り出す。熱血ぶりで知られる彼女はまた涙もろく、途中でやっぱり涙声になるし。そして「一緒に歌いましょう!」ということで「虹」。ここでしんみりした後は「今を生きてる」で盛り上げ、本当に全編終了した。あ、そうそう。ツアータイトルの「ガチ4」にちなんでの「ガチョーン!」をKOGAの唱和でやったのもあったわさ(笑)。

 いやー、やっぱり演奏がカラオケの℃-uteの後で(あっちはあっちで良かったけど)これだけ強烈な生演奏を体感するとやっぱり燃えるわ~。MCが面白かったりいろいろ見せ場があったりと音楽以外の部分でも楽しめるが、それも演奏と歌、そして楽曲が優れてるからこそ引き立つというもの。場内の一体感も半端じゃなかったし、やはりそれだけの求心力があるってこと。
 今回オレオがかなり目立ってたし、私は一瞬「はなじゃなくてオレオがメインで歌うことにしても良かったのでは?」と思ったが、やはり歌でもMCでも二番手として独自の存在であるのがいいのかも知れない。

 いやしかし、濃い~ハシゴだった。ちょっと寝て夜中から書き始めてもう外が明るくなってきてる。
 今回、曲目を部分的にしか書いてないのは別にネタバレ防止のためではなく(毎回違うことをすると言ってたし)、ライブ前にシングルもアルバムも全部聴いて予習したにも関わらず覚えられなかっただけのことです。
 以上、おしまい!

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 さーて、昨日は久しぶりにやっちゃいました、ライブのハシゴ。それもアイドル→テクニカルなガールズバンドって、めっちゃギャップ大きくて頭の切り替えが大変…だからレポも大変になりそうだけど、とにかく書いてみます。
 やってることは全く違うし、両者に縁もゆかりも無いから片方ずつだけ読んでも楽しめるようにするつもりだけど、ちょっとは関連づけていろいろ書いてみるので、併せて読んだらより深く味わえると思うよ。
 そんなわけで、まずは℃-uteから。

 そもそも私がアイドルのライブなんか行くのは、生まれて初めてだ…この年になって。ええ年こいたおっさんが何をとち狂った?頭大丈夫か?言われそうだけど、ここに至るまではいろいろあったわけで。

 まず、℃-uteの名を知ったのは…はい、2年前「ブラックエンジェルズ」実写版がDVDで制作されると聞いた時、ヒロインの麗羅役にそのメンバーである矢島舞美がキャスティングされた時だった。
 ヒロインが麗羅?あの漫画でヒロインと呼ぶべき存在は、強いて言えばジュディじゃなかったか?確かに麗羅も重要な登場人物ではあったが…それを当時19歳の少女が?ということに不安はあったのだが、とりあえず宣伝用の写真や動画を見てみたら、意外にはまっていた。年の割に大人びた雰囲気が良いと思われたのかも知れないし、ひょっとしたら当初はジュディ役を予定していたが、実際の矢島を目にした制作側が麗羅に変更したのかも知れないし。まあ、雪藤役が貧弱に思えて「こりゃあんまり期待出来んな」ってなわけでいまだにそのDVDは観ていないが。

 その時は「そんなアイドルいるんだ」くらいにしか思ってなかったが、朝のニュースで武道館公演を取り上げられた時…そう、森高千里がゲストで出た時。口パクもせず、生歌で結構いい感じに聴けるやん思って、なぜかしばらくして最新アルバム「QUEEN OF J-POP」を買っていた。やはりハロプロだからかバックの音はシンセと打ち込み中心で、たまに恥ずかしくなる歌もあるが、奇をてらったとこも無く真っ向勝負といった感じで、歌唱力も低くはない。というか今時のアイドルにしては上々だと思った。私好みの哀感のある曲も多く、そしてこれまた気が付けば今回のチケットを買っていた…というわけ。その時点で「残席わずか」で直後に完売したので、これはラッキーと言うべきか?その日は夕方から次の記事で書くGacharic Spinもあるんだが、こっちは「昼の部」で15時スタートだから、終演後にダッシュしたらハシゴは不可能じゃない。かくしてこの強行スケジュールが決定した。

 しかし…「昼の部」って、演歌じゃないんだから。そして会場はNHKホール…ここに来るのは3回目で、過去2回は岡本真夜と岩崎宏美だった。アイドル性もある実力派としてデビューした人と、アイドルとしてデビューして実力派に大きく羽ばたいた人。だからどちらさんもその時点では全く「アイドル」ではなかったし、現役のアイドルのライブなんて初めてだから、当然戸惑いもあった。でも決めてしまったからには行くしかない、ってなわけでここしばらくの仕事疲れのために何度も寝たり起きたりを繰り返して昼頃に起きて会場へ。
 どうせオタク率高いんだろうな…まあ、私もジャンルは違うけど立派なオタクだから別にそれは構わんけど。で、実際開場前の会場に到着したら、確かにそれっぽい客は目立ったが、意外に普通っぽい人が多い。意外に私みたいなおっさんもいたし、まあこれなら私が浮くこともないか。

 そして場内に入れば、私の席は最後列。ほんまにチケット取れたのギリギリだったんやね…でも前の方でめっちゃ盛り上がってる中だったらそれこそ浮いてたろうし、ひっそり後方で観るのが正解だろうな。

 続いてグッズ販売の売り場に向かうが、やっぱり長蛇の列。それでも意外にスムーズに流れており、すぐに買える状態だったので、とりあえずツアーパンフ…と普通は言うんだけど、確か「フォトブック」だった?(上の写真がそう)それと矢島の生写真を買ったのだが、さすがにパンフと呼べないだけのことはあり?わずか16頁で中身はほんまの写真のみ、それで1500円。水樹奈々のも3000円で中身はただの写真集だったけど、あっちは40頁以上あったし、それと比べても割高すぎる。おまけに生写真が2枚で500円って、この値段設定はなあ…それでもまんまと釣られた自分が悲しい(笑)。

 さて、ここからが本題になるわけです(前振り長すぎ)。

 開演10分前からハロプロ研修生による歌とダンスが始まっていた。おいおい、北島三郎が途中に事務所の新人数名を出していたのと被るなあ…そして5分前には諸注意のアナウンスが流れ、定刻にはスタートした。

 CDは先述の最新アルバムしか持ってないから他の歌は知らない状態で臨んだけど、あのアルバムからの曲がわりかし多めだったので、「知らん曲ばっかりや」ということはなくて済んだ。肝心の歌の方は、やはり全員がしっかりしたものを持ってるので生の声でズッコケることもなく聴き通せた。それにしても衣装替え多いな…それに驚くべきはその衣装替えの早さ。まるで歌舞伎やん…と言いつつ、私は歌舞伎を生で観たことは無いが。

 でねえ、やっぱり周囲は盛り上がってて、皆がサイリウムを手にしてそれを振りかざしてるわけなんだけど、最近はアイドルやアニソン歌手のライブであれも必需品なんやね。TVではよく見る光景なんだけど。既に水樹奈々のライブで目にしてるから、今改めて驚くようなことじゃなかったし。
 でも、奈々ちゃんの時との決定的な違い…あちらさんでは曲によって皆が一斉に光の色を変えるものだから、場内は青一色からオレンジ一色にってな具合に、ほぼ統一されてるわけ。それに対してこちらはバラバラ…
 そして光の色だけじゃなく、こちらはあちらに比べたら場内の一体感がやや(かなり)弱いかな~ということ。もう30過ぎの、おばさん言われてもおかしくない人があの広い大阪城ホールに集まった大人数の意識を全てステージに向けさせるのはキャリアゆえか声そのものの持つ求心力ゆえか?それに比べたらまだ20歳そこそこの彼女たちにそれが弱いのは仕方ないのかも知れない。あ、いわゆる「オタ芸」やってる奴は見かけなかったよ。
 それに決定的なのは、バックの演奏が生バンドでなく全てカラオケ…これは私にとってはむっちゃ重要なことで、やはり演奏が生でないとイマイチ気分が高揚しないんですわ。奈々ちゃんの場合は生演奏特有のズッシリした感じがあるから私も弾けられるようだし、こっちではそれが無いから知ってる曲以外はほぼ腕組みしたままだったもんね。それでも歌がしっかりしてるから聴き入ることは出来たけど、ここはやはり生バンドを付けた方がより強力になるんじゃない?まあ、ステージを広く使うためかも知れないし、モー娘。ほど経費を掛けられないからかも知れないし(あっちも演奏はカラオケだろうけど)。経費のことを言い出したら、演出もそんな派手なものは無かったな。逆にその分、歌の方に意識が向けられたという気もするが。

 で、開始1時間くらいでまた研修生のコーナーが。あの若さでいちいち休憩タイム?いや、衣装替えの時間稼ぎでしょう。研修生たちはほとんど中学生で、考えてみれば今回の主役の皆さんもそっち出身で、そこから抜擢されたメンバーが「Berryz工房」になって、残ったメンバーを元に「℃-ute」が出来たらしい。

 その後に再び主役の5人が出てくるんだけど、ここで意外な展開。何と、5人だけによるアカペラ。これが意外に良かったのよね。さすがにそれ専門にやってるドゥーワップの人たちに比べたらところどころ怪しい部分もあったけど、それでもなかなかの出来だった。
 が…その後ちょっとね…「生歌じゃないんじゃ?」ってのが1~2曲あったけど、あんまり深く追求すると問題ありそうなので私の勘違いということにしておきます。

 その後は盛り上がる曲を数曲やって本編終わり、アンコールに入ってトータル2時間弱で終わったんだけど、「わりかし良かったな」というのが最終的な感想。これは歌の方がしっかりしてて、聴くに堪えうるレベルだったからと言うのに尽きるだろう。今後もっと名前が売れてくればいろいろ凝ったステージ演出もされるだろうし、それはそれでいいんだろうけど、やっぱり歌の方に更に磨きをかけて、そっちで注目されてほしいと思う。ダンスの方は私にはわからんが、つんく♂談では結構レベル高いらしい。
 で、欲を言えばやっぱり演奏は生バンドの方がより良いんじゃないかな。演奏もカラオケで歌も口パクな某人気グループと比べたら今でも断然いいんだし(つーか歌も演奏も生でなければ「本人たちがいるCD鑑賞会」やん。それにドーム規模だったら本人たちは小さくしか見えないから「大規模なフィルムコンサート」)、彼女たちなら歌声が生演奏に負けることも無いと思う。それこそGacharic Spinが演奏してたら強力でっせ~…って、あっちは各メンバーの個性が強すぎてそれに食われるかも知れないけど。

 というわけで?こっちはこっちで一応完結するけど、出来れば次のGacharic Spinの方も続けて読んで頂けたら更に面白いと思うので、是非是非。

 …だったのですが…

行けなかった(T_T)

 行きたかったんだけどね~、今年は秋冬が力いっぱい忙しくなるって聞かされてたからね~、最初からチケット取るの諦めたのよ。そしたらあっという間に売り切れたみたいで…

 え?レポだと思った?いやあ、レポだったら最初に「LIVE REPORT」って付いてるでしょ?って、前にもこの手で釣りしたことあるよなあ…3年前のグラハム・ボネット&ジョー・リン・ターナーの時(笑)。

 まあ、KISSは過去2回行ってて、88年のノーメイク時代と01年のメイク復活後だったんだけど、01年のは「FAREWELL TOUR」と題されてて「ピーターいないけど最後なら行っとかなきゃ」とばかりに行ったんだけどね…皆さんご存知の通り今もバンドは続いてて…イーグルスみたいにシャレだったのか忘れたのか…ツアー回ってる内に「やっぱり続けよう」となったらしいですが。

 88年の時はポール&ジーンの他はブルース・キューリックと今は亡きエリック・カーだったんだよな。あの時チケット取ったのは発売から結構経ってたにもかかわらずアリーナ席が取れたんだっけ。前年の(当時)最新作「CRAZY NIGHTS」が良かったからメイクのあるなしに関係なく楽しめたし(つーかこの時点ではメイクしてないのが当たり前になってた)、それでも火を吹くジーンには感激だったな。曲数の少なかったのだけが不満と言えば不満だったけど。

 01年にはまだエースがいたけど、ギターも歌もイマイチだった。でも、やっぱりオリジナル・メンバーの内3人が揃っててメイクしててギミック満載だったから、そりゃもう楽しめたのは言うまでもない。やっぱりジーンの火吹きもポールの空中遊泳もメイクしてた方がワクワク感倍増するしね。ピーターの代役だった(そして今も在籍)エリック・シンガーも健闘してたし。約2時間半やってたんかな?もう大満足でございました。場内もムチャクチャ盛り上がってたなあ。メイクだけじゃなく、コスプレまでしてたお客さんいっぱいいたし。

 そんなわけで今回も行けたら良かったと思うけど、過去2回行ってるし、とりあえず次があるのかどうか知らんけど、もし来なくても思い残すことはないな…多分。

 そんでも行けなくて悔しかったのには違いないので…

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 を観ておりました。

 というわけで、ハイライト・シーンいくつか。

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 ファイヤー!

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 ♪しゃーりっ、しゃーりっ、しゃーりらんら~っ!

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 飛んでます、飛んでます。

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 どーん!

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 ♪ろくんろーおーなーあーいっ!

 …でも逆に余計悔しかったりして。

 まあ、次に来るのがいつになるかわかんないし、それこそ次があるのかわかんないけど、まあ皆さん生きてる間に1度は行った方がいいと思いますよ。あれだけ聴いても観ても楽しめるライブをやってくれるバンドってそうそうないんだから。
 私は本来「歌と演奏で勝負!」ってのが好きだけど、楽曲自体の魅力が大きいからいろんな仕掛けも引き立つし、そういう大仕掛けなら大歓迎ってこと。これぞ真のエンターテイナー!歌は二の次・三の次で無駄に大人数の大仕掛けなオチャラケをエンターテインメントと勘違いしてる連中とはわけが違うぜ!

 まあ、この辺の話をし出したらどんどん長くなるので(既に長くなってるけど)、最後に一言だけ。

※※ごときとKISSを一緒にするな~っ!

 以上。

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① トレジャー・ハンター
② コバルトの空
③ 未来をかさねて
④ 小悪魔ハニービー
⑤ KISS KISS KISS
⑥ Loser
⑦ Sweet Rock'n'Roll
⑧ Lady・バッカス
⑨ 君と…
⑩ あの日、アイツに
⑪ オイ、そこのFriend
⑫ ひとりぼっちのハイウェイ


 矢沢永吉、09年発表のアルバム。

 前作「ONLY ONE」発表後、05年のツアーはいつもと趣を変え、ライブハウスを回るものだった。とは言ってもさすがに目黒鹿鳴館や西九条ブランニューみたいなとこではなく、2000人規模のZEPPクラスの会場が中心だったが。この辺は、ここ何枚かのアルバムの出来がもうひとつだったり、セルフカバーでお茶を濁したりでモヤモヤしてたから、一発原点に戻ってみようという考えがあったのだろうか?
 そして翌06年と07年にはリミックス・ベストである「YOUR SONGS」シリーズを3枚ずつに分けて発表している。EMI時代の総括という意味だったのだろうか?そして08年には前年のツアーからのDVDを自ら立ち上げた新レーベル「GARURU」より発表、何やら変わった動きを予感させた。が、その年はついにツアーも行わずにファンをやきもきさせた。まあ、クリスマス・スペシャル・ライブとして、ファンクラブ直営店である「DIAMOND MOON」のみで1夜限りのステージはあったのだが。

 そして09年。還暦を迎えるこの年、まずはGARURUから「YOUR SONGS」シリーズを再発。これが復活の狼煙であったのか、7月には単発のライブを数回開催(恭司さんも参加)、翌8月に満を持して発表されたのが本作である。

 前作での精彩の無さが嘘のように勢いに満ちた本作の出来は、純粋な新作を待ち焦がれていたファンを大いに喜ばせた。冷静に通して聴けばさすがに全曲が満点の出来とは言えず、アルバム後半に入って若干中だるみするのだが、それでも前作の「良い曲」くらいのレベルは保っており、それ以外はシングルで先行発売された②⑥を含む前半6曲と終盤数曲とも高いテンションで、アップテンポの曲もバラードも充実しており、途中の「中だるみ」の部分もそんなに気にせずに最後まで一気に聴かせてしまう。これが翌月には還暦を迎えようという男の作ったアルバムであろうか?その辺の半端な若い連中を吹っ飛ばしてしまうくらいの活気に満ちた本作は、まさに「新たな出発」を宣言するものであった。

 さて、本作のレコーディング・メンバーもなかなか豪華な顔ぶれが揃い、特にギターは長いことツアーやレコーディングに参加している元ドゥービー・ブラザーズのジョン・マクフィー、ここまでの比較的新しい作品にたびたび参加していたマイケル・ランドゥ(氷室京介や浜田麻里のアルバムにもその名を発見出来る)、そして前作から引き続きのトシ・ヤナギと恭司さんなのだが…どの曲で誰が弾いているという詳細の記載が無いので、「恭司さんはどこで弾いてるんだろう?」と耳を凝らしながら何度も聴いて判別しようとしたのだが、それらしいソロも聴けず、この作業は一旦頓挫することになる。このシリーズの本編で前作と本作を取り上げずに「LIVE!YES,E」の本文中で軽く触れるだけにしたのはそういう事情だった。
 ところが最近になって、とある信頼出来る情報筋からそれを確認することが出来た。どこからかは敢えて伏せるが、他のSNSでつながってたり、私の日頃の行動をご存知の皆さんなら何となく察しが付くであろう。その筋からの情報によれば、まだ曲名もついていない段階からの参加であり、ソロも弾かずにバッキングで隠し味的に参加したとのこと。はっきりしてるのは、⑥のサビでのカッティングは恭司さんだそうだ。そう言われても、クリーンな音でのカッティングであり、恭司さんらしさはあまり(ほとんど)感じられないのだが…
 まあ、アルバム全体としては充実してるからそれでいいんだけど、後半のやや中だるみの部分(と私は感じている)に恭司さんのソロが入っていればもっと勢いも増して、「全曲捨て曲無し!」と言える名盤に仕上がったのではなかろうか?まあ、それでなくても永ちゃんのキャリアの中で重要な作品となったことは間違いないのだが。

 そしていよいよ還暦を迎えた9月、記念の東京ドーム公演が開催され、そのステージにはゲストとして氷室京介や元ブルーハーツ~ハイロウズで当時は既にクロマニヨンズとして活動していた(現在も継続中)甲本ヒロト(Vo.)&真島昌利(Gt.)、そして歌手としての活動を開始していたがまだソロでのデビュー前だった娘・矢沢洋子の姿があった。それはDVD「ROCK'N'ROLL IN TOKYO DOME」で確認することが出来る。

 この東京ドーム公演にも(2年ぶりに再開した)秋冬のツアーにも恭司さんの姿は無かったが、理由は簡単。BOWWOWとしてのライブがあったり、ついにVOW WOWのデビューから解散まで在籍した4人が揃った「アックスの奇蹟」という一大イベントを控えていたから。
 そちらが大盛況に終わり、日本ロック史上に残る伝説となったわずか1週間足らずの後に、我々はまたもや驚かされることとなる。NHKの「紅白歌合戦」に永ちゃんが白組のスペシャルゲストとして登場、2曲を歌って、しかもそのバックに恭司さんの姿を発見出来たのだ!

 それ以来、永ちゃんがTVに出演の際には再び恭司さんが呼ばれる機会が増え、12年には福岡・大阪・名古屋でのライブハウス・ツアーを皮切りに横浜・日産スタジアムでのデビュー40周年記念ライブ「BLUE SKY」でも恭司さんが参加(もう1人のギターはトシ・ヤナギ)、元キャロルの内海利勝(Gt.)も出演して華を添えたことは記憶に新しい。
 その年のツアーに恭司さんが参加することは無かったが(「弾き語り・弾きまくりギター三昧」ツアーと日程が被ったため)、紅白で再びその姿を拝むことが出来た。

 そして今年。永ちゃんのツアー本数の少なさ(そのため各地でチケット争奪戦は激戦となり、軒並み瞬殺完売)と恭司さんの年末のスケジュールの不自然な空き方に「これはもしや?」の予感が再びよぎっている。どっちにしても私はどこのチケットも取れずに悔しい思いをしてるんだけどさ…行ける皆さんは私の分まで楽しんで来て下さい。

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① ONLY ONE
② 白い影
③ パンチドランカー
④ トワイライトにひとり
⑤ 欲望の風
⑥ Sweet Winter
⑦ 居場所
⑧ 真昼
⑨ Be somebody
⑩ GO FOR IT!(やっちまえ!)
⑪ 面影


 矢沢永吉、05年発表のアルバム。

 長いこと毎年欠かさずスタジオ・アルバムを1枚ずつ発表し続けてきた永ちゃんだが、90年代後半からは徐々にそのペースも落ち始め、98年と02年はセルフカバー・アルバムでお茶を濁すこととなった。85年にもキャロル時代のセルフカバーを発表してるが、その年には「YOKOHAMA二十才まえ」というオリジナルもあったし、完全なオリジナルの新作にブランクが空き始めたのは当時ちょっと驚いて「さすがの永ちゃんも創作ペースが落ちてきたか…」と余計な心配をしてしまった。まあ、あのキャリアで毎年新作を出してること自体が驚異的で、それなら当時から6~7年は空いてる山下達郎はどうするんだという声も聞こえてきそうだが、あの人の場合はプロデュースから演奏からほとんど1人でこなし、企画ものや奥さん(竹内まりや)のアルバムもあるんだから、1人でよくやってる方だ、とは達郎本人の弁。
 達郎の話は置いといて永ちゃんに戻るが、03年にはついに何のアルバムも発表されず、「とうとう記録もストップか…」と少しがっかりしたが、その分その年のライブはそれまでのベスト選曲となり、別の意味で楽しめた。なお、私がその年観たのは日本武道館だったのだが(これは当時埼玉に住んでいたから)、実はこのツアーには恭司さんが同行しており、ほぼ天井に近い席からその姿を拝んだことをよく覚えている。その時の模様はライブDVD「ROCK OPERA」として発表されている(但し収録日は私が行ったのと別の日)。でねえ、「ROCK OPERA」のタイトル通りに「東京」ではオーケストラを加えて壮大なスケールの演奏を聴かせてくれたんだけど、私の席からはオーケストラが全く見えなかったという悲しい話もあるんですよ。その分はDVDで拝んで「なるほど、こんな感じだったのか」と納得したんだけど。

 さて、翌04年にはオリジナル・アルバム「横顔」を発表してファンを安心させたが、その勢いのまま?05年にも今回紹介の本作を発表、まだまだ創作意欲が落ちていないところをアピールしてくれた。

 だが本作、アップテンポな曲からバラードまで相変わらずのバラエティに富んだ内容ではあるのだが、もう一つ決定打に欠け、「これは!」という印象に残る曲があまり無い。今回これを書くために久しぶりに聴いてみたんだが、確かに「良いな」と思う曲はちらほら見受けられるものの、やはりガツンとくる曲が見当たらなかった。

 演奏メンバーについて書いておくと、ギターにはこの時期からツアーではほぼレギュラー化していたトシ・ヤナギと恭司さんの名前がクレジットされているが、実際にはほとんどトシさんが弾いてるようで、恭司さんは⑨のスライドでのソロを弾いているのみであったようだ。このソロはなかなかいい味を出しているものの、曲自体が弱いからかそれほど強い印象を残してはいない。他の参加メンバーで特筆すべきは、ドラム:グレッグ、ベース:マットのビソネット兄弟、そしてサックスに古村敏比古…永ちゃんのツアーにも同行したことがあり、浜田省吾のツアー・メンバーとして今に至るまでお馴染みになっている人…くらいなものか。

 本作が決定打に欠けることで地味な作品になってしまったことは本人も自覚していたのか、ここから次のオリジナル・アルバム発表までにはついに4年のブランクが空くことになる。毎年アルバムを出すのはいいけど、曲自体の出来がイマイチなのに次々発表し続けるよりも、多少空いてもいいから中身の濃いものを、と思ったのかどうかは知らない。だが、ファンとしては多少待たされても充実した作品を聴ける方がいいに決まってる。結果、次作は勢いに満ちた作品になるのだが、これはまた次回改めて。

 なお、本作の地味な仕上がりに関しては本人も「リベンジしたい」という思いがあったのか、11年にはリミックスを施し、2曲削って曲順も若干変更した「ONLY ONE ~touch up~」を発表する。だが、元の曲自体が地味なのにリミックスしたところでどうなる?という思いがあって、私はそっちを購入していない。実際、そっちを購入したファンからの意見も賛否両論で、「音の響きが変わって随分良くなった」という声もあれば「どこがどう変わったかもわからないし、これじゃリミックスした意味が無い」という声もあり、ファンも永ちゃんのやることなら何でも認めるわけではなく、冷静に評価していることがわかったエピソードである。

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 さて、昨日は奈良・般若寺のコスモス観てから大阪市内へ出て、CDあれこれ購入で時間食ったんだけど、それ以上にオムライスやらトンカツ定食やらをガッツリ食って腹パンパン…なんて無駄話してたら字数制限に引っ掛かるので例によってさっさと行きます。

 開場時間より早くに到着したらそんなにお客さんは多くなかったが、開演が迫ってきたら結構な人数が入っていた。
 しかしまあ、出演者リスト見たらかなり無茶と言うか何と言うか…これならもうちょっと開演も早くした方が良かったんじゃあ?でも、リハで時間食うからそれも仕方なしかな?それに途中1回抜けるとは言え、それ以外はずっと出ずっぱりで本人の体力持つのか?2年前にロジャー(高橋)さんが東京で同じく50歳記念ライブやったけど、その時もほぼ同じように4時間くらい出ずっぱり。まああの人は長時間耐久ライブがお手の物だからサクサク進んだけど、ろまんさんはいつも短時間のが多いからこれは大変だぞ…という心配をしつつ、定刻には開演した。

KISS?

Paul Stanleizo:Vocals,Guitars
Gene Simomons:Bass,Vocals
Ace Kaoruley:Guitars,Vocals
Peter Kuri:Drums,Vocals
 私が観るのは3年ぶりくらいになるんだろうか?のキッス・トリビュート。勿論「ピーター・栗」というのがろまんさん。本物さながらのフルメイクにギミック連発で本当に楽しいから、これはかなり「待望」だった。もうじき来日する「本物」を観れないからここでその気分を少しでも味わえるのも美味しい。
 「DETROIT ROCK CITY」でスタートしてから場内は既に大盛り上がり。続いて「DEUCE」、そして「FIREHOUSE」。終盤でジーンの「火吹き」があるんだが、松明の消火が不完全であわやこのハコがFIREHOUSEになるとこだった(冷汗)。「DO YOU LOVE ME」では女性ダンサーが出てきてセクシーなダンスを披露、「男は誰も俺ら観てへんかったやろ。ま、ええけど」なんて話の後にろまんさんが歌う「BLACK DIAMOND」。高い技術を持ってる上に叩きながら歌えるんだから奥が深い。そしてラストは「ROCK AND ROLL ALL NITE」。場内大合唱でこのセクションは終わり。

LAメタルやるかもしれないユニット

HISAYOSHI:Vocals
RICH:Guitars
貫井義正:Guitars
NAOTO:Bass
SATOSHI:Drums
 ここだけドラマーが違うが、それはろまんさんがメイクを落とす時間が必要だから。ただ、ドラムのセッティングに時間がかかってスタートが押してしまった。
 スキッド・ロウを中心に4曲やったけど、私はそっちに詳しくないので何の曲をやったかわかりません。でも、そっち方面のカバーも得意な面々だけにコンビネーションはバッチリ。サトシさんのドラミングは「関西一デカい音のドラマー」と言われるのも伊達ではなく非常に豪快で、ろまんさんとの個性の違いがよくわかった。

インストやるかもしれないユニット

akko:Keyboards
NAOTO:Bass
村中♪ろまん♪暁生:Drums
 「インストのバンドはやらない」と明言してるろまんさんには珍しいことだが、ドラムソロをたっぷりフィーチャーするために設けられたコーナー。2曲だけだったけど、曲が長めだしこの後もまだまだあるのでそれも仕方なし。まーしかし、ソロやらそれ以外のところでも、ろまんさんの高い技術がまざまざと。NAOTOさんも実は引き出しの多い人で、タッピングやら何やら小難しい技を披露してたし、特筆したいのは1つ前のコーナーで好き放題言われてた(笑)akkoさん。ビンテージのオルガンではなくてデジタルな機材を使ってるにも関わらず、その音色には「体温」が感じられる。勿論、指さばきは言うことなしだし、打ち込みは一切使わずに2本の腕だけで表情豊かなプレイを繰り広げてるのだから、これは可愛いだけでほとんど打ち込み頼り&技術の伴わない若い人にも大いに見習って頂きたいと思った。あ、葵ちゃんは違いますよ。彼女も打ち込みなんか使わずに速い曲やら変拍子やらを弾きこなすし、熱のこもった演奏をしてくれるから。

昭和歌謡やるかもしれないユニット

カッチン:Vocals
天太総帥:Guitars
mi-ya:Guitars
akko:Keyboards
TAKU:Bass
村中♪ろまん♪暁生:Drums
 実は今回、このコーナーがある意味一番面白かったかも。フィンガー5、西城秀樹、桜田淳子の歌をやったのだが、メンバーがメンバーだけに出てくる音はメタリック。
 しかし…天太さんのコスプレが…キノコ…あの姿が可笑しくて、場内は爆笑で私も涙流しながら笑ってしまった。ろまんさんも「後ろから見てたらキノコがギター弾いてるみたいで叩きながら笑ってしもうたわ」…その姿で泣きのギターを弾くギャップもまた可笑し。DEATH☆LANDのライブでバラードをやることはほぼ無いが、いつも胸の熱くなるギターを弾く天太さんだけに、「泣き」も形だけじゃなくて本当に魂がこもってた。しかしあの姿じゃあ…(笑)また、カッチンさんのMCもそれに輪をかけて笑いを呼んで、1粒で2度美味しいステージだった。

HR/HMやるかもしれないユニット

吉田隆:Vocals
金谷幸久:Guitars
大久保寿太郎:Bass
青木彰一:Keyboards
村中♪ろまん♪暁生:Drums
 関西メタル(&プログレ)界でも名うてのメンバーで、レインボーの曲を3曲。「KILL THE KING」「STARGAZER」「MAN ON THE SILVER MOUNTAIN」という、ロニー時代の曲ばかりで、レオ(吉田)さんのキーではキツいんでは?と思ったが、確かに高音がかなりキツいながらもそこは「熱唱」でカバー。金谷さんは後でご本人がおっしゃった通りの「狂ったリッチー」ぶりを披露、寿太郎さん&あおぷ(青木)さんは手堅い演奏でガッチリ支えてた。「STARGAZER」やると言われながらも「GATES OF BABYLON」のイントロを弾き、「曲違うやろ」と突っ込まれたあおぷさんはお茶目だったが。
 そんな中、ろまんさんはコージーのオカズの入れ方を見事に再現、さすがにあんなバカデカい音ではないものの、迫力もあることを見せつけた。

フライング3

アキヒサ:Vocals
戸田孝之:Guitars
岡野圭三:Bass
村中伸一:Keyboards
村中♪ろまん♪暁生:Drums
 幕間でアキヒサさんとろまんさんのトークで始まったこのバンド、ろまんさんの実兄である伸一さんも在籍の、この中では一番長いことやってるバンドとのこと。最初の曲は80年代初頭のシティ・ポップ風?と思ったが、その後はバラードありサンバありと、非常にバラエティに富んでいた。
 実はろまんさん、「あの」菅沼孝三さんに師事していたらしく、「ドラマーは何でも叩けなきゃいけない」と教わったそうだが、まさにこの人はその通り、どんな音楽にでも対応出来るのが凄いとこだ。メタルやプログレのイメージが強いけど、特にバラードでのタメを効かせたプレイは見事で、サビでの「煽り」が歌の持つ感動的なところを更に強調していたのが本当に素晴らしかった。

Go To HongKong

森川健司:Vocals
中嶋一晃:Guitars
松井博樹:Keyboards
森田タカシ:Bass
村中♪ろまん♪暁生:Drums
 ページェントのセルフカバーとしては「浪漫座(本館)」が復活した今、まさかこのバンドが出てくるとは思わなかった。これを最後に持ってきたのは「ドラムが休みになる曲が多いから」だとか?まあ確かに曲の途中で叩かない部分は多いけど、その間にもしっかり次に叩き出すタイミングなんかは計算してるはず。
 「エピローグ」終盤のみから始まって、「螺鈿幻想」「人形地獄」「木霊」と続くが、本物の女性であり(ってわざわざ書くなよって?)本家・永井博子さんに迫るばかりの月本美香さんと違って、もりけんさんは歌い方もかなり激しめ。でもそれがこのバンド独自の個性になってるんだよな。一晃さんのギターの味わい深さは言わずもがな。音色だけで切なくなるギターをこれだけ弾ける人って多くないし、ろまんさんのドラミングもそれを見事にバックアップしてるのも言うまでも無い。そして、ろまんさんにとっては「一晃さんのライブを初めて観た時に感動した」曲で、一晃さんからは「いつ?フロマージュ?ヴォーカル誰やった?」…誰だったかろまんさんも覚えてないようで…「夜笑う」で一旦終わりとなった。

 アンコールではゲストの(本来ドラマーだけど)パーカッションと、まさかの!ひなさんを迎えての「奈落の舞踏会」。この曲が終わった後、ろまんさんから感謝の言葉が述べられ、最後オチがあるのにちょっと間が悪いとのことだったが、バースデーケーキが持ち込まれてローソクの火を吹き消し、とても感動的な大団円となった。

 進行は押しまくりで全部終わってみたら11時過ぎ。体力的にハードで「祝われてる感じがしない」とも言われてたが、とても楽しい内容だったし、ろまんさんの高い技術、音楽性の広さ、熱い魂のこもったプレイが改めて思い知らされた。
 改めまして、50歳おめでとうございます。長時間お疲れ様でした。これからも変わらぬご活躍を期待しております。

おまけ

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 「大阪ロマン」この日だけのスペシャル・バージョン。「買いすぎた」らしくてどうしようか?とのことだったけどめでたく完売。これも併せてめでたしめでたし…お後がよろしいようで。

 ここのコスモスはむっちゃ好きなんだけど、ここ数年「見頃だろうな」って頃にうまいこと休みにならなかったり用事が入ったり天候が悪かったりでずっとご無沙汰だったけど、やっとこさ全ての条件がクリア出来て行けることに。

 まあ、細かい講釈は面倒だからとにかくご覧になって下さい。朝早いと石塔の方が逆光になるので苦労した…
 なお、1枚コスモスでないのが混じってますが、「紫苑(しおん)」だそうです。

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 まずは一言お願いを。

このツアー中に1度でも行かれる予定の方は読まないで下さい!

 終演後にご本人が「ブログ等に書かれる際はご配慮お願いします」と厳命してたので…だって、この人のライブのセットリストって、ツアー中ほとんど変更ないし、そりゃ私みたいに何の曲やるか前もって知ってても楽しめる人ならともかく、「教えないで!」って人には何の曲やったか、何の話したか教えられてしまったら「テメーコノヤロ!」ってなるでしょ?それでも書かずにいられないから書くけどさ…セトリだけ抜き出してコピペされるのも嫌なんで、いつも通り文章の中に埋め込む方式にします。

 さて、フェスティバルホールが新しくなってからこの会場に行くのは2回目、達郎ライブも2回目。でも「1回目」ってのは「新フェスで」「達郎」じゃないんだよね。私の達郎1回目は3年前の米子だったし、新フェス1回目は井上陽水だったわけで。で、達郎としては5月の連休中にも新フェスのオープン記念ライブがあったんだけど、それは残念ながら先行で落とされ、本予約でも取れずに涙をのんだわけ。だから今回はリベンジになるわけなんだが…大阪と神戸を申し込んで、神戸が落選、大阪が当選という珍しい?結果になった。

 無駄話が長くなると1回で終わらないのでさっさと行くけど、例によって立派な(これは本当に文字通り)パンフを開場前の受付のとこで購入、それからグッズ販売の行列へ。結構並んで「カレンダー完売しました」…まあそれは買わないからいいけど、ファンクラブ限定販売(HP通販でも買える)のCDを4枚とも購入して、自分の席へ。1階の最後列近く。まあ、この人の場合は別に前でなくていい(笑)。というか、後方の方が楽しめるコーナーもあるわけで。それは後述。

 定刻が近づいて諸注意のアナウンス。それが終わったらメンバーがゾロゾロ出てくる。難波弘之(Key.)、伊藤広規(Ba.)他、ほとんどは長いこと同じメンバーだが、ドラムは私が行ったツアーからの小笠原拓海、サックスは前回ツアーからの宮里陽太。徐々に若返りが図られてるんだろうけど、やっぱりサックスは土岐(英史)さんがいいんだけどなあ…
 などと思ってる間に「新・東京ラプソディー」が始まった。歌に入った途端、その声に背筋がゾクゾク。あー、やっぱりこの人の「声の力」も凄いわ。一部で歌詞の「東京」を「大阪」に替えて歌う場面で大きく盛り上がる。やしきたかじんも同じことやってたけど、まあ地名の出てくる歌でそこをご当地の地名に替えるのは珍しいことではない。そしてお馴染み「SPARKLE」。達郎自身によるギターのカッティングの切れ味が素晴らしい。やっぱり今回も短縮バージョンだったけど。続くは「LOVE SPACE」…何だか渋い選曲だなあ…

 さて、ここでようやくMCが入る。長いぞ…「今年とうとう還暦を迎えました。役所から年金の前倒しに関する書類が来まして…」などという話で笑いを取って掴みはバッチリ。「今回は曲数多いです。そして長いです」…はい、それはよく知ってます。その覚悟で来ました。というわけで次は新しめの「ずっと一緒さ」が披露された。
 「皆さんご存知の通り、『MELODIES』30周年、『SEASON'S GREETINGS』20周年のリマスター盤が出ました。何と、『MELODIES』はオリコン6位、『SEASON'S GREETINGS』は11位ですよ」…それだけ最近の人の新譜には魅力ないのね…じゃなくてこの人の底力を見せつけられた気がした。「というわけで、『MELODIES』から何曲かやります」で、「あしおと」「ひととき」と続く。ほんま今回の選曲は渋いとこやってくれるねえ…そしてほぼ同時期のシングル曲「スプリンクラー」、そしてこれまた古い曲「PAPER DOLL」って、どうですかこの選曲。この曲では達郎のギターソロが披露され、その後は佐橋佳幸のギターと難波・柴田(俊文)のキーボード2人が順繰りでソロバトルを。これがまた格好いいんだなあ…
 その後、達郎の姿が中央から消えたと思ったら、難波さんの前にセットされたエレピの前に座ってて、次に聴かせてくれたのが「ふたり」。淡々と始まるバラードだが、クライマックスでは壮大に盛り上がる。これがまた感動的。

 それが終わったら何度目かのMC(ここまでで数回入ってるけど、字数の都合や内容の危なさ等の理由で若干割愛しております)。「最近はカバーアルバムとかのブームですが、皆さん変わり映えのしない曲ばかりで…誰もが知ってるような曲やられても面白くないでしょ?だから『山下達郎にしか出来ないカバー』をやります」ってことで「GOD ONLY KNOWS」…そりゃ他にやる人もいませんわ。
 「皆さん、ツアーパンフは買われましたか?立派な内容でしょ?他の人のパンフ持ってる人ならわかるけど、誰のも大体写真ばかりでしょ?僕の場合、写真いっぱい載せても誰も喜びませんからそれ以外の内容を充実させてるんです」ここで爆笑。でも、ここから続く自虐ネタはさすがに危ないので割愛。「ここでしか読めないリマスター盤に関するインタビューも載ってます。下手な音楽雑誌以上ですよ」…その通り!この人のパンフはめっちゃ充実した内容です。これで2500円はお買い得!
 引き続いて「GROOVIN'」が終わった後は1人アカペラコーナー。「SEASON'S GREETINGS」リマスター再発記念ちゅうことだろうけど、そこからの「MY GIFT TO YOU」「BELLA NOTTE」「HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS」…バックの演奏無しで聴ける歌声もまた格別。面白い小道具も出してきたけど、これはほんまにその時のお楽しみってことで書きません。

 続いては、さんざん笑わせてきたこの人には珍しく真剣な話。「今まで政治的な発言とかは避けてきましたが、昨今の世間の情勢からはそうも言ってられなくて…」でも、内容は割愛。さすがに全部は覚えてないし、中途半端に書いて間違った情報を流されても嫌だから。そしてそんな話にふさわしい歌として「DANCER」を。

 さあ、その後はいよいよ終盤のクライマックス。「希望という名の光」(途中で「蒼氓」が織り込まれる)をしみじみ聴かせ、「メリー・ゴー・ラウンド」で盛り上げる。そして、「LET'S DANCE BABY」。場内は総立ち、間奏後の♪心臓に指鉄砲~では場内で一斉にクラッカーが。私は今回買ってなくて、会場に到着した時「しまった!」思ったけど、まあいいか。さんざん引っ張られるエンディングの中で「ボーナストラック!」として歌われたのは「硝子の少年」。いやー、作者自身の歌声によるこの曲もいいねえ。続いて「アトムの子」(途中でなぜか「アンパンマン」の一節も)、そして「LOVELAND,ISLAND」で最高潮に達した後、本編は終了した。

 当然ここでアンコールなんだけど、既に2時間45分…私はトイレにダッシュ(同じような人も多かった)、戻ってきたらいい具合にステージ上には達郎とバンドのメンバーが戻ってきた。それにやや遅れて戻った前の方のお客さんに「お帰りなさい。間に合って良かったですね」…はい、こういう「客いじり」もこの人の得意技で。
 「僕は昔から、武道館やらない、TV出ない、本出さないをモットーにやってきましたけど、武道館のパイプ椅子なんか自分が座るの嫌ですからね。ここは立派な椅子があっていいでしょ?」その後のドームの話はまた危ないから割愛するとして(ほんま喋る内容も豊富なら割愛せざるを得ない内容も多い)、奥さんのライブのサポートでなら武道館か大阪城ホールだけど、自身のライブならこの規模の会場にこだわるのは音への強いこだわりからであって、ほんまこの会場の音響の良さを考えればそれも納得。
 「最近冷やかしで来たような若い人が『達郎のライブはジジイ・ババア比率が高い』なんて言ってますけどね、そう言ってる自分だって30年すればそうなるんですよ」…あーあ、書いちゃった。でも、この人や永ちゃんは若い客も増えてるからまだいいよ。井上陽水なんかほんまに…(以下割愛)。
 そして超定番、春でも夏でも歌わざるを得なくなった「クリスマス・イブ」。名曲には違いないが、私はそんなに思い入れも無いのでこれは別にいいとして、次の「RIDE ON TIME」でたまげることになる。立派な脚立(と呼んでいいのか?)の上に上ってマイク無しで生の声を轟かせた!これは最後列近くの席だからこそその凄さが実感出来るわけで。
 「愛を描いて-LET'S KISS THE SUN-」でまたまた盛り上げ、バンドのメンバーが全員引っ込んでもまだアンコールの手拍子は続く。そして1人で「ぶっつけ本番」と言いながらギターをかき鳴らして「LAST STEP」。続く「YOUR EYES」ほぼアカペラ、途中サックス入りバージョンで本当の本当に終わった。

 しめて3時間20分。3年前の米子の時もこんなもんだったかな?途中休憩も無しで、本人も歌いっ放しの喋りっ放しでよく声が持つなあと思うけど、この長時間で私が本編終了までトイレを我慢出来るって、やっぱりそれだけこの人のライブには生理現象を止めてしまうくらいの力があるってこと。水樹奈々の時もそうだったけど、彼女のライブはいろんな「見せる」要素もあるのが強みだが、この人はほとんど(というか全編)歌と話だけ。それで全く退屈させないのは、楽曲・歌声・演奏の素晴らしさ、そして話の面白さゆえだろう。
 途中のMCで言ってたけど、「僕はプロンプターも見なければ口パクもやりません。だから事前に必死で覚えてくるんです」また「今でも原曲のキーを落とさずに歌えてます」これ本当に凄いんですよ。3年前よりも声がよく出てるように思えたし、特に近年はファルセットが濁っててキレが悪いと思ったけど、それも問題なかった。
 そして大阪のお客さんは熱い!米子の時と何が違ったって、あっちは全体的に皆さんおとなしかったけど、こっちはほんま盛り上がり方が半端じゃなかった。かと言って地方で手を抜いてるというわけではなく、米子でもステージ上の熱演ぶりはこちらと変わらなかったんだが…

 さて!途中割愛した話の中で来年の展望もあったんだけど、これがまたムフフな話でしてねえ…これはここで書くとほんまにまずいのでやっぱり書かないけど、直接会う機会のある人ならまたじっくり他の割愛した話と一緒に聞かせてあげましょう(笑)。

 というわけで、長かったけど非常に充実した内容で、「MELODIES」リマスター再発記念でもありながら「JODY」も「高気圧ガール」もやらなかったけど、とても満足出来たライブでありました!

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